テニスの王子様
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ある日の放課後。皆が帰りのHRを終え帰り支度や、部活へ向かう準備をしている。そんな3年のある教室へ、走って入ってきた1人の男子生徒がいた
「瑠々先輩!今日一緒に帰りましょうよ!」
「いや。先に帰る。眠い」
「低血圧~」
「うるさい赤也」
切原 赤也。瑠々の彼氏で1つ下の後輩だ。2年生なのに3年の教室に堂々と入ってくる生意気な後輩である。眠い瑠々は、イライラした感じで言う
「いいから早く部活行きなよ。私も部活いかなきゃだし。終わったら先帰るから」
「なんすか!ケチ!それでも俺の事好きなのかよ!」
「……………今の赤也キライ」
「うっ…わかった部活行く…部活終わったら絶対電話すっから!待ってて下さいよ!」
「はいはい。早くいかないと真田に怒られるよ」
赤也は、渋々部活へ行く。しょんぼりした背中をしていた。その背中を見送った後、自分の部活へ向かう。
時間が過ぎ、瑠々の部活が終わり、時計を見ると赤也の部活が終わるまであと2時間あった。ため息をつきながら瑠々は思った。
(絶対に残らない。絶対帰る)
それから2時間後、テニス部終了。部室を慌ただしく出ていく赤也
「お疲れ様でした!お先失礼しまーす」
「プリッやけに早く帰るな」
「何かあるのでしょうか?」
「楽しそうじゃな…」
「邪魔しないであげましょう。恋人にでも会うのでは?」
「つまらんのぉ」
部室を出た後、校門へ向かいながら携帯を取り出す
「さってと先輩に電話電話」
耳元で聞こえる音とは別に、聞きなれたメロディが今向かっている校門の方から聞こえてくる。ハッと思い、校門の方へ目をやるとそこには
「え?」
「遅い。帰るよ」
瑠々が校門前で白い息を吐きながら赤也を待っていた。現状が信じられず、目を真ん丸にしながら赤也は話しかける
「先輩?なっなんで居るんですか!?」
「…もぉいい……一人で帰ればよかった…」
赤也の言葉にイラッと来た瑠々は、すたすたと歩く出した。その行動に、赤也は慌てながら後を追い、腕をつかむ
「わぁーわぁー!!まじっすか!この寒い中、俺を待って」
「知らない。来ないで。触らないでバカ」
「やだ…身体冷たいじゃないっスか…温めてあげるから家に帰ろう」
赤也はぎゅっと瑠々を抱きしめながら言うと、瑠々は赤也の胸に顔をうずめながら答える
「……誰のせいだと思っているの?…当たり前でしょ」
「可愛い/////」
「うるさい//」
ぎゅーとさっきよりもつよく抱きしめながら言うと、少し嬉しそうな顔をしながら、いつものような口調ででも、頬を染めながら言った
2人は離れ帰り道を歩き出す。すると瑠々が急に立ち止まり、自分の手を前に差し伸べながら言う
「赤也…寒い……手」
「はい!瑠々」
「…一応言っておけど。好きよ」
「!!!!!!俺もっス/////」
こんな私の心をかき乱す生意気な彼氏は君だけ。これからも私のそばを離れないで。生意気な態度で私のそばにいて
私の大好きな。生意気な後輩くん。
~End~