BLEACH
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最近、幼馴染の様子がおかしい…
昔から、私には見えないないかが見えていた彼。でも、ただそれだけではない気がする。
「あー!おはよう瑠々ちゃーーーーん!」
「あ、ほんとだ!瑠々ちゃん!おはよう」
「遊子も夏梨もおはよう!」
「相変わらず…大人びた体してるね」
「どこを見てるのかな?」
遊子と夏梨は瑠々のふくよかな胸と、細くも太くもない丁度いい腰。長い足。白い肌。なめまわす様に瑠々の身体を見回す
「小学生が見る目じゃないw」
「まぁまぁ瑠々ちゃんの身体は私たちがいい感じに―――…」
遊子が危ない言葉を言いかけた時、遊子と夏梨の家の玄関が開く。そこから現れたのは、瑠々の幼馴染で遊子達の兄だ。
「玄関で何の騒ぎだよ…うっせぇな…お?瑠々じゃんよお」
「おはよう一護ごめんね朝から」
「いや。こいつらが騒ぐわけもわかった…」
「いいじゃん!瑠々ちゃんスタイルいいんだもん!触りたいじゃん!」
「えっ触りたいの?遊子さん‥‥…?あの…」
「こら遊子学校行くよ」
どうにか胸を揉まれずに済んだ瑠々は、夏梨に感謝して手を合わせる
「何してんだ…」
「いや…胸揉まれそうだったの助けてくれたから」
「むっ/////////そっそうか…んじゃとりあえず…学校行くか?」
「うん!」
うれしい。たまたま同じ時間になっただけだけど、一護と一緒に学校に登校できるうれしさで、口が少し緩む。何気に会話で、登校する。学校についてしまうのが惜しいと思ってしまうくらいに。一緒に教室に入ると、転校してきたばっかりの朽木ルキアという子が挨拶を早々に、一護を連れ去ってしまった
「最近…朽木さんとばっかりいる気がする…」
ボソッと放った言葉は、友達たちにも聞こえていたらしく瑠々を後ろから抱きしめる
「泣いているのかいハニー」
「そういいながら胸を揉むんじゃないよあんたは…」
「慰めようとしてるんじゃない!ねぇ織姫もそうおもうよねぇ?」
「え!?えっと」
「その焦った感じもかわいい!!!」
「変態が!」
竜貴が千鶴の事を止め、どうにか胸をこれ以上揉まれることはなくなった瑠々。みちるに抱き着きながら助けを求める格好をする
「変態だ…私の胸めっちゃ揉んできた…」
「よしよし」
「ったく…大丈夫か?瑠々」
「揉むなら織姫のにすればいいのに!」
「ええ!」
「その手が!」
「まぁ、そんなことさせないけど。」
「あん!ヒドイ瑠々!」
「ひどくないでしょうが…まぁ、隙をみせた私が悪いけど…」
少ししょんぼりする瑠々に、織姫は抱きしめる
「えっと…えっとね!わからないけど…私がいるよ!」
「……え?マジ?じゃ、結婚しよ…」
「へ!?////////」
瑠々の言葉に顔を真っ赤にする織姫、それを見て竜貴はため息をつき、千鶴ははぁはぁしている。そんな中帰ってきた一護は、開いた口がふさがらなくなっていた
「ちょっまっお前ら何の話を……」
「……」
「何の話?‥‥織姫との結婚話です」
「真面目な顔で言うな」
「あたっ」
竜貴にチョップされた瑠々は頭をさすりながらチェと口を尖らせた。そして、竜貴を見て
「どっちで怒ってるの?織姫を取られちゃったこと?私を取られちゃったこと?」
「っ////そんな可愛い上目遣いで聞くな!」
「はっ!かわいいって言われた!きゃっどうしよう…織姫と結婚しようって言ったけど…竜貴までっ迷っちゃう///////」
「なっおい!マジで何言ってんだ!?」
一護は少し混乱している時、先生が入ってきて、席に着かされる。一護と瑠々は、席も隣で、どうやら一護はそわそわしている様子だ。授業中もずっとそわそわしている
