天使
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正十字学園。ここにいるある祓魔塾の実地の為に、生徒と講師は周りに何もないところに集まっていた
「今日から5日間この学習所で事業をします!夏休みだからと言って気を抜かないように!特に兄さん!」
「なんで俺なんだよ!」
「まぁ…奥村は言われてもしゃーないな…」
「なんで!だったら志摩もそうだろ!あんな浮かれた顔して!」
「誰が浮かれてますの!」
「とか言って…よだれ出てるの何なの?汚い…」
「志摩さん!これつこうてください!」
そういうと仔猫丸は志摩にティッシュを手渡した
「ゆきちゃん今回は何するの?」
「とりあえず今日は―――――…」
そういうと今日の予定を話し、雪男はそれぞれに部屋を割り当て鍵を渡す。燐と雪男、勝呂と仔猫丸と志摩、しえみと出雲。それぞれ部屋に入り鞄や私服に着替える
「兄さん。」
「んぁ?」
「小学生のころ、みんなが兄さんを避ける中、一人だけ兄さんに毎日声をかける女の子いたの覚えてる?」
「ああ!もちろん!どれがどうした?」
「実は…」
雪男が話をしようとした時、外でドーーンと言う爆発音のような音が響いた。その音に、みんなが急いで外に出る
「何だ!」
「おい!あれ見てみい!」
「!なんだあのデカイの…」
「行くよ兄さん!」
「おう!」
誰よりも先に、雪男と燐は爆発したところに走って行った。皆はその姿を見て遅れて走って追いかける。
先に現場に着いた二人はその大きさに言葉を失う
「……」
「……チッ連絡が付かない!」
「!あいつの口に入れてるのって電線じゃね?…」
「……」
電話がつながらず、燐が上を見ると、悪魔が電線をかみちぎっている
二人は顔を見合わせる
「俺達でどうにかしねぇといけねぇってことかよ…」
「兄さん!」
「おりゃああああ!」
悪魔に切りかかるが、ちらっと燐たちを見ると、ふっと笑い指ひとつで燐を地面に叩きつけた。その時遅れてきた他の奴らは、雪男にどうするのか支持をあおって作戦を練る。雨が降り始め、皆が次から次へと作戦を実行していく。
悪魔に対してどんどん攻撃などするが歯が立たない。燐が仲間を傷つけられキレた勢いでかかるがまったくもって手が付けられず。ハエを殺すかのように燐が跳ね飛ばされる。
「兄さん!」
「燐!」
「奥村!」
「奥村君!」
「奥村はん!」
「!!」
その時、振っていた雨が時間が止まったかのようにその場で止まった。すると、どこからともなく光が差し込み、燐に降り注ぐと、天から舞い降りたかのように少女が一人燐の前に現れた
「久しぶりだね…燐」
「っ…ぇ」
「じゃまするなああああ!」
ふわっと燐の頬に触れる少女に、悪魔は邪魔されたことに腹を立て殴りかかるが、少女にあたることもなく、身体が真っ二つに裂け消えてなくなった。少女は燐の手を取り、そっと地面に舞い降りた
「雪男も久しぶりだね」
「瑠々…」
「瑠々!」
「予定よりも早くついてよかった」
「なんでお前!」
「話はあとにしよ?雨の時が動き出す」
『?』
瑠々と呼ばれる少女がそういうと、さっきまで止まっていた雨が一気にまた降りだした
「なっ」
「どういう事やっ!」
「とりあえず合宿所に戻りましょ!」
「せやな!仔猫さんの言う通りですわ!」
「行こう雪ちゃん!」
「ええ」
急いでみんな合宿所に戻った。みんなびしょ濡れになり玄関のドアを閉める。
「一体何だったんだ」
「奥村先生。説明してください」
「あっそうですね…瑠々」
「?」
「彼女は、中峰 瑠々。今回の合宿で一緒にみんなの授業を手伝ってくれる講師です」
「!!どう見ても、俺らと同じやないか!」
「その前になんで俺に言わねぇんだ!」
「言おうと思ったら、悪魔が現れたんだよ…ごめん。ここに来るまでに言えばよかったんだけど、実は僕も今朝知らされて、混乱してたんだ」
「私から説明した方がよさそうだね」
そういうと、みんなの見えるところに立ち、みんなが瑠々を見た
「[#dn=1#] 瑠々 16歳 上一級祓魔師よろしくお願いいたしますね」
『上一級!!!』
「と、いう事なんだ…」
「そりゃ……混乱するな…」
「僕も初めて知って…しかも僕が最年少で祓魔師になったと思ってたら…瑠々は僕より先に…あまりの力の強大さに隔離されていたらしい」
「え?」
「でも、メフィストによって隔離からは解放され、この学園で過ごしていたらしい…」
「……あいつも黙ってたってことかよ…」
混乱している二人に瑠々が近づく
「もしかして、私のこと?」
「!///」
「わっ//」
「違った?」
