最遊記
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悟浄は、チュンリーといちゃつき始めた。それを横目で瑠々は見ている
「あの…エロがっぱのバカッ」
そうつぶやいた瑠々の目には少し涙が浮かんでいた。そんな瑠々に、ハオランが飲み物を乗って近づいてくる
「大丈夫?これ…飲む?」
「ハオラン…ありがとう…やっぱり持つべきものは友達だね!」
「はははっよかったよ!その…まだ…好きではいるけど…」
「あっ…ごめんね…無神経だった……」
「いいよ!そこまで気にしないで!」
落ち込む瑠々に優しくハオランは言う。
「優しすぎるよ…」
「漬け込もうとしてるのかもよ?」
「あ…その手もあるね」
「はははっ」
「ふふっ」
二人は、その後沢山話をした。そして、趣味が同じことがきっかけに話は盛り上がっていく。
盛り上がっていくのは、二人の話だけでなく、悟浄もだった
「本当に美人だねぇチュンリー」
「うれしいあら?あの二人もとても仲良しみたいね」
「あ?」
そういってみた先は、瑠々とハオランだった。いつも自分のそばで笑っている瑠々が全く知らない男のそばで笑っていた。
「ちっ」
「何?気になるの?」
「あんなおこちゃまを?」
「あら、あの子すごくきれいよ?気づかなかったの?」
「……」
気づかないわけがない。いつもそばで見ていたのだから。自分のそばで自分の横で、いつもいつも笑っていたその笑顔を。別の男に向けている。そして、立ち上がった瑠々がふらつきながら歩き出したのをハオランが支えた
「大丈夫?眠くなっちゃった?」
「うん……部屋まで行く…」
「俺が送っていくよ!ほら、フラフラじゃないか!」
「ありがとう……」
歩き出した二人を出口でふさぐものが来た。
「ちょっと待った」
「あのっ連れて行かないと…わっ」
「っ」
かくんと瑠々が崩れるのを、ハオランが支えきれず膝をつく。すると、瑠々だけは悟浄の腕の中で無事だった
「こいつは俺が連れていくから、お前は手を出すな」
「なっ…姉さんとイチャイチャしてたのにっ」
「そうだな……だが、こいつに触れていい理由にはならねぇよ…誰にも触らせねぇ…」
どういうと瑠々を抱えて部屋に向かい、ベッドに寝かせた。うとうとしている瑠々の頭をなでる。その手が暖かかのか、にっこりとほほ笑んでその温かい手を握った
「なっ///こりゃダメだろ……」
「ん…?」
さっきまで目をつむっていた瑠々の目が手の主を見ようと開いた。女ったらしのその男は慣れてるはずだったが照れくさそうに瑠々に手をつかまれている。
「ごじょ…だ‥‥へへっ」
「?‥酔っぱらってんのか?」
「ゆめだ‥‥ごじょがいる…ふふっうれしい…すきよ?ごじょ…」
にっこりとほほ笑む瑠々は夢の中の悟浄に好きと言う。だが、これは夢ではなく現実だ。かわいらしい微笑と好きという言葉に、悟浄はベッドをきしませ馬乗りで瑠々に近づく
「それは反則だろう…瑠々」
「ん…ぁ‥‥はぁ」
「ちゅっ」
寝ているであろう瑠々にキスを交わす。その感触に瑠々は目を開ける。
「ん…あれ?……‥なに?……ごじょう?」
「あぁ、俺だよ…」
「ゆめじゃないの……?」
「現実だよ…俺も好きだ…瑠々」
「ふえ?…ぁ…すき……わたしも…ごじょうすきぃ」
「あぁ、わかってるよ。酔い覚めたか?」
「ん…冷めた…」
「そっか、とりあえず話を―――…」
と瑠々から離れようとする悟浄に、瑠々があっと言うと少し膨れっ面れ言う
「やっぱり…さめてないから離れないで…」
「///////反則過ぎるだろっバカっ////」
「ふ…ん‥……ぁ」
「朝まで一緒にいようぜ」
「う…ん‥‥」
そして二人はベッドの中に戻っていった。朝まで冷めない夢の中にいたくて。でも、目が覚めた時、隣に好きな人がいるうれしさを、感じてまた好きとお互いを抱きしめあった。
~END~