「……一護?トイレに行きたいの?」
「ばっ!ちげーよ!お前………本気なのか…?」
「???」
「さっきのだよ!」
「あー!………本気だよ?」
一護の方は見ずに、黒板を見ながら、そういい放った。そんな瑠々に、一護はガタッと椅子から落っこちた
「どうしたー黒崎ー居眠りか?」
「いっいえ!すみません…」
座りなおす一護を、クラス中が笑いに包まれた。一護はちらりと瑠々の方を見るが瑠々は驚いた顔をした後にくすっと笑った
授業が終わり、昼休みになると、瑠々は次の授業の用意をして一護を見ている
「……」
何故か一護は誰もいないはずなのに顔色がコロコロ変わる。かと思ったら、ハッとした顔をすると、何かを追いかけるようなしぐさで教室を出ていった。瑠々は、それを見ると周りを見回してみる。
織姫もチャドも雨竜もそれにルキアもそっちをみて後を追いかけていく。その姿に瑠々はそっと後を追いかけた。屋上につき、開いているドアから外を見てみる。屋上の一番奥にみんな集まっているようだ。
瑠々は気づかれないようにそっと近づき隠れながら会話を聞く
「――――…で…いんだよ!」
「落ち着け一護」
「何かあったの?」
「そんなに興奮するな…何言ってるかわからない…」
「夜一さんも一緒の方がいいんじゃないか?」
「(昔から私に見えないモノを見て来たけど…みんな見えてるんだ……朽木さん…口調かわってる)」
どうやら何か瑠々には見えないモノが一護たちに話しかけて会話をしているようだ。そして次の瞬間どこから出したかわからないがルキアはライオンのぬいぐるみを取り出した。
「ねえさん!そんな乱暴なっむぐぐぐ」
「っ!(ぬいぐるみ喋った!)」
そして、ぬいぐるみに手を突っ込むと何かを取り出し、一護の口に放り込んだ。そしてルキアは何か話をしながらその場から消えていった。
皆が屋上から降りたのを確認して瑠々も降りていく。トイレに向かった。ため息を一つつくと、手を洗い教室に戻った。隣には一護の姿があるが、何やら違和感がある
「よ、よう瑠々戻ったのか!どこ行ってた?」
「………」
「(やべぇめっちゃ見てる!気づかれてるのか!?)どっどうした?」
「うんん!何でもない!それよりさ、放課後……デートしようか」
「えっ////////////(うひょおおおおおお!こんな可愛いことデート!おっぱいもデカイ!こんなの断るわけねぇよ!)もっもちろん!」
「よかった!先生きちゃうね!」
そういって、瑠々は放課後まで何もないかのようにふるまった。そして、放課後、何やら一護(?)と雨竜が言い争ったあと、走って瑠々の方へ一護(?)が来て瑠々の手を引くとその場から逃げるように走り出した。その後ろを織姫もチャドも雨竜も止めたが、一護(?)は聞く耳もたずその場から離れていった。校門を出て少し走ると、立ち止まった
「はぁ、はぁ…」
「っ‥はぁ…」
「…っ//////////」
必死に走ってきて、息を切らし汗を流しら瑠々。息を整えながら髪の毛をかきあげ、持ってたタオルで汗を拭く。その姿に一護(?)は息をのむ
「ふぅ……ねぇ」
「はっはい!」
「あなた…一護じゃないわね」
「へ?」
「わかるよ…ずっと見て来たんだもん…幼いころから一緒なのよ?」
瑠々の言葉に、完敗と言ったような顔を顔をする一護もどき。
「で?名前は?」
「俺様の名前はコン様だ!」
「……その顔でコン様だって言わないで普通に言ってよ」
「あっごめんなさい……コンです…(睨んだ顔もすっごくいい…)」
そんな事を思っていると、瑠々の顔が目の前に出てきた