グッドルッキングガイの僕がモテないのはおかしいから好きな子に告る
ヒロイン名
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こんなにグッドルッキングガイなのに僕がモテないのは絶対におかしい。
「三輪ちゃんー、僕が全然呪術師の女の子にモテないのっておかしくないー?」
「モテるわけないじゃないですかー。
五条さんて言わせてもらうなら残念なイケメンみたいなー」
なんだそれむかつくなぁ。
僕はこっそり六眼を発動した。
とたんに目の前の三輪ちゃんがパッと裸になる。
これだ!
「……五条さん?どうしました」
「いや、今日は天気がいいね。
視界が晴れやかだ」
「はぁ……?」
知らない女の子のAVで抜くより、知ってる女の子が会話しながら裸になっている方が数倍興奮する。
その晩僕はその呪術師の女の子の裸を思い出して思いっきり抜いた。
あの子自分の裸が見られていることさえ気づいてなかった。
ものすごい優越感。
「いいな、コレ癖になる。
自分の力、自分のために使って何が悪いってかんじだし。
減るもんじゃないし」
それ以来僕はこっそり女の子の裸を見て夜抜くのが癖になってしまったんだ。
「五条さんて最近生き生きとしてらっしゃいますよね。
何かいいことあったんですか」
「三輪ちゃん、いいことかぁ」
キミらの裸がフリーパスで見れることかな。
そうそう、それと。
「しいて言うなら京都所属のミオちゃんが今日から来てくれる予定なことかなぁ」
「あーあのかわいいミオちゃん。
五条さん気にいってらっしゃいましたよね。
だけどそんなに興奮してるのはなんでですか」
じゃっかん不信感を持ってるっぽい三輪ちゃん。
君の裸は見飽きたけどミオちゃんの裸見るのは初めてだからかなぁ。
とは口が裂けても言えずにキリッと爽やかな顔を形作る。
「ミオちゃんが来たら真っ先に僕に教えてよ。
お出迎えするんだからね」
「はいはい」
そわそわ。
一発抜いとくか?
いや、抜きどころで来られたら困る……。
早くこーい!ミオちゃん!
そしてついに!
「五条さん本日はよろしくお願いいたします」
五かわいい声に可愛い顔、ミオちゃんがやってきた。
小首をかしげるミオちゃんを優しく見下ろして……っと。
僕は愕然とした。
僕は裸に剥くことができなかったんだ。
好きすぎて剥くのをためらうって言えば聞こえはいいけど、その場でもよおして冷静さを保てなくなりそうだったから、剥くことができなかったんだ。
「僕ってこんなに勇気のないやつだったの……」
僕がショボーンと裏庭で座り込んでいるとミオちゃんが再びやってきた。
「もうすぐ夏ですね」
ミオちゃんが座り込んでる僕の目線に合わせてしゃがみ込んでくれる。
スカートの奥がチラリとのぞく。
今六眼を発動すればものすごい夢みたいな光景が見られる。
その葛藤と戦いながら、でも僕は六眼を発動させずに何食わぬ声色で返事する。
「そうだねミオちゃんは、夏好きなの?」
自然な会話の糸口ができたことで僕は一応喜ぶ。
「私は好きです、海とかプールとか行けますし」
海にプール?!
僕はとっさにミオちゃんの水着を想像していた。
馬鹿な!
僕は自分が望みさえすればこの子の裸だってすぐに見られる。
だけど普通にデートはしたい。というか他の男に誘われたら喜んでついていきそうじゃないか?この子……。
危ないな……。
「へー僕も海はよく行くんだ。湘南とかあと熱海のあたりにも行くよ。
ミオちゃんはこの辺詳しくないでしょ、よかったら連れて行ってあげようか、2人で」
しまった2人ではいらなかったか?
願望出しちゃったよ。
だけどミオちゃんはにっこり微笑んでイエスの返事を僕にくれたんだ。
まぁいいか、今は剥かなくても。
今剥いたら僕の下半身持たなそうだし。
水着から段階踏んでって感じで。
うまくいけば公式にミオちゃんの裸が見れるようになるかもしれない。
つまりミオちゃんの彼氏になれるかもしれない。
そしたらもっと口に出せないすごいことだって要求できる。
僕はその夜期待に胸と股間を膨らませて、一生懸命デートの計画をシュミレーションしたのだった。
「ミオさんここ1週間くらいで痩せていってない?」
「三輪ちゃん、えーわかる?
