ぷにぷにっ!
試しに、太股に触れてみる。
弾力があり、それが男のものとは思えない柔らかさ。ふにふにとしていて、触れるだけで可愛らしい、愛しいと感じてしまう。
「く、くすぐったいよ……」
ルーティがくすくすと笑うと、ウルフは我に返って太股から手を離し。感触が名残惜しいが、いつまでも触るのも、ちょっと。
「どうだった?」
小首を傾げるルーティに、ウルフの心臓は次第に高鳴る。ふいと顔を背けて、
「悪く、なかった」
にこりと笑うルーティに、今度はウルフがたじたじに。――これだから放っておこうにも出来ないんだ。危なっかしい……
「ルーティ。私服、忘れてたぞ」
不意に部屋の扉が開く。現れたフォックスの視界に飛び込む、衝撃的な光景。
「フォックス! これはねっ」
「も……」
ウルフ、舌打ち。慌てるルーティの言葉も聞かず、フォックスは銃を取り出し。
「もう誰もルーティに触るなああっ!」
――その後。
「今日はやけに怪我人が出るな」
マリオはてんてこ舞いしていた。
end.
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