ぷにぷにっ!
ルーティの、太股を? 足腰が弱そうだなと思ったことは何度かあるが。
「……無いのね」
答えず、きょとんとしているウルフを見てピーチは溜め息。するとその時、バトルルームの扉が開いて少女が顔を覗かせた。
「おにぃいませんかー?」
ピチカである。他の子供組との遊びを投げ出してのルーティ捜しは、いつものこと。
「いませんよ」
リンクは歩み寄り、少し屈んで視線を合わせてからにこやかに答える。
「あれぇ?」
「ルーティならリオンと一緒だった」
首を傾げるピチカにそう声をかけたのは、ちょうど通りかかったオリマー。
「そう、赤ピクミンが言っている」
――あそこまでしつこかったら、いい加減触らせてもいいかなー……なんて。
ルーティの台詞が、脳内再生される。
嫌な予感がした。ウルフは銃をホルスターに仕舞うと、バトルルームを飛び出して。