実はね、五条さんに海に誘われちゃって、私ってすごく着痩せするタイプなのね。
だから水着になった時がっかりされちゃわないよう、すごくダイエット頑張ってるんだ」
「がっかりされないようって……ミオさん五条さんのこと好きなの?」
「うんでも五条さんってすごくモテるに決まってるよね?
あんなにかっこいいし、私なんかがいけるわけないかなぁ」
「いやいやむしろ五条さんはめちゃめちゃあなたのことピンポイントで狙っていると思うよ。
何か特別感ある視線を送っているし。
でも気をつけて、五条さん今とんでもないうわさがあるのよ」
「えーなんですかうわさって」
そして海デートの当日。
「お姉ちゃん可愛いね、1人ー?
俺たちと一緒に遊ばない? 」
1人な訳がないがミオちゃんはナンパされていた。
ミオちゃんはそっぽ向いてやりすごそうとする。
「えーつれないなぁ話するくらいいいじゃん。俺たちと遊ぼうよー」
「すみません1人じゃないので遊べません」
「あーなんてかわいい声なんだ。ますます一緒に遊びたくなっちゃったなー。
なんなら連れなんかほっといて俺たちと」
とたんに男たちはガクガク震え上がって足元から崩れ落ちる。
ジュースを買いに行っていて戻ってきた僕が男たちだけに気づくように殺気を放ったのだ。
「何この人たち突然足元から崩れ落ちちゃって」
「そうだねヤバイね。
熱中症かな?
ほっとこう。
それよりミオちゃん、そのパーカーはいつ脱いでくれるの?」
「熱中症だとまずいと思いますが……」
ミオは太ももまである長いパーカーをぴっちりチャックを閉めていたため、ふだんより少し露出度が高い程度の姿にとどまっていた。
「パーカーは海に入るときには脱ぐけどそれで大丈夫ですか?」
大丈夫も何もさっきから僕の下半身は全然大丈夫じゃないけど、海に入るときに脱いでくれるならそれに耐えるしかあるまい。
「そうだよね。
じゃあ早速泳ごうか」
出来る限り速やかに海へと誘導する。
「はいちょっと待ってください。
今脱ぎますから」
ミオがゆっくりとパーカーのチャックに手をかけてじーっと下ろしていく。
そこには夢の光景が広がっていた。
じんわり汗ばんだ谷間と縦向きのおへそと僕が最終的に目指す三角地帯。
ミオちゃんはさっと脱いだつもりだが僕にはすごく見せつけられる光景だった。
ただ発情したばかりじゃいられない。
ほんとは今すぐにでも飛びつきたい勢いだけど、ここは紳士的に。
ミオちゃんに好印象残さないとね。
「いい感じじゃん、白肌に花柄もよく似合ってるよー」
「ありがとうございます。
じゃっかん不安だったんですけど褒めていただけて安心しました」
僕に安心しているんだね。
期待を裏切らないようにしないと。
本当はオオカミだってバレないように。
「ミオちゃん泳げるの?」
「もうー泳げるに決まってるじゃないですかー」
「はいはい。でもここから足立たなくなるから、浮き輪使って」
沖の方までミオちゃんを浮き輪に乗っけて引っ張っていく。
「ちょっと待ってて」
「はい、ひゃっ」
ざぶん!と海中に潜って僕は数分かけて、あるものを探す。
見つけた!
十分な大きさがあることを確認して浮上する。
とってきた海底の砂をミオちゃんの両手にさらさら落とす。
ミオちゃんのきらきらした目が砂をかき分け、貝を見つける。
「わーすごい」
砂の中には貝があり、貝の中には丸い小さな白い粒があった。
「もしかしてこれって」
「そう、真珠だよ」
「わーすごいこの辺の海って真珠が取れるんですね!」
ミオちゃんはものすごく喜んでいた。
だいぶプラス点稼げたかな?
