テニスの王子様
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青空の下、青学テニス部今日も練習頑張っている。頑張っている?
「うげぇええええ!」
「やばいよ…今回も乾汁やばいよ!」
「色が緑じゃないね…どす黒い…」
「次、リョーマ君だよ!大丈夫かな…」
そう周りが心配する中、乾の特性メニューをこなすレギュラーメンバー。その姿を本を読みながら見つめる少女が1人いました
「…はぁ…今日もかっこいい…」
「瑠々?」
「なずな先輩!」
「ふふっどう?その本面白い?」
「最高です!やっぱり恋愛小説は最高です!でも次は、ミステリーが読みたいです!先輩面白いの教えてくださいね!」
「勿論だよ!ところで…なんでこんなところで読書?しかも放課後に……‥‥あぁ!そういえば、テニス部だったっけ?」
「!ちょっと先輩声デカイです!」
「そのメガネの奥の瞳が可愛い…」
「何言ってるんですか!きもいです!」
「なにを!」
テニスコートが見える少し離れた場所のベンチに座り、二人はじゃれあっている。なずなと呼ばれているこの先輩は、3年生で、瑠々が図書室に通い詰めている時に仲良くなったのだ。
「先輩っ眼鏡とれるっ」
「コンタクトにすればいいのに‥‥」
「だって………直視できないし」
「は?…‥何それかわいすぎるわバカ…」
「ば!バカって!」
「私と付き合おう…瑠々…あんな子供にはもったいない…じゅるり」
「ちょっ先輩やりすぎっ」
「これっ」
「あたっ」
ふざけていると、先輩の頭を本でたたく人物が現れた。
「いい加減にしとけよなずな‥‥」
「あっ…浮気じゃないもん!本命だもん!」
「/////」
「中峰さん困ってるだろ?ほれいくぞ」
「やぁだぁ!瑠々と結婚するんだぁ!」
「あほ」
「ふふっ」
嵐が去ったあと、ふとテニスコートを見直すと思い人が女子と話しているのが目につく
「(あ…竜崎さんと小坂田さんだ…私もあれだけアタック出来たらな……同じクラスなのに見てることしかできない私って…)」
がっかりしながら本を片手にちらりとテニスコートを見ると、なぜか部員が見当たらない。でも、テニスコートの前で、竜崎先生と乾だけが立っていた。
「あれ?もしかしてランニング?」
ふと周りを見渡すと、いつもと違うコースらしく、自分のベンチの前を次々とテニス部員が走っていく
「(わっびっくり…越前君は……あっきた!走る姿もキラキラだ……あっ)」
ぽぉっとリョーマの事を見つめていると、持っていた本が手元から落ち、走り去っていったテニス部員に踏まれてします
「あっ!」
それをこれ以上踏まれまいと手を伸ばすと一人の部員に手を踏まれるが、本を無事に救出した。ほっと本を抱きしめる。少しひりひりする手を見てみるとやはり腫れているようだ
「うお!ごめん!大丈夫か!?」
「あっすみません!先輩!走っているのに…本が落ちてしまって!お邪魔してしまい本当にすみませんでした!!」
「いや…どうせこのまま走ってても乾先輩のあの飲み物を飲まなきゃいけなかったしな…保健室行くか?」
「大丈夫です!行ってください!」
「すまなかったな!」
部員は謝るとその場から乾のところに走っていき、どす黒いドリンクを飲まされて倒れた
瑠々が立ち上がろうとしたとき、足元に影が落ち、上を見てみるとリョーマが立っていた
「あっごめんなさい!(きゃぁああこんな近くで話してしまった!)」
「……先輩…すみません少し抜けていいっすか?」
「どうした」
「ん…」
そういうと、瑠々の手を手塚に見せる
「これは!」
「さっき、荒井先輩に踏まれてたみたいっす」
「荒井のヤツ‥‥」
「あの!違うんです!私が大丈夫だから戻ってもらったんです!越前君も大丈夫だから!」
「…‥‥大丈夫じゃないじゃん…」
「っ/////」
リョーマはそういうと、瑠々の手を見つめる。手塚は、リョーマに急いで保健室に連れていくよう促すと、腫れてない方の手を握り瑠々を引きずる勢いで保健室に向かった
