金田一少年の事件簿N
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夏休み。ミステリー研究部の部室にて、美雪の元に、一通の手紙が届いた
手紙を読んでいると、後ろから手が伸びてきて、ひょいっと美雪の手元から手紙が消える
「ちょっと!はじめちゃん!」
「なになに?
【美雪へ
お元気ですか?私は元気でやっています!今度私の家のホテルで、パーティがあるのだけれど、父がぜひお友達も呼びなさいと、いうことなので、久しぶりに美雪に会いたいなと思い、手紙を書きました。美雪も、ほかの友達を呼んで遊びに来てね!招待状を同封するからもってきてね!服装は普段着でいいよ!こっちで用意するからね!楽しみに待っています!
[#dn=1#] [#dn=2#]より】」
「なんです?パーティの招待状ですね」
「返して!小学生の時に、おばあちゃんを訪ねてきてた[#dn=2#]ちゃんが、迷子になってたのを私が見つけて、連絡を取るようになって、仲良くなったの」
はじめから、取り返した手紙をしまいながら美雪はいう。すると何か考え付いたのか、はじめはポンッと手を叩き話始めた
「よし!いこう!一緒に行こう!なっ!美雪!」
「なんで一ちゃんを連れて行かなきゃいけないの?というか、何企んでるの?」
「美雪の友達、女の子のパーティ…」
「これは完全によからぬことを考えてますね」
「…はぁ」
行く気満々のはじめを置いていくことはできない。佐木も一緒に連れていくことに。そして、パーティ当日、[#dn=2#]に言われたホテルに到着した
「ここが…」
「でっけぇ!」
「凄いです![#dn=1#]ってやっぱり、あの大企業の[#dn=1#]グループ!」
「佐木君知ってるの?」
「もちろんです!いろんな企業をやっていて、知らない人はほとんどいないです!まさかとは思いましたが…」
そんな話をしていると1人の、スーツを着た男の人が話しかけてきた
「七瀬様ですね?私、[#dn=2#]様専属の、執事の片瀬と申します。お嬢様がお待ちです」
「あっはっはい!」
「すっげぇ!専属執事だってよ!」
「ドキドキしますね!」
「2人とも恥ずかしいからやめて!」
執事に連れられ、ある部屋につくと、その部屋のドアを片瀬はノックすると、中から返事が聞こえ、執事はドアを開ける
「美雪!!」
「[#dn=2#]ちゃん!!」
「久しぶり!来てくれてうれしい!」
「こっちこそ!誘ってくれてありがとう!」
「D…いやE!」
挨拶どころか[#dn=2#]の胸のサイズを測っているようだ。ドレスを着ている[#dn=2#]の胸元は、開いていて、それをじっと見つめながらぶつぶつ言っている。
「先輩!挨拶もなしに何やってるんです!あの!初めまして、佐木 竜二と言います!」
「初めまして、[#dn=1#] [#dn=2#]です!よろしくね」
「はっはい!////」
ニッコリと笑顔で自己紹介する[#dn=2#]の笑顔に、佐木は頬を染め、鼻の下を伸ばしている。
「俺は、金田一 一!以後お見知りおきを」
「いい加減にして![#dn=2#]ちゃんに手を出さない」
「ふふっ仲がいいんだね」
「ただの幼馴染!」
美雪は少し嫌そうな顔をしながら、[#dn=2#]にそう説明する。それを笑顔で返す[#dn=2#]。そして、思い出したかのように[#dn=2#]が話始める
「そそ!パーティの説明するね!今夜のパーティは誕生日パーティなの」
「誕生日?誰の?」
「ふふっ私」
「そうだったの!?知らなくてごめん!」
「気にしないで!私が教えなかったんだもん!それでね、皆で会場に向かって、食事が用意されてるから、皆自由に食べてね!飲み物は、カウンターにあるから好きなのを頼んで!誰かがステージに立つときは、しゃべり声を出さないように注意してね!それだけ守ってもらえれば、あとは大丈夫!好きに過ごしてね!」
