テニスの王子様
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授業が終わった午後。
部活動に向かう人々の中で一際小さい影がうごめいている。
「あーぅーもぉーどこ行ったァー?」
「瑠々~、まだ見つからないの?大丈夫?」
「うぇーん要ちゃーんどーしよぉーお気に入りのシャーペンなのにぃー」
「そうね…あんたはあれじゃないと上手くかけないもんねー」
「ぅーなんだよぉ~探してよぉ~」
「では、私のことを、か・な・め・さ・ま!とお呼び」
「……………ないなぁ…」
「無視するな!」
ぺちっと要のデコピンがおでこにヒットする。
「あいた!むむー」
自己紹介が遅れました!私、瑠々と言います!身長149cmのちびっ子です。
そして、私の大親友の要ちゃん!身長164cmのモデルさん!胸は、私の方が勝っている!ふっふっふ
「てい」
「あた!」
「瑠々~今、胸の事思ったでしょ~」
「!!!いや…う~んどうだろう~…ごめん…」
「まったくもぉ~」
こんな2人がわいわいやっていると瑠々の後ろからでかい影が現れる
「なにをしている」
「!!あって…手塚くん。あっあの//」
「はぁ…瑠々のお気に入りのシャーペンなくなっちゃったのよ。見なかった?」
「いつも、使っているやつか?」
「う、うん!(知っててくれたんだ!)」
「部活が始まる前に、探そう」
「え?でも…手塚くん部活…」
「いいじゃない!やらせれば」
「いい…の?」
「かまわん。要じゃ役にたたんだろうしな」
「どういう意味だぁああ!」
手塚と要のやり取りを見た瑠々はしょぼんとした顔で、シャーペンを探す。ちらちらと二人を横目に…
「(やっぱり仲いいなぁ…『要』…だって……私も名前で呼ばれたい…)はぁ…」
「そんなに落ち込むな。探し出そう。」
「!!あっ!!手塚く//////」
「あぁ、すまない、狭くてな・・・」
「うぅん////大丈夫//////」
教室の机と机の間の狭い空間の中、手塚との距離はほんの数十センチ…
「あいたーーーー!!!」
「!!要ちゃん!」
「何をやっている…」
「!?」
手塚が、頭を机でぶつけたであろう要の頭をなでる。それを見た瑠々は、一歩後ろに下がったその時
パキッ
「!?あっ!私の…シャーペン……ぅ…(なんだよぉ~…そんなに私の目の前でいちゃつかなくっても…)」
「瑠々…」
「あっ……ごめん…私……行くね」
「瑠々!!!」
勢いよく教室から飛び出していく。
要は、あちゃぁと言ってあとを追いかける
「瑠々!」
「!」
がしっとつかまれ、後ろに倒れる。それを支えたのは、手を引っ張った張本人だった。
瑠々は、ぐっと閉じた目をゆっくり開く
「大丈夫か?」
「!!手塚…くん………なん…で……」
「急に走っていくから追いかけてしまった」
「っ…あの…はな…して?」
がっしりと瑠々の腕と身体を抱き寄せてたままでいる手塚に、真っ赤な顔をしながら言う
「あっあぁ。すまない」
「////要ちゃんはいいの?」
「ん?あぁ。かまわんだろう」
「え?でもだって!……2人は…お似合いだよね…」
「?なぜそうなる?」
「だって!だって!2人は並んでいたら、誰だってお似合いだって思う!背は高いし…要は美人で手塚くんは…その…かっこよくって……」
「何の話をしているのかわからないが、要はそういうのではない」
瑠々を抱きしめたまま話が続いていく…
「そういうのではないって…だってあんなにいちゃついてたら誰だって…」
「いちゃ?よくわからないが……」
「さっきも頭なでてた!」
「!?あっあぁ…あれは…その…成り行きだ…」
「成り行きでそんな事!!!むーもう知らない!」
手塚の掴んでいた手から逃げるようにして抜け出す。だがすぐにつかまってしまう。
それに対し、瑠々は、半ギレで思う
「あぅ!(くそーー!足の長さの差だぁああ!!!!!)」
「人の話を聞け」
「聞かぬ!なんだ!上から目線に!人の気も知らずに何が、成り行きだ!バカ!あほ!」
「…(すごい言われようだ…)あのな…」
「なんだあ!もう!離してよぉ~!」
「人の気も…か…お前も少しは、考えたらどうだ?」
「え?」
手塚は、そう言うと瑠々を抱き寄せる。そっと優しく
瑠々の顔は、手塚の胸に包まれている。
「え?え?なに?////////////」
「聞こえないか?」
「………//////ドキドキいってる…////」
「そうだ。お前といると、お前を見ていると、お前の事を考えると、いつもこうだ。」
「////////////はぅ////なんだよぉ~」
「瑠々は?」
「なま…え・…///そういえば、さっき私を呼び止めるときも…呼んでた…///////」
「////とっさに…出てしまった…すまない//」
頬を真っ赤に染め、メガネの下の目が少し潤んでいる手塚を見て、瑠々は思わず手塚を抱きかえす
「あっの////いやじゃない/////あのね…あのね……私…手塚くんの事、s「好きだ。俺は瑠々・…お前の事は好きだ」
「ん…好き…私も好き!!!!!」
「そう…か………」
ほっとしたような顔をする手塚に、瑠々はくすっと笑い、手塚のワイシャツを引っ張り自分のほうへと引き寄せる。自分は背伸びをして手塚に近づく
ちゅっ
「!!」
「へへっファーストキスしちゃった////」
プチンと手塚のなかの何かが切れる音がした
「瑠々」
「え?…ん!・…はぁ…ぁん」
「!?すっすまない!……何かが頭の中で切れてしまった…」
「ぁっうん////////あのね?」
「?なんだ?」
「国光くんってよんでいい?」
「あぁ勿論だ。瑠々」
へへ~っと手塚のうでに抱きつく。
これからの2人は学校で、凸凹バカップルとして有名になるのであった。要はそんな2人に巻き添えにされていると言う。
~完~