「越前のヤツもやるねぇ!」
「フシュー…いくぞ」
「ふふっ越前も隅に置けないね」
「にゃーそれどころじゃない!早く行かないとあれ飲まされる!」
手を引かれながら、保健室に着くと、保健室の先生が手当てをする。その間、リョーマはじっと終わるのを待っていた
「はい。終わったよ!とりあえず骨に異常はないから、腫れが収まるまで安静にね」
「はい!ありがとうございました」
「終わった?」
「うん//その…ありがとう」
「ん…中峰は、部活は?」
「私帰宅なの…」
「ふ~ん…なんであんなところにいたわけ?」
思いもしなかった、リョーマがこんなに話しかけてくるなんて。瑠々の苗字を知っていたなんて。
「えっと(越前君を見る為なんて言えない!)読書に丁度いいから…家に帰ると静かすぎて」
「親は?」
「お母様は今海外に出張してるし、お父様も夜まで仕事。」
「へー…ごはんとかはどうしてるの」
「自分で作ってる!好きなんだ!料理」
「そうなんだ……」
「わっ」
廊下を歩きながら話していると、窓からの風に長い髪が顔面に直撃する
「っ」
「もう!風に悪戯された!」
「ははっ!そんなになる?」
「!//////(なにそれかわいい!!!!!)コホン!笑いすぎだよ!」
「髪の毛結べば」
「そうする…とりあえず適当でいいや…」
「…‥‥」
メガネをはずし、簡単なポニーテールを結ぶ瑠々の姿を、リョーマはじっと見つめる
「よしっと」
「ねぇ」
「ん?」
「眼鏡ない方が可愛いじゃん…ポニーテルも似合ってる」
「っ///////////////あっっっっあのっ//////」
「めちゃくちゃ同様するじゃん」
「!!もう!」
いじるリョーマに真っ赤な顔をしてポンポンっと肩をたたく
「可愛いのはホントだし似合うのもホント」
「え?」
「俺は、冗談でそういうこと言えないから」
そういうリョーマの耳は、少し赤く染まっていた
「そっ‥‥…そんなの卑怯だ………」
「なに?」
「もう無理ぃ…好きっ」
「えっ」
ぎゅっとリョーマに抱き着き、瑠々は目を一生懸命に瞑り口走ってしまった
「はっ!なんてこと!私なんて言った!/////////」
「大告白」
「あぁあ!やってしまった!ごっごごごごめんね!あのっ忘れてって言いたいけど、それも困るっていうか!でも、断られるのも今きついっていうか!はぅう!」
「……誰も断るなんて言ってない」
「そうだよね…私なんか…ごめn……ん?え?ちょ……今っ」
「動揺しすぎだって…別に今の大告白断るなんて言ってないじゃん」
「へっ!?隊長!それはどういう意味なのか詳しく!」
「誰が隊長……はぁ…鈍感なの?ほら」
「ぁ……」
グイっと引き寄せられ、誰もいない廊下の角に引っ張られると、チュッと小さい音を立ててキスをする。急な出来事に脳が追い付かない瑠々だったが、すぐに我に返る
「えっええええええ越前さんっ//////」
「これでもわかんない?」
「いえっあの‥‥できれば言葉にしてもらいたいというか…」
「贅沢だね」
「ですよねっ!そうですよね!」
「瑠々好き」
「はっ!!!!!!!もう!」
「満足できない?」
「十分すぎますっ///心臓もたないっ名前までっ」
心臓を抑えながら悶える瑠々に、リョーマは手を握り締めてニヤリとする。
「リョーマ…でしょ?」
「へっ!難易度高いっ」
「キスした仲じゃん」
「っ//////////」
「何なら名前いう前に、もう一回キスしとく?」
「ちょっ!りっリョーマきゅん!」
「……反則なのそっちじゃん…何それ‥‥」
「はわわっ//////」
「瑠々」
「リョーマkちゅっ」
言い切る前にまたキスを交わす。目と目が合って少し照れくさそうに瑠々は笑った
「ほら、可愛いじゃん」
「リョーマ君はかっこいい…」
「君ってやめてくんない?なんか…」
「ふふっわかった…リョーマ」
「ん…やべっ戻んなきゃ!」
「え?ちょっなんで私まで!?」
「先輩たちに了承もらったでしょ!一緒に行くよ」
