テニスの王子様
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青学テニス部テニスコート。テニスコートの周りでは女子も騒いでいる
「きゃーー」
「きゃーリョーマ様あぁあ!」
「素敵ー」
そんな騒ぎの中でも、テニス部員は気にせず、練習を続けている
「休憩!」
「はー今日はいつも以上にきちー!」
「っすね…」
「にゃー水水ー!」
「英二、ほら」
「サンキュー!」
リョーマは水分を取ると、空を見上げる
「今…なにしてんだろ……」
ボソッとつぶやいた一言を皆、聞き逃さなかった。にやぁっとしながら皆がリョーマを見る
「越前、それは誰の事だい?」
「え?」
「ほう。空を仰ぎながらつぶやくような相手がいると…メモだな」
「なっ」
「なんだぁ?そんな相手いんのか?越前!」
「何すか!」
みんなにいじられ始めるリョーマは少し不機嫌になりながら返す。そんなやり取りをしていると、後ろからまた、声がする
「キャーっ!リョーマ様~おつかれさまぁ!」
「りょっリョーマ君お疲れ様」
「ん…」
「先輩たちと何の話してたんだよ越前!」
「別に……」
堀尾の言葉に、フイっとそっぽを向きながら答える。すると、桃城が代わりに答える
「今…なにしてんだろ……ってつぶやいてたんだぜ!?」
「っ!桃先輩!」
「なにそれ!どこのどいつよ!リョーマ様!だれ!だれなの!」
「朋ちゃん!…えっと……リョーマ君……」
「………」
桜乃が気になるけど聞けなさそうな顔で、リョーマを見つめる。すると、手塚の号令がかかる
「練習開始!」
『はい!』
「悪いけど‥‥」
「あっ………リョーマ君…」
「き――――!気になるわ!!!!」
そして、練習を開始して、時間がたち、練習が終わる。
『お疲れさまでした!』
「キャーーリョーマ様!一緒に帰りましょ!」
「…まだいたんだ……」
「今日は家に親がいて、弟たちの面倒見なくていいから!ね!桜乃一緒に帰りたいから待ってたんだよね!」
「あっう、うん…ダメ……かな?」
「…」
そんなやり取りを見ていた先輩たちは、またにやけながら近づいてくる
「おうおう!おモテになりますなぁ!え・ち・ぜ・ん」
「…うるさいっすよ…」
「にゃ?なんかざわざわしてない?」
「ほんとだ…放課後なのに…」
「…」
騒いでいる方にテニス部員たちは近づいていく。すると、その中心には、金髪の少女が腕を組みながら立っていた
「ヒュー!かわいいねぇ」
「なに?どこから来たの?」
「誰か探してんなら、オレがつれて行ってあげるよ!」
「…I have no leisure for you.(あなた達にまかっている暇はないわ)」
「フ―!かっこいいねぇ」
英語で返す少女は不機嫌そうだ。そんな彼女に、テニス部たちが気付き話しかける
「何をしている」
「あ?手塚……」
「にゃっ金髪少女にゃ」
「!先輩ちょっと……」
先輩たちを押しのけ、前に出るリョーマ。その少女を見た瞬間、リョーマは叫ぶ
「ルル!」
「!…リョーマ……」
「Why are you here?(なんでここに?)」
「I want to meet Ryoma(リョーマに会いたくて)」
英語で会話する二人に、周りの人たちは唖然とする。それを打ち切ったのは、朋香だった
「ちょっとちょっと!リョーマ様に近づき過ぎよ!?」
「?」
「あのっ…リョーマ君…この子は…」
「…………申し遅れました。ルルと申します。お見知りおきを」
にっこりと笑うルルの笑顔はとても綺麗で、凛々しかった
「そうじゃなくて!なんなのよあなた」
「?なにとは?」
「リョーマ様の何なのよ!」
「リョーマ…様……?」
そういうとリョーマを見つめる。リョーマはため息をつきながら、ルルの前に出る
「お?越前不機嫌そうだぞ?」
「あれは、ふふっ面白いね…」
「悪いけど、あんたらには関係ない…」
「そんな…リョーマ君…」
「関係ないなんて!」
「……ていっ」
「いてっ」
『!!』
ルルは容赦なくリョーマの頭にチョップをくらわせた
「ルル!」
「女の子にとる態度じゃないから、お仕置き…」
「ちぇっ…」
「リョーマ様の頭にチョップした…」
「……」
「ごめんなさい…いつもこうなの……」
「あなたは…リョーマ君の……」