[#dn=2#]の説明に、3人はうなずいた。そして、ドレス、タキシードを選ぶために隣の部屋へと移動する、美雪には[#dn=2#]が付き、ドレス選びを始めた。その反対側では、片瀬と一緒に2人のタキシード選びを始めた
「好きなの選んでね!それに合った靴とアクセは私が候補持ってくるから!」
「ありがとう!でも、どういうのがいいかなぁ…」
「ふふっ時間まで少し時間あるから、悩んでもいいよ!」
「[#dn=2#]ちゃんは決まってるもんねとてもきれい」
「ありがとう!でもこれはさっきお父さんと食事するために着た服だから違うの着るの」
その言葉に少し驚いた顔をする美雪に、[#dn=2#]は笑いながら美雪に言う
「へんだよね!私もそう思うんだけどさww」
「ふふっ」
「ふふっごめんwwさ!どれにしようか!私も着替えなきゃ!」
「そうだね!あっこれかわいい!」
「よし!着替えよう!」
そうして2人は着替えに入った。はじめたちはどうしたかというと、片瀬によりコーディネートされたタキシードに身を包んでいる。そして、ドレスに着替えた二人が出てくる。
美雪は、ピンク地に黒のレースで飾り付けられたドレスをまとい、[#dn=2#]は、水色のドレスに身を包みはじめたちの前に現れる。
「いいじゃん美雪」
「そう?ありがとう」
「いいです!綺麗です[#dn=1#]さん!」
「え?ありがとう…はずかしいな」
髪の毛を耳に掛けながら恥ずかしそうな顔をする[#dn=2#]に佐木は見惚れている。はじめは、[#dn=2#]の胸を見ながらぶつぶつ何かをつぶやいているのを、美雪に気づかれ、頭をどこから取り出したかわからないスリッパではたかれている
「ふふっ髪の毛整えに行こうかこっちだよ」
「お嬢様…」
「……わかったわ。ごめんね美雪ちょっと用事!こっちに来て!」
[#dn=2#]に手を引かれ部屋の外に出るそして、部屋の前のドアの前に行き
「ここで髪の毛整えてもらえるから、お願いはしてあるから、私の名前を出せばやってるれるよ!ごめんね一緒にお話ししながらいたかったんだけど…」
「気にしないで!こんな綺麗なドレスまで貸してもらえて、髪の毛までセットしてもらえるんだもん!ありがとう!」
「片瀬、私はひとりで行けるから、美雪たちに付き添っていなさい。」
「かしこ参りました。では七瀬様、金田一様、佐木様こちらへ」
みなから離れ、[#dn=2#]は1人、どこかへと歩いていく。
そして、パーティの開幕
「皆さまお忙しい中、我が娘、[#dn=1#] [#dn=2#] の誕生日パーティにお越しいただき、誠にありがとうございます。今宵はごゆるりと、お楽しみください」
「凄いねーあれが[#dn=2#]ちゃんのお父さん」
「わっけーな!いくつだよ…」
「[#dn=1#]さんのお父上、[#dn=1#] 魁人さん。23歳で親の会社を離れ、自分の会社を立ち上げ、成功。若いのに血の滲むような努力をしてきたそうです。親の七光と言われ続けた10代で、そんな生活から抜け出したかったそうです。会社を立ち上げた時にはもう、結婚していたそうですね。子供は、18歳の時に生まれていますね」
「じゃぁ、[#dn=2#]ちゃんのお父さんって35歳って事?」
「そうです。あっ[#dn=1#]さんと話している女性!あれが母親ですね」
[#dn=2#]の隣で赤いマーメイドドレスを着たきれいな女性が立っている。[#dn=2#]の手を引き、来ているお客の接客をしている
「うっひょー![#dn=1#]もきれいだけど…あれは母親似か…最高だな」
「またはじめちゃんは!」
「先輩は全く…食事いただきましょ!」
「そうだね。このバカはおいとこ」
佐木と美雪は食事を取りに向かう。そしてあいさつ回りが終わった[#dn=2#]が美雪たちに駆け寄ってくる。そして、美雪に抱き付きながら[#dn=2#]はいう
「美雪いいい」
「[#dn=2#]ちゃん!」
「疲れたよぉおもうかえりたぁい」
「ふふっ[#dn=2#]ちゃんったら」
「でも、これでようやく楽ができるよお…」
