恋って何でしょう



――後日。

「で、用事ってのはなんだ」

ピットはブラピを自宅に招いていた。

「えーと……」

ボクは何を緊張してるんだろう。

自分で呼びつけておきながら、なかなか言い出せない。覚悟は出来てるはずなのに。

ファーストキスを捧げる覚悟?

ブラピは……確かに素直じゃないけど、言いたいことは割とはっきり言うタイプだ。

じゃあ、ここで言う“覚悟”って。


嫌われる覚悟なのかな。


「……あのさ、ブラピ」
「なんだよ」

ピットは怖ず怖ずと口を開く。

「ボクなんかで、本当にいいの?」
「ああ」
「ボクのこと、好き?」
「否定はしない」

ピットは目を丸くした。

心が浮き立つのは何でだろう。こうなったらやるしかない、と覚悟を決めてピットはずいと距離を詰める。扉に、手を付いて。

「じゃあ、」
 
 
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