ぷにぷにっ!
「な、何かありが」
言い切る前に、頭をウルフに拳で軽く打たれ、ルーティは両手で頭を押さえながら涙目になってその場に屈み込む。
「うぅ……」
「ったく。さっさと部屋に戻るぞ」
「はぁい」
相変わらず冷たい態度のウルフにたじたじになりながら、ルーティは立ち上がってスカートを手で叩き、埃を払う。
「あ、……でも」
ルーティはウルフの服の裾を掴んで。
「隠れながら歩いていい?」
「ったく」
――それにしても。
部屋に戻ってくると、ウルフはベッドに腰掛けて煙草を吹かせていた。ルーティはクローゼットを開き、着替えを探して。
「どれにしよっかなぁ……」
ごそごそと着替えを探しているルーティのスカートが、ひらひら揺れて見えそうで見えない。ウルフは目を逸らして。