美雪から離れにこっと笑顔を見せる
「食事は?」
「たべゆーから美雪あーんして?」
甘えてくる[#dn=2#]に美雪は、フフッとわからいながらフォークに食べ物をさし、口を開けている[#dn=2#]にあーんをする
「はーいあーん」
「ん~みゆきに食べさせてもらった料理はおいしい」
「……(なんていやらしい!いや、うらやましい!)」
「んー…ちょっと外の空気吸ってくる」
「一緒に行こうか?」
「ううん!楽しんでて!すぐ戻るから」
そういうとすぐそばにある窓から外に出て行った。そのあとを、はじめが「やっぱ心配だから」と追いかけていく。追いかけていくと、ベンチに座りながら空を見ている[#dn=2#]がいた
「空綺麗だね」
「!!びっくりしたぁ金田一くん」
「はじめでいいよ俺も…[#dn=2#]でいいか?」
「いいよ!それよりどうしたの?」
「いやっ!1人で外は危ないかなって」
「ふふっありがとうここ、座る?」
「あぁ」
[#dn=2#]は自分の座っているベンチの隣をトントンしながらはじめに言うと、[#dn=2#]の隣に座る
「どうしたの?なにか悩んでいるような感じだけど」
「んーそうなんだけど…言いにくいことかな」
「何でも話してよ!俺でよければ聞くから」
「…優しいねありがとう」
そういうと、[#dn=2#]は悩んでいることをはじめに話始めた。相談にのってくれるはじめは、真面目にたまにふざけながら話を聞いてくれた。
そんなはじめに、[#dn=2#]は心惹かれ始めた。きっと初めて会ったあの時、目が離せなくなっていたのは、恋をしたのだと今気づいた。
「(もしかして…私、はじめくんのこと…///)」
「あーあぁ…美雪のやつありゃ食べ過ぎ」
「…(あぁそうか)」
ここで、[#dn=2#]は思い返す。ドレスを見せた時、そして今、はじめは美雪を見ていることに…。
「こりゃ諦めるしかないか」
「?何か言った?」
「ううん!気にしないで!話聞いてくれてありがとうはじめくん」
「お、おう!」
[#dn=2#]は、はじめのことを諦めることを決めた。美雪には勝てないと思ったし、美雪にも、好きになったはじめにも、幸せになってもらいたいと思ったから。そして、ベンチから立ち上げり、背伸びをすると、くるっとはじめの方を向き笑顔で言う
「さっ!気分転換も終わり!優しいはじめくん!中へ戻ろうか!」
「優しいなんて…そんな…」
照れくさそうにベンチから立ち上がり、2人は室内に戻る。美雪たちのところへ行く
「お帰り[#dn=2#]ちゃん」
「ただいまぁ~」
「……[#dn=2#]ちゃんちょっと」
「へ?」
美雪は何かに気づき[#dn=2#]の手を引き誰もいない隅っこに連れていく
「[#dn=2#]ちゃんはじめちゃんになにかされた?」
「え?全然!話を真剣に聞いてくれたし、とても楽になった…」
「じゃぁなんでそんな悲しそうな顔を?」
「!?」
美雪に感付かれて、驚きを隠せない[#dn=2#]は考えた。美雪には正直に話しておこう。友達だから。大好きな友達だからと
「実はね…私、はじめくんのことが好きになってしまったみたいなの」
「え!そうなの!?それで…もしかして告白」
「してないよ!できなかった…それにね…まぁいいか!あとね、このパーティ私の誕生日を祝うものだけじゃないの…実は、お父さんと賭けをしていてね…もし、このパーティが終わるまでに、私が心に決めた人がいなかった場合、父たちが決めた人との婚約が決まっているの…結局無理だったなぁ…好きな人はできたけど…片思いだもの」
「[#dn=2#]ちゃん……」
そんな話をしていたら、父が舞台に立ち、[#dn=2#]舞台の上に呼ぶ。
「パーティはいかがだったでしょうか?まだ、パーティの途中ではありますが、少し我々の話を聞いていただければと思います。本日、我が会社の……」
「…」
「なんだ?[#dn=2#]のやつ浮かない顔だな…」
「そりゃぁね…」
「何かあるんですか?」
