「ねぇねぇ、君1人？ってこんな所に一人で来るわけないよね？」
あぁ…鬱陶しい。
あわよくばというのが見え見えで反吐が出る。こいつらの頭と胴を切り離してやりたい。
そういう気持ちをぐっと堪え、足をバシャバシャしてその動く水面を見つめながら答える。

「いえ、連れがいます。今いないだけ。身長高い白い髪の人見てない？」
「見てないねぇ。君何歳？カラコン入れてるの？」

〈見てない。〉という事はさっき来たばっかりなのであろう。

「18です。カラコンですけど何か？そろそろ鬱陶しいんでどっか行ってくれません？」
「わかいね！一緒に遊ぼうよ。ねえ…」
視界の端に彼がドス黒いオーラをまといながらこちらへやってくる姿が見えた。

その後も何か言っていたが、無視して彼が来るのを待った。

「ねぇ、そこの君達。俺の女に何ちょっかい出してるの？」
とラウンドサングラスかけっぱなしで、筋肉もそこそこついていて190cm越えの白髪の彼に声をかけられた男どもは、どんどん顔が青くなる。

ナンパしてきた2人組も180cm超えているだろう。顔もそれなりだからモテるだろう。
声をかける相手を間違えただけだ。

「あっ、悟さん！スマホあった？もう1人は嫌なんだけど…」
と顔を上げる。ヒラヒラとスマホを見せて来る彼。
「ごめんね。後でさーびすするからさ…とりあえず機嫌直して？」
おでこにキスをされた。

周りの女性陣が軽く声を上げていた。

またプールに入ったり休んだり。写真もいっぱい撮った
1人だけサングラスをかけてるのずるい。と言って外させもした
なかなか面白い。

その後、ラウンジで軽く食事をし、はしゃぎ疲れたので部屋へと戻ってきた。

その後朝まで寝かしてくれなかったのは言うまでもない。