恋って何でしょう
遡ること、三日前。
「よう」
ピットは静かに扉を閉めた。
「てめえっ」
「お、押し売りはお断りしております」
「オレはセールスマンか!」
無所属とはいえ、敵のようなもの。
待ち伏せていたブラピを意地でも入れてやるまいと、扉を押さえつけて約五分。
「……あれ?」
急におとなしくなったので、ピットはそろそろと扉を開いてみる。直後に額に宛がわれたのは、彼の扱う狙杖の筒先。
「うわっ!?」
そして乱射。間一髪、その場に屈んで直撃は回避したが、構えていた本人は。
「ちっ。外したか」
と、明らかにご機嫌斜め。
「あー……またぐちゃぐちゃだよ」
慣れっこだ。此処の所、毎日といったペースで仕掛けてくるのだからたまらない。