[#dn=2#]の父が、会社の話をしている間、美雪は、[#dn=2#]の婚約の話をした。その話に佐木がカメラを落とす
「っそんな!僕が…僕がその相手になります!」
「佐木君…[#dn=2#]が好きじゃないと意味ないじゃない」
「……」
黙ってうつむくはじめ。そして、父は会社の話を終えると瑠々を自分の横に立たせた
「実は今日、重大な発表があります。我が娘、[#dn=2#]ですが、良助君こちらへ」
「はい」
「こちらの、須賀 良助君との婚約を…」
父の話の途中で、舞台にはじめが上ってくる
「なんだ君は?」
「……」
「はじめくん?」
はじめは何も言わずに、[#dn=2#]の手を引き舞台から降りる。後ろからは[#dn=2#]の父が「まちなさい!」と怒った声で呼び止めようとしている。その言葉に[#dn=2#]は、父の方へ振り返りごめんなさいと口パクをする。だが、はじめは振り向きもせず、[#dn=2#]の手を引き会場から出る。
手を引かれたまま、ホテルの裏にある海辺を歩いていた。そして
「あ…の…はじめくん?なんで…?」
「……」
[#dn=2#]の問いかけにはじめは、[#dn=2#]の手を握ったまま真剣な顔で向き合う。そして、何も言わず、[#dn=2#]を抱きしめると、[#dn=2#]は少しテンパりながら頬を染める
「えっまっえ?なっ何事です!?//////」
はじめは、真っ赤な顔をした[#dn=2#]からそっと離れると、じっと見つめる
「なっなに///////」
ドキドキしながら聞くと、ゆっくりと[#dn=2#]の顔にはじめの顔が近づいてくる
「え?なに/////はじめくn…////」
名前を呼んでいる途中、はじめの唇が[#dn=2#]の唇に軽く擦れるとゆっくり離れていくそして、こつんとおでことおでこがくっつく
「なん…で?」
「はぁ…びっくりしたぁ…」
「え?びっくりしてるの私なんだけど/////」
「なに婚約って…知らなかったよそんなの…なんで黙ってたの」
おでこがくっついたまま話をする
「だって…はじめくんは……美雪ちゃんが好き…でしょ?だから……私…諦めて婚約しよおって…」
「なんでそうなったの?」
「だって!ドレス来てた時も、夜空みてるときも!ずっと美雪を見てた…私は2人が好きだから…幸せになってもらいたくて……」
そう話す[#dn=2#]の目からは涙がいつの間にか流れていた。それを見たはじめは、ぎゅっと[#dn=2#]を抱きしめると
「違うよ、あれは幼馴染だから心配なだけ…でも[#dn=2#]は違う…初めて会った時になんかよくわかんないけど、心に矢が刺さったような感覚があって…ドレスの時も……きれいすぎて真剣に見れなかった一目ぼれしたのは俺」
「…うそ…////」
「嘘じゃないよ。好きじゃなかったらその…あ…の…///////////」
さっき自分のしたことを思い出したのか、顔が真っ赤になる
「…ぁっ…ふふふっはじめ?」
「!!///////」
はじめの名前を呼ぶと、頬に手を添え、キスをする。
「えっと…慣れてる?」
「なわけないでしょう…初めてだよ…唇には…ね」
「///////もう一回いいっすか?」
「え?あっ…はい//////」
そして、星がきれいに輝く海辺で、2人はキスをする。
「よかたぁ心通じて…でもはじめちゃん…あの手…何しようとしてるのあの変態」
「あぁ…[#dn=1#]さん………あの変態は何しようとしてるんだ!」
「うむ。あれが[#dn=2#]の彼氏か…今度うちに連れてこさせなければな」
「仲良さそうでいいじゃない?ようやく通じた思い!最高じゃない」
「「[#dn=1#]さん!」」
「君が美雪君だね。[#dn=2#]と仲良くしてくれてありがとう。これからもよろしく頼むよ」
「あらあら、ぜひ今度遊びに来てね」
「ありがとうございます!」
「君も遊びに来なさい。佐木くん」
「はい!!!」
~end~
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