海水浴場から少し沖にある、遠浅になっている奥まった洞窟のようなところで僕とミオちゃんは休んでいた。
「今日ミオちゃんと来れてよかったよ。
楽しかったー。
天気も晴れたし」
「そうですね絶好の海日和でしたね」
「うん、ていうかミオちゃんて海行くって約束した時から短期間でかなり痩せたよね?」
つい率直な感想述べてしまう。
すると不審そうな顔をするミオちゃん。
「そうですけど、ちょこちょこしか会ってない五条さんが気づくなんて、不思議な感じがしますね……。
あと女の子に痩せたとか訊かない方がいいですよ」
やや不信そうに言ってくるミオちゃんに僕はダメだやってしまった、いつもの負けパターン入ってると直感した。
「そろそろ戻りませんか、夕方になってきたし、涼しくなってきました」
ミオちゃんがそう切り上げて浜辺へ戻ろうとすると、遠浅になっていたのがたっぷり潮が満ちて、海水浴場と分断された島になってしまっていた。
「大変!分断されちゃうなんて……!
急いで泳いで戻らないと……」
僕は本当は余裕で泳いでいけるが冷静に説き伏せることにした。
「夕暮れの海を泳ぐのは危ないから今夜はここで一緒に明かそう」
ミオちゃんがちょっとした不信感を抱いたことで僕は焦っていた。
ミオちゃんは「五条さんがそう言うなら渡るのはかなり危険なことなんですね、わかりました」としぶしぶ納得してくれた。
「そのほうがいいね、万一次の任務に支障が起きるような怪我したら大変だし」
よしカレシとかほど遠そうだから、ヤケで今のうちに見とこう六眼開眼っ。
ミオちゃんがしゃがんだタイミングでいきなり開眼した僕はいきなり鼻血を出してしまった。
やべー、下半身ならごまかせるけど鼻血が出ちゃったらごまかせない!
案の定ミオちゃんは不審者を見る目で僕を見つめてきていた。
「あの、おかしくないですか?
ふつうにしゃがんだだけなんですけど鼻血ですか。
五条さんともあろう方が?
もしかして……ですよ。
私のこと裸に見えてるんじゃ」
五条はミオのカンの良さに戦慄した。
「カン良すぎない?」
「うわさになってますよ。
ここ最近もしかして五条さんは女の子を裸に剥いてるんじゃないかって」
終わった……。
ミオちゃんはきっとこれを白状させるために海まで2人で出向いてくれたのかもしれないとまで思った。
「そうだよ僕はなんとしても呪術師仲間の女の子の裸が見たかった」
「やっぱり……。
痩せてってるのも気付くほどしっかりみてたっぽいし最低ですね」
「ミオちゃんのことはほんとに今日まで見てなかったんだけどね。
信じてもらえなくても仕方ないか。
ミオちゃんはうわさを確かめるために女の子たちから派遣されたのかい?」
しょぼーんとする僕。
「そんなわけないじゃないですか、その、剥くのはやめてください」
「当然そう言うよね……ごめんね」
「その、私だけなら見ていいですから……」
僕はその言葉に完全にしぼみ切っていた期待がとつじょボフン!と膨らむのを感じた。
「もしかして僕が他が女の子剥いちゃイヤなのかな?」
「剥くとか言わないでください!
……そうです」
いける!とこ事は本能で感じとった僕。
よくよく見ればこの赤らんで僕からそらす潤んだ瞳は僕のことかっこいいって思ってる雰囲気だ。
久しぶりに得られた女の子からのその感覚に僕は歓喜した。
「それって僕のこと好きってことだよね?」
ニヤニヤを抑えきれず、問いかける。
「僕が、好きなのはミオちゃんだよ。
だから言うこと聞くよ。
他の女の子は剥かない」
「……ハイ……」
「痩せてってるの気づいたのは剥いてたからじゃなくて好きで見てたからだし。
……で今日はここに泊まる、でいいんだよね」
「はい……」
その晩僕たちは1つになった。
「ここ最近、五条さんキリッとかっこよくなってる気しない?」
大多数には尊敬の対象である五条のため、ミオがあからさまにばらすと言う事はせず何とか女の子たちの前でも対面を保てていた。
「あれはもう剥いてませんね。
ミオちゃんとラブになったから剥かなくなったんでしょうね」
三輪はそう考察した。
しかし五条は。
「ほんとは女の子たちが常時裸なのに慣れただけなんだけどね。
この光景一度味わったら手放すことなんてできやしない。
ミオちゃんには絶対言えないけどねー。
ただミオちゃんのことは好きすぎていつまでたっても慣れないから、見るたびデレっとしてしまうのは仕方ないね」
本当の五条の視界は彼自身しか知らないー。
END⭐️
「三輪ちゃんー、僕が全然呪術師の女の子にモテないのっておかしくないー?」
「モテるわけないじゃないですかー。
五条さんて言わせてもらうなら残念なイケメンみたいなー」
なんだそれむかつくなぁ。
僕はこっそり六眼を発動した。
とたんに目の前の三輪ちゃんがパッと裸になる。
これだ!