桜乃が恐々しながら聞いてくる。ルルは、リョーマを見た後桜乃をみて少し困ったような顔をしながら答える
「んー…女友達かな?」
「ほっ……」
「なーんだ!そうだったの!よかっ「ルル!」
「?なに?」
「なんだよそれ……」
いつにもまして不機嫌なリョーマにみんな気が付く。ルルはため息をつきながらリョーマに返す
「はぁ…もう…ちょっとは空気読みなよ……」
「読むとか読まないじゃない!」
「…リョーマ…」
「ありゃりゃ…越前があんな風になるのみたことないにゃ」
「俺たちは、ここから離れたほうがよさそうだぞ英二」
「そうだね…ぼくたちも行こうか手塚」
「あぁ…」
空気が変わり、テニス部員たちはその場から離れた。桜乃と朋香は唖然とリョーマを見つめる
「オレは…オレはずっと…」
「…バカだな……私の方が会いたいから日本まで来たんじゃない…」
「!」
「いいの?」
「何が…」
「何がって……」
「あぁ………」
リョーマは何かに気づいたように桜乃たちの方を見るそして、さっきよりキリっとした顔で、言う
「悪いけど、ルルは俺にとってすっげぇ大切なやつだから…」
「すっげぇ…」
「大切…で、でもリョーマ様…友達としてってk「違うから…俺の彼女ってこと」
「っ!」
「どーゆ―事…」
二人の反応に、ルルは困った顔をしながら言う
「ごめんなさい…あなた達を傷つけたくなかったの……でも、リョーマを思う気持ちはだれにも負けないから。アメリカから日本に来たのも。リョーマのそばに居たかったから…ごめんなさい。嘘をつくつもりはなかったの」
「そんな!ルルさん謝らないでください!そっか…すごいと思います!アメリカからくるなんて!そこまで思える相手がいるの凄いです!」
「桜乃!いいの!?」
「しょうがないよ!そんなに思いあってる二人だもん。朋ちゃん行こう!」
「えっまっ私は認めないからあああああああああああ」
朋香がそう叫びながら桜乃に引きずられていく。ルルは少し寂しそうな顔をして二人を見送る。そんなルルの横顔を見ながらリョーマは手を差し伸べる
「ルルが悪いんじゃない……」
「そうだね!リョーマが悪い」
「えっ!」
「思わせぶりな態度でも取ってたんでしょ…自分じゃ気づかないんだよなぁリョーマは…」
「…ごめん…」
少ししゅんっとした顔を見せるリョーマに、ルルはふっと笑い、リョーマに抱き着く
「ウソだよーだ!Do not look that way? My cute Ryoma(そんな顔しないで?私のかわいいリョーマ)」
「Not cute ... I want to stay in front of you(可愛くない…俺はお前の前で格好良く居たい)」
「It's cute, but cool!(可愛いけど、かっこいいの!)」
「I do not know the meaning(意味が分からない)」
「I wonder why I do not know ... I love you(なんでわからないかな…大好きって事なのに)」
「っ!///////俺も好き」
リョーマは恥ずかしい顔を伏せながら、言う。ルルは少し驚いた顔をするとふふっと笑い抱きしめる力を強める
「You should not take attitude towards girls anymore!(もう女の子に思わせぶりな態度取っちゃだめだよ!)」
「ん…」
「じゃー、ごめんねも込めてして?」
「え?」
「いつもの!」
「///////////////ここじゃ…//////」
「ダメ!今じゃなきゃダメ!」
ルルの方を膨らませた顔を見ると、リョーマは周りに人がいないことを確認し、そっとルルに近づくと、キスをした
「ん…ふふっリョーマの学校でキスしちゃったね」
「//////ほら、帰るよ」
「ぁっ…うん!」
リョーマに手を引かれながら満面の笑みで、ルルは手を握りついていく。
愛おしい君は、好きすぎてアメリカから日本へきた。その愛に、俺は答える
~END~
~おまけ~
「うっひょー!見ましたか英二先輩!」
「見たにゃみたにゃ!まさか越前がねぇ」
「ふふっ格好の餌食だね」
「これはいいデータがとれたな」
「乾…なんのデータなんだいそれは…」
「…油断せずに行こう……」