最遊記
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はぁとため息をつき、注がれたお酒を喉の通す三蔵。ちらりと、瑠々の方を見ると、瑠々の机にハオランが座り話しているのを見た三蔵は、持っていたコップを握り締める
「チっ」
「三蔵様?」
「何でもない…」
そういうと、たばこを取り出し口にくわえる。そのタイミングでリンリーは火をつける。その対応の良さに、少し笑みがこぼれた。それを見た瑠々ははっとし、目をうつ向ける
「っ!」
「瑠々?」
「大丈夫……」
「……」
ハオランは、そんな瑠々の姿に、立ち上がると、何かを持ってきた
「これ食べて元気出そう!」
「……甘いものだぁ!」
「ははっ」
「ありがとう…美味しいよ!」
ハオランが持ってきたお菓子を食べながら三蔵の方を見る。どう見ても美男美女のお似合いカップルだ。お酌をする美女。それを受けお酒を飲む美男。そのキラキラした光景に、瑠々は胸を抑えた
「っはぁ……」
「…やっぱりだめか…瑠々」
「ハオラン…」
「ッ!!」
少し涙目の瑠々の肩をハオランは手をまわした。その姿を見てしまった三蔵は、ガタっと勢いよく椅子を立つと、瑠々達のいる方へずかずか歩き出した。そして、二人の前に立つと、その陰に二人は顔を上に上げた
「さんぞ…?」
「瑠々。来い」
そういうと、三蔵は瑠々の方へ手を差し伸べた。その行動に、少し驚いた顔をしたが、その差し伸べられた手をいつの間にか笑顔でつかんでいた。そのまま二人は外に出ていった。残されたハオランはぽかんとした顔で見届けるしかなかった。
「三蔵?あのっ(喜んでつかんじゃったけど…そういう状況なのかな…)」
「お前は、奴が気になるのか」
「?ハオラン?友達…かな」
「それ以上は…」
「????」
「はぁ…」
質問の糸がつかめない瑠々は頭にものすごい?が浮かんでいる。それを見た三蔵はため息をつくしかなかった
「お前なぁ…」
「わからないよぉ!ちゃんと言って!」
「お前は奴が好きなのかと聞いてるんだ!」
「好きじゃない!私が好きなの三蔵だもん!ぁ…」
勢いよく聞かれた質問に、勢いよく答えてしまった瑠々に、少し目を丸くする三蔵がいた。だが、さっきの答えに満足したのか、ニヤリと笑みをこぼす
「ほう…それは本気か?」
「っ!///////何だよぉ!勢いよく聞くから答えちゃったじゃん!/////本気だよ!」
「そうか…ふっ」
「なにその笑み…一応私告白したんだけど…」
「ほう…」
瑠々のその一言に、三蔵は煙草に火をつけた
「告白…だったのか?」
「そうでしょう!好きって言ったんだもん!」
「告白と言うのは、好きと言っただけで成り立つと思っているのか?」
「っ///////」
笑みを浮かべる三蔵に、何が言いたいのかわかってしまった瑠々は、歯を食いしばった。そして、ドキドキした胸を抑え込みながら、三蔵の顔を見た
「私は三蔵のことが好き!大好き!そばいるの私がいい!美人じゃなくても、あなたの隣にいるのは私がいいの!」
「…上出来だ」
「え?」
煙草を口から離すと、スッと瑠々に近づいて、あごに手を当てる
「俺のそばには、お前がこれからもいる予定だが」
「……それ……答えになってない‥‥‥/////」
「‥‥そうだな…」
そう囁きながら顔を近づかせ瑠々の唇にキスを交わした。そして、そっと離れると、唇がまだ触れそうな距離で三蔵はつぶやく
「俺もお前が好きだ」
「…三蔵……///」
「俺以外にお前を触れさせるな……いいな」
「うん///ねぇ?」
「あ?」
「もう一回お願い…キスしたいな」
「………可愛いこと言うじゃねぇか」
そういうと、持っていた煙草を手から離すと、瑠々の腰に手をまわしさっきよりも深いキスを交わした。
~END~