「……五条さん?どうしました」
「いや、今日は天気がいいね。
視界が晴れやかだ」
「はぁ……?」
知らない女の子のAVで抜くより、知ってる女の子が会話しながら裸になっている方が数倍興奮する。
その晩僕はその呪術師の女の子の裸を思い出して思いっきり抜いた。
あの子自分の裸が見られていることさえ気づいてなかった。
ものすごい優越感。
「いいな、コレ癖になる。
自分の力、自分のために使って何が悪いってかんじだし。
減るもんじゃないし」
それ以来僕はこっそり女の子の裸を見て夜抜くのが癖になってしまったんだ。
「五条さんて最近生き生きとしてらっしゃいますよね。
何かいいことあったんですか」
「三輪ちゃん、いいことかぁ」
キミらの裸がフリーパスで見れることかな。
そうそう、それと。
「しいて言うなら京都所属のミオちゃんが今日から来てくれる予定なことかなぁ」
「あーあのかわいいミオちゃん。
五条さん気にいってらっしゃいましたよね。
だけどそんなに興奮してるのはなんでですか」
じゃっかん不信感を持ってるっぽい三輪ちゃん。
君の裸は見飽きたけどミオちゃんの裸見るのは初めてだからかなぁ。
とは口が裂けても言えずにキリッと爽やかな顔を形作る。
「ミオちゃんが来たら真っ先に僕に教えてよ。
お出迎えするんだからね」
「はいはい」
そわそわ。
一発抜いとくか?
いや、抜きどころで来られたら困る……。
早くこーい!ミオちゃん!
そしてついに!
「五条さん本日はよろしくお願いいたします」
五かわいい声に可愛い顔、ミオちゃんがやってきた。
小首をかしげるミオちゃんを優しく見下ろして……っと。
僕は愕然とした。
僕は裸に剥くことができなかったんだ。
好きすぎて剥くのをためらうって言えば聞こえはいいけど、その場でもよおして冷静さを保てなくなりそうだったから、剥くことができなかったんだ。
「僕ってこんなに勇気のないやつだったの……」
僕がショボーンと裏庭で座り込んでいるとミオちゃんが再びやってきた。
「もうすぐ夏ですね」
ミオちゃんが座り込んでる僕の目線に合わせてしゃがみ込んでくれる。
スカートの奥がチラリとのぞく。
今六眼を発動すればものすごい夢みたいな光景が見られる。
その葛藤と戦いながら、でも僕は六眼を発動させずに何食わぬ声色で返事する。
「そうだねミオちゃんは、夏好きなの?」
自然な会話の糸口ができたことで僕は一応喜ぶ。
「私は好きです、海とかプールとか行けますし」
海にプール?!
僕はとっさにミオちゃんの水着を想像していた。
馬鹿な!
僕は自分が望みさえすればこの子の裸だってすぐに見られる。
だけど普通にデートはしたい。というか他の男に誘われたら喜んでついていきそうじゃないか?この子……。
危ないな……。
「へー僕も海はよく行くんだ。湘南とかあと熱海のあたりにも行くよ。
ミオちゃんはこの辺詳しくないでしょ、よかったら連れて行ってあげようか、2人で」
しまった2人ではいらなかったか?
願望出しちゃったよ。
だけどミオちゃんはにっこり微笑んでイエスの返事を僕にくれたんだ。
まぁいいか、今は剥かなくても。
今剥いたら僕の下半身持たなそうだし。
水着から段階踏んでって感じで。
うまくいけば公式にミオちゃんの裸が見れるようになるかもしれない。
つまりミオちゃんの彼氏になれるかもしれない。
そしたらもっと口に出せないすごいことだって要求できる。
僕はその夜期待に胸と股間を膨らませて、一生懸命デートの計画をシュミレーションしたのだった。
「ミオさんここ1週間くらいで痩せていってない?」
「三輪ちゃん、えーわかる?
