2月末に友人たちがささやかなお別れパーティーを開いてくれた。
日本に行く理由は家の都合と言えば何かと好都合で察してくれるが、哀れな目で見られるのだけは辛かった。
3月からは手続きのためにフランスで過ごし、月末に日本へ向かうというスケジュールだ

3月の半ばのある日、食後に書斎でコーヒーを飲みながら寛いでいる父にわ入学するにあたっての話を聞いた。
試験にはいつの間にか合格しており、昨年東京に行った際にあった厳ついグラサンのおじさんが学長だそうだ。
お布施してるのは間違いないと思う
そしてなぜ今更日本に行かなければならないの聞いてみた。
とんでもねぇ理由で行かされるのにブチ切れたのは言うまでもない

「なんで今更日本？私特級になったばかりだけど？つな何年生スタート？2年生？3年生？」
「1年生からのスタートだよ！卒業後、五条家に嫁いでくれ。六眼をもつ五條悟氏の嫁になれ。五条家からの話だ。異論は認めないよ。」
「はぁ？私来年度から最終学年の予定だったんだけど。また1年からやり直しかよ。私の努力と人生返してよ！つか五條悟ってあの長身で白髪の目隠ししてるクソ野郎？東京であった気がするけど。」
「そうそう、あのイケメンくん。雪江がシラフでもぶっ飛んでて最高にクレイジーで強いひとじゃないとイヤって言ったから…年齢も13歳しか離れてないから大丈夫でしょー。」
また何とも軽い言い方をされる。
もう父にも期待しない。した所で何も変わらないと悟った