最遊記
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
悟空は、何も言わずとも何でも持ってきてくれるジンリーをちらりと見た。見られたのに気づいたのか、にっこりと笑い髪をかき上げる。
そのしぐさに悟空はドキッとして、目をそらし顔を真っ赤にした。
「ほかに食べたいものは?」
「これで十分だ!お腹もいっぱいになってきたしな!////」
「そ!よかった!飲み物も飲む?何がいいかなぁ~」
「……//////」
一つ一つが女の子らしくて、かわいく見えるジンリーを、ポーっと悟空は見つめる。だが、そんな悟空の目の端には、ジンリーの向こう側にいる瑠々が映り込む。どうやらハオランと仲良くなっているようだった
「これ飲む?」
「ハオラン!ありがとう…」
「///////とっ友達だからねっ//////」
「ふふっ」
「これ飲みながら話聞くよ」
「優しいな~」
瑠々の悩みは、自分の好きな相手がほかの子を見ていること。見たくないけど、どうしても気になって目で追ってしまう。いつもはそんな心配しないのに…恋愛経験の少ないやつには、少しでも心を許すと恋に落ちる…。瑠々はハオランに色々話を聞いてもらう。すると、少し目から涙が流れた。すぐに拭く瑠々。ハオランに悟られないように。
「?大丈夫?あっ!ちょっと待ってて!忘れてた!」
「え?」
急いでどこかに向かったハオランは、何かを持って急いで戻ってくる。そして瑠々の目の前にそれを置いた
「わぁ!」
「デザート食べて!少しでも気を紛らわせられるように!」
「ぁ…‥ふふふっなにそれっ!……楽しい話しようか!」
「お!ついに吹っ切れた?」
「気を紛らわせるって言ったじゃん」
「その膨れっ面可愛い」
「あははっもう!」
少し気持ちが楽になったのか、楽しそうに話している瑠々達を見た悟空は、なぜか胸が痛くなった。
「何だこれ…」
「悟空?どうしたの?」
「いや……」
ジンリーの声掛けにもうっすら返事を貸すだけで、瑠々の方から目が離せなくなっていた。その後も、それぞれお酒を飲んだり、食事をしたり、遊んだり。夜はふけていく中、悟空はさっきほどジンリーにドキドキしないことに気づき始めた。そんなことより、瑠々の方が気になってしょうがない。
「っ!」
「悟空?」
そんな時だった。何の話をしているのかわからないが、突然瑠々が真っ赤な顔をして、ハオランの服をつかんだ。その行動に、悟空は、自分が誰のことを見てドキドキしたり、気になったりするのか、気づいた。瑠々だった。髪をかき上げる仕草も、何も言わずともやってくれることも、すべて瑠々だ。重ねていたのだ。いまだにハオランの服をつかんだまま真っ赤な顔をする瑠々に、悟空は立ち上がると瑠々の方へ走っていった。
「/////…あれ?悟くぅわっ」
走ってきた悟空はハオランをつかんでいる手を離させ瑠々に抱き着いた
「っ/////////なっ何っ//////」
悟空は何も言わず、瑠々を抱きしめままハオランを睨みつける。威嚇しているかのように。
「ごくう//////なにっしてっ」
「えっと……」
「ちょっ全く離れない!//////わかった!わかったから少し外出て頭冷やそう!」
瑠々に引っ付いたまま、ハオランを睨みつけそのまま引きずられる形で外に出た。悟空を見るが、何やら苛ついているようだ
「えっと…ん~怒ってる?」
「違う!」
「………ん~…」
怒っていはいないような。ただ、苛ついて自分から離れないその小動物のような悟空に瑠々は考え込む。そして、もしかしてと思って顔を真っ赤にする
「あーもしかして////////ヤキモチ?」
「っ!‥‥………/////////」
「えっ本当?//////」
「//////////」
ゆでだこのような顔で少し涙目になりながら悟空は瑠々を見つめる。そんな悟空を見て瑠々の鼓動はより一層高鳴る
「瑠々の心臓…すっげぇドキドキいってる…///」
「悟空もドキドキしてる/////」
「あっうん//////」
「悟空…私ね…好きよ?悟空のこと////」
「ぁ///////俺もっこの気持ち…好きってことなんだと思う////」
「こっち見て?」
恥ずかしそうにそっぽと向く悟空に瑠々が頬に手を添えながら言う。真っ赤な顔をしながら悟空は瑠々を見る。くすっと微笑んだ瑠々がそっとキスをした。
「えっと/////今のって//////」
「キスだよ?初めて?」
「うっうん//////」
「悟空可愛いッ!///////」
「わっ」
可愛い悟空に瑠々は飛びつく。抱きかかえ、受け止めるそしてじっと瑠々を見つめる
「なに?」
「その…今度は俺からしてもいいかなって…/////」
「?」
「キス///」
「//////////良いよ…いっぱいしよ」
「///」
その後、悟空は瑠々にたくさんキスをした。
「ごくっ…くるしっ///」
「わっごっごめん/////////」
「////好き」
「俺も好きっ///」
二人は月が照らす中、抱きしめあいまたキスを交わした。
~おまけ~
「ヒュー!やるなぁサルのくせに」
「まったくくだらん…」
「何か寂しいですねぇ…子供が巣立ってしまったかのような」
「おかんか!」
「いけっ悟空!そこだ!」
「お前は何を応援しとるんだ!」
「ははっまぁまぁ陰から二人を見守りましょう」
~END~