実はね、五条さんに海に誘われちゃって、私ってすごく着痩せするタイプなのね。
だから水着になった時がっかりされちゃわないよう、すごくダイエット頑張ってるんだ」
「がっかりされないようって……ミオさん五条さんのこと好きなの?」
「うんでも五条さんってすごくモテるに決まってるよね?
あんなにかっこいいし、私なんかがいけるわけないかなぁ」
「いやいやむしろ五条さんはめちゃめちゃあなたのことピンポイントで狙っていると思うよ。
何か特別感ある視線を送っているし。
でも気をつけて、五条さん今とんでもないうわさがあるのよ」
「えーなんですかうわさって」
そして海デートの当日。
「お姉ちゃん可愛いね、1人ー?
俺たちと一緒に遊ばない? 」
1人な訳がないがミオちゃんはナンパされていた。
ミオちゃんはそっぽ向いてやりすごそうとする。
「えーつれないなぁ話するくらいいいじゃん。俺たちと遊ぼうよー」
「すみません1人じゃないので遊べません」
「あーなんてかわいい声なんだ。ますます一緒に遊びたくなっちゃったなー。
なんなら連れなんかほっといて俺たちと」
とたんに男たちはガクガク震え上がって足元から崩れ落ちる。
ジュースを買いに行っていて戻ってきた僕が男たちだけに気づくように殺気を放ったのだ。
「何この人たち突然足元から崩れ落ちちゃって」
「そうだねヤバイね。
熱中症かな?
ほっとこう。
それよりミオちゃん、そのパーカーはいつ脱いでくれるの?」
「熱中症だとまずいと思いますが……」
ミオは太ももまである長いパーカーをぴっちりチャックを閉めていたため、ふだんより少し露出度が高い程度の姿にとどまっていた。
「パーカーは海に入るときには脱ぐけどそれで大丈夫ですか?」
大丈夫も何もさっきから僕の下半身は全然大丈夫じゃないけど、海に入るときに脱いでくれるならそれに耐えるしかあるまい。
「そうだよね。
じゃあ早速泳ごうか」
出来る限り速やかに海へと誘導する。
「はいちょっと待ってください。
今脱ぎますから」
ミオがゆっくりとパーカーのチャックに手をかけてじーっと下ろしていく。
そこには夢の光景が広がっていた。
じんわり汗ばんだ谷間と縦向きのおへそと僕が最終的に目指す三角地帯。
ミオちゃんはさっと脱いだつもりだが僕にはすごく見せつけられる光景だった。
ただ発情したばかりじゃいられない。
ほんとは今すぐにでも飛びつきたい勢いだけど、ここは紳士的に。
ミオちゃんに好印象残さないとね。
「いい感じじゃん、白肌に花柄もよく似合ってるよー」
「ありがとうございます。
じゃっかん不安だったんですけど褒めていただけて安心しました」
僕に安心しているんだね。
期待を裏切らないようにしないと。
本当はオオカミだってバレないように。
「ミオちゃん泳げるの?」
「もうー泳げるに決まってるじゃないですかー」
「はいはい。でもここから足立たなくなるから、浮き輪使って」
沖の方までミオちゃんを浮き輪に乗っけて引っ張っていく。
「ちょっと待ってて」
「はい、ひゃっ」
ざぶん!と海中に潜って僕は数分かけて、あるものを探す。
見つけた!
十分な大きさがあることを確認して浮上する。
とってきた海底の砂をミオちゃんの両手にさらさら落とす。
ミオちゃんのきらきらした目が砂をかき分け、貝を見つける。
「わーすごい」
砂の中には貝があり、貝の中には丸い小さな白い粒があった。
「もしかしてこれって」
「そう、真珠だよ」
「わーすごいこの辺の海って真珠が取れるんですね!」
ミオちゃんはものすごく喜んでいた。
だいぶプラス点稼げたかな?