「あっそうか」
手をぎゅっと握りしめられ瑠々はうれしくなる。テニスコートに二人でつくと、菊丸やら桃城やらがヒューヒュー行ってくる
「うるさいっすよ」
「あのっすみませんでした!りょっ越前君をお借りして!」
「大丈夫なのか」
「はい。骨に異常はなかったので、後は腫れが引けば大丈夫です!ありがとうございました!」
「そうか」
「むっ…ちょっと手塚部長…瑠々に近いっす…」
その行動に、コート内はざわめく。
「おいおい!越前!なんだよ!彼女だったのかやっぱり!」
「勢い凄かったもんにゃぁ!荒井に踏まれたの見て、誰よりもすごいスピードで走っていったし!」
「ちょっと!言わないで下さいよ!」
「そうなの?」
「嬉しそうにしない」
「へい‥‥(でもにやける!)」
「それで?いつまで手をつないでいるつもりなんだ?え・ち・ぜ・ん」
「っ//////いいでしょ別に!練習しましょう!瑠々…終わるの待ってて」
「うん!」
瑠々は、いつもの椅子に座り、さっき踏まれた本をポンポンっと直し読書をし始める。すると、目の前に仁王立ちの女子生徒がいた
「ちょっと!どういう事よ中峰さん!聞いてないわよ!」
「あっ……えっとー…」
「抜け駆けするなんて!」
「抜け駆け……だね…確かに…でも、あれは不意打ちだったんです…リョーマが…」
「りょっリョーマっ!呼び捨て!」
「朋ちゃん!」
「許せない!私たちのリョーマ様よ!」
「……それは許せないかな…」
スッと眼鏡をはずし、ギンっと朋香を睨みつける
「悪いけど。好きな人の幸せを願えない人に、私たちのって言われたくないんだけど…」
「っ!」
「朋ちゃん!やめよ!」
「はぁ‥‥ごめんね!脅すつもりはなかったんだけど…ちょっと今の一言にはカチンと来ちゃって!改めて、私中峰 瑠々です!よろしくね!」
にっこり話す瑠々は凛々しくきれいに見えた
「‥‥私は竜崎桜乃!よろしくね」
「小坂田朋香…」
「はい!私たち友達ね!リョーマについて語れる人いなくて!」
「!語り合いましょう!」
「うん!」
「ふふっ!ジャー何から話そうか!」
リョーマを待っている間に、いつの間にか仲良し3人組になっていた。部活を終えて瑠々を迎えに来たリョーマはむすっとしていた
「なんでいんの」
「あっ!お疲れ様!仲良くなっちゃった!」
「リョーマ様!今日もかっこいい!じゃー私たちは帰ろうか桜乃!」
「あっうん!じゃーね瑠々ちゃん!」
「ばいばーい!」
「…‥‥‥‥メガネは…」
「ん?あぁ…これ?伊達メガネなんだ…実をいうと、リョーマがかっこよすぎて直視できないからかけてました…」
「…‥なにそれ…帰ろう」
「うん!」
手を握り、帰り道を歩く
「ねえ」
「ん?」
「なんで私の告白OKしてくれたの?」
「………言いたくない」
「え?なんで!?」
「恥ずかしいから…」
「っ/////可愛すぎる…」
「っ‥‥見てたんだよ…ずっとあのベンチに座ってるあんたを……だから……今日乾先輩に、距離を変えてもらって…あんたのそばを走ろうとしたら…怪我してるし」
「あ‥‥…え?マジ?」
「マジ」
うれしすぎて握る手の力が強くなる。瑠々の家とリョーマの家への分かれ道に差し掛かり、足を止める
「うちこっちだから!あのね?」
「ん」
「好きだし、好きになってくれてありがとう」
「‥‥‥‥俺も好き…ねぇ……今日は俺のうちに夕飯食べに来ればいいじゃん」
「え?」
「いないんでしょ?夜まで…」
「いいの?」
「ん…母さんに言うから」
「やだ………つきあって一日で親に挨拶だ…緊張する…リョーマさんを私に下さいって言わなきゃ」
「言わなくていいからそれは…今度俺があんたの…瑠々の親に会った時に言う……」
「っ///////結婚しよう/////」
「気が早い……行くよ」
「はい!旦那様っ」
「/////////やめて////」
ぎゅっと握った手を放すことなく。リョーマの家に歩いていく。リョーマの家に着くと、お母さんがお赤飯たかなきゃと、大騒ぎになった。
~END~