「いや…」
「そうなんだけど」
「……ちゃんと説明させるから、メフィストに」
「なぁ…お前」
「くしゅん!」
「「!!」」
「寒い…」
「「//////////」」
よく見るとびしょ濡れになった服は瑠々の身体にまとわりつき、下着が浮き上がってきていた
それを見た雪男は自分のタオルを瑠々に巻き付け、燐は瑠々を担いだと思ったら、自分たちの部屋にあるお風呂に連れて行った。すぐに入れるように、宿所に来た時すでにお湯を張っていたため、お風呂に瑠々を放り込んだ
「シャワー浴びろ!////////」
「お風呂も入って////////」
「えっ」
ばたんと扉を閉めた。瑠々は目を丸くしたまま、状況を考え理解したのか、服を脱ぐと、シャワーを浴びお風呂につかる
「あったかい…」
お風呂に入る音は静かな部屋の中に響く
「//////////」
「っ//////////」
身体が温まった瑠々はお風呂場から出てくると、タオルを巻いただけの姿で出てくる
「なっ///////」
「何やってるの//////////」
「だって、洋服さっきの所に置いてきちゃった…」
「こっこれ着とけ////////」
「いいの?」
受け取ったTシャツを着るが、それがまたヤバい恰好になってしまった
「//////ダメだ///////」
「//////さっきよりひどいよ兄さん//////」
「あっちもダメこっちもダメって…もういいよこれでありがとう」
「/////////」
そして、二人も順にお風呂に入ることになったが、どっちが先に入るかじゃんけんで決め勝った雪男は顔に出さずに喜んだ。そして、お風呂から出た二人の前に座り、話始める
「小学一年生で二人に出会った。燐はいつもトラブルメーカーで、雪男はいつも泣いてた…しばらくして、悪魔を見たの…特に害はなかったけど…それから徐々に悪魔を見る回数が増えて、燐たちのお父さんに相談に行ったの、それで、わからないんだけど、メフィストを呼ばれて、連れていかれたの。結果は今何だけど、なんか、私……天使の生まれ変わりみたい」
「「はぁ?」」
「だよね…私もはじめはそう思ったし同じ言葉を言ったと思う…でも、それから教えられたことがどんどんできて、一年で上一級の人を倒すくらいになっちゃって…でも、それ以上になるとただでさえ自由が利かないのに、もっと動きずらいだろうって今に至る」
「なんか…よくわかんねぇけど…すげぇってことだな!」
「それだ!私が普通の学校に通ってたのって二年までなの覚えてる?」
「確かに…引っ越したって」
「引っ越したんじゃなくて、隔離されてたあまりの強大差に…自分で言いたくないけど…そしたら13歳の時、メフィストによって解放されて、またメフィストの所にいられるようになったの」
「「メフィストの所に居られる!!??まさか一緒に暮らしてる!」」
「?暮らしてたかな…今は部屋を借りてそこに一人で暮らしてるんだ!」
「「ほっ」」
ほっとした二人を見て、にっこりと笑う瑠々に、二人はドキッと胸を鳴らした。
しばらく、小学生の時のことで話を盛り上げ気が付いたら、太陽が昇っていた
「いけない!こんな時間に!」
「ちょっ/////」
「瑠々!//////」
いきなり動いた瑠々はTシャツしか着てないことを忘れていたらしく、二人におしりを見られる。とっさに隠し、椅子に座りなおす
「ごっごめん
」「っやい/////////」
「僕は大丈夫だけど…///////」
「…洋服取りに行かなきゃ…」
「とっ取ってきてやるよ服…そんな恰好じゃいけねぇだろ////////」
「いいの?」
「待っとけ///////」
そういうと燐は、、真っ赤な顔をしまま部屋をかけて出ていった。部屋で待っている間、雪男と二人で瑠々は色々と話をした。しばらく時間がたち、まだ戻ってこない燐の話をする
「燐遅いね」
「何やってるんだか…あの人は」
「…くすっ」
「?」
「燐を心配する時の目変わらないなって」
「……瑠々」
「え?」
名前を呼ばれたのと同時に暖かい雪男の腕の中に包まれていた。
「ゆき…」
「好きだ……あの頃からずっと…」
「ぁ……」
そんな二人の前に、荷物を抱えシュラに首根っこつかまれながらドアが開き、瑠々を抱きしめたまま雪男が目を丸くし、シュラは口笛を吹き、燐が口を開けたまま二人を見る。ようやく判断できたのか雪男は瑠々から手を離した
「っ!荷物…あったんだね…」
「あ?あっあぁ……えっと…」
「///」
「あれ…無表情の氷の天使様が真っ赤な顔してる」
「!うるさいです!シュラ!」
「照れんなよ!なんだ二人ってそういう事だったのか?」