海水浴場から少し沖にある、遠浅になっている奥まった洞窟のようなところで僕とミオちゃんは休んでいた。
「今日ミオちゃんと来れてよかったよ。
楽しかったー。
天気も晴れたし」
「そうですね絶好の海日和でしたね」
「うん、ていうかミオちゃんて海行くって約束した時から短期間でかなり痩せたよね?」
つい率直な感想述べてしまう。
すると不審そうな顔をするミオちゃん。
「そうですけど、ちょこちょこしか会ってない五条さんが気づくなんて、不思議な感じがしますね……。
あと女の子に痩せたとか訊かない方がいいですよ」
やや不信そうに言ってくるミオちゃんに僕はダメだやってしまった、いつもの負けパターン入ってると直感した。
「そろそろ戻りませんか、夕方になってきたし、涼しくなってきました」
ミオちゃんがそう切り上げて浜辺へ戻ろうとすると、遠浅になっていたのがたっぷり潮が満ちて、海水浴場と分断された島になってしまっていた。
「大変!分断されちゃうなんて……!
急いで泳いで戻らないと……」
僕は本当は余裕で泳いでいけるが冷静に説き伏せることにした。
「夕暮れの海を泳ぐのは危ないから今夜はここで一緒に明かそう」
ミオちゃんがちょっとした不信感を抱いたことで僕は焦っていた。
ミオちゃんは「五条さんがそう言うなら渡るのはかなり危険なことなんですね、わかりました」としぶしぶ納得してくれた。
「そのほうがいいね、万一次の任務に支障が起きるような怪我したら大変だし」
よしカレシとかほど遠そうだから、ヤケで今のうちに見とこう六眼開眼っ。
ミオちゃんがしゃがんだタイミングでいきなり開眼した僕はいきなり鼻血を出してしまった。
やべー、下半身ならごまかせるけど鼻血が出ちゃったらごまかせない!
案の定ミオちゃんは不審者を見る目で僕を見つめてきていた。
「あの、おかしくないですか?
ふつうにしゃがんだだけなんですけど鼻血ですか。
五条さんともあろう方が?
もしかして……ですよ。
私のこと裸に見えてるんじゃ」
五条はミオのカンの良さに戦慄した。
「カン良すぎない?」
「うわさになってますよ。
ここ最近もしかして五条さんは女の子を裸に剥いてるんじゃないかって」
終わった……。
ミオちゃんはきっとこれを白状させるために海まで2人で出向いてくれたのかもしれないとまで思った。
「そうだよ僕はなんとしても呪術師仲間の女の子の裸が見たかった」
「やっぱり……。
痩せてってるのも気付くほどしっかりみてたっぽいし最低ですね」
「ミオちゃんのことはほんとに今日まで見てなかったんだけどね。
信じてもらえなくても仕方ないか。
ミオちゃんはうわさを確かめるために女の子たちから派遣されたのかい?」
しょぼーんとする僕。
「そんなわけないじゃないですか、その、剥くのはやめてください」
「当然そう言うよね……ごめんね」
「その、私だけなら見ていいですから……」
僕はその言葉に完全にしぼみ切っていた期待がとつじょボフン!と膨らむのを感じた。
「もしかして僕が他が女の子剥いちゃイヤなのかな?」
「剥くとか言わないでください!
……そうです」
いける!とこ事は本能で感じとった僕。
よくよく見ればこの赤らんで僕からそらす潤んだ瞳は僕のことかっこいいって思ってる雰囲気だ。
久しぶりに得られた女の子からのその感覚に僕は歓喜した。
「それって僕のこと好きってことだよね?」
ニヤニヤを抑えきれず、問いかける。
「僕が、好きなのはミオちゃんだよ。
だから言うこと聞くよ。
他の女の子は剥かない」
「……ハイ……」
「痩せてってるの気づいたのは剥いてたからじゃなくて好きで見てたからだし。
……で今日はここに泊まる、でいいんだよね」
「はい……」
その晩僕たちは1つになった。
「ここ最近、五条さんキリッとかっこよくなってる気しない?」
大多数には尊敬の対象である五条のため、ミオがあからさまにばらすと言う事はせず何とか女の子たちの前でも対面を保てていた。
「あれはもう剥いてませんね。
ミオちゃんとラブになったから剥かなくなったんでしょうね」
三輪はそう考察した。
しかし五条は。
「ほんとは女の子たちが常時裸なのに慣れただけなんだけどね。
この光景一度味わったら手放すことなんてできやしない。
ミオちゃんには絶対言えないけどねー。
ただミオちゃんのことは好きすぎていつまでたっても慣れないから、見るたびデレっとしてしまうのは仕方ないね」
本当の五条の視界は彼自身しか知らないー。
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