「にやにやして言わないで下さい!違いますよ!えっと…そのっ//////」
にやにやするシュラに瑠々が一生懸命に何か言おうとするが、抱きしめられたことと告白されたことを思い出し、また顔が熱くなっていく。それを見た燐がクッと歯を食いしばった
「くっ…雪男お前っ」
「……謝るつもりもないし、言い訳もしない…僕だって昔から瑠々を見つめてきたんだ」
「なっ!だからって…俺がいない時にっふざけんな!」
「だったら兄さんも言えばいい…でも、決めるのは瑠々だし…それに対して僕は…どっちに決まろうがどっちにも決まらなかろうが、従う」
「……」
「おぅおぅ!修羅場だな瑠々!」
「えぇ!そうなの!なんで!」
「鈍感娘はこれだから!燐!はっきり言わないと、瑠々には伝わらないし、雪男に取られるだけだぞ?」
「はぁ!?くっ…」
シュラの言葉に、ちらりと瑠々を見るが、瑠々はきょとんとした顔で椅子に座っている。雪男のこともあり、歯を食いしばりながら言葉を発する
「おい、雪男、シュラ…少しだけ瑠々と二人っきりになりてぇ…」
「!そんなっ」
「いいぜ!ほら行くぞ雪男」
「なっ!まって!」
「お前もさっき瑠々と二人っきりだったろ?あいつにもそれくらいしてやれよ!」
「っ!」
シュラの言葉に返すこともできず、二人は部屋から出て少し離れたところで待機する。
近くに誰もいないことを確認した燐は、瑠々の前に座った。だが、顔も見ることもできず、うつむいたままの燐に、瑠々が肩を触った
「燐?」
「!あっあぁ…その…///////」
「えっとね!さっきの雪男はね!えっとね!」
「…なんでお前が焦ってんだよw」
「だって……」
「………瑠々」
「はい」
燐はさっきと違う顔をし、瑠々を見つめる。その真剣な顔に、瑠々も真剣に向き合った。
「俺は……俺はお前が好きだ!小学生になって、俺はやっぱり厄介者で…でもそんな俺に優しく話しかけてくれて…信じてくれて…お前のその温かい心に救われた…心だけじゃない…でも、お前がいなくなって、その気持ちに気づいたんだ…好きだったんだって…まだガキだったし…一時的なものだとも思った…でも、昨日お前が舞い降りた時に確信したんだ…一時的な気持ちじゃないって」
「…うん」
「お前のことホント好きなんだって…雪男にも負けないくらいお前が好きだ!」
「…燐…」
「…一回……雪男もやったし…俺もいいか?」
「?」
わからないような顔をしている瑠々に、燐はそっと瑠々を抱きしめた。
抱きしめてから数秒で、勢いよくドアが開く。そこには息を切らした雪男と、それを追ってきたシュラが頭をかきながら立っていた
「兄さん、そこまでだ」
「!!!」
「ごめんなー燐…止められなかったわ…」
「…いや……」
「それよりも…だ…瑠々にも時間をあげたほうがいいんじゃないか?お前らの一方的な気持ちだけ吐き出して、瑠々のこと考えたのか?」
「「…‥‥……」」
「はぁ……瑠々今日は一緒にいよう行くぞ」
「え?あ…うん」
シュラに連れられ、瑠々はその場を後にする。残された二人はお互いに目を合わせ気まずそうに顔をそらした。
その後、朝食の間も二人は顔を合わせることもなく、授業の間もずっと目を合わせなかった
「なぁ…何なんあの二人…」
「見てるこっちが苛つくわ‥‥」
「何かもめごとでっしゃろか?」
「…大丈夫かな…」
「ほっときなさいよ…自分たちでどうにかするでしょ?巻き込まないでほしいわね」
「……(ごめんなさい
)はぁ…」周りのみんなが、奥村兄弟に対して言っていると、その声が瑠々まで届き、ため息をつくと、シュラがそれを見ていて瑠々に話しかける
「お前が気に病むことじゃないだろ…そんなことより二人への想いを考えたほうがいいんじゃないか?」
「………」
「ん?その顔は決まってるんだな」
「……うん」
「でも、片方にどう言おうかって悩んでるんだろ」
「……なんでわかるの?」
「はっお前らとは生きた年月…経験が違うんだよ!まぁ…お前が思うままに伝えてもあいつらは受け止めると思うぞ…」
「そう…だね」
悩んでいても仕方がないと思い、授業も終わり、皆はそれぞれ部屋に帰っていく。奥村兄弟は部屋に入ってもお互い壁を見てお互いを気にしないようにしていた。その時、ドアがノックされる
「……はい」
雪男が渋々立ち上がりドアを開けた。そのに立っていたのは瑠々だった
「瑠々…」
「入っていいかな?」
「あぁ…うん」
「ありがとう」
部屋に入ると、瑠々は二人を自分の前に座らせた
燐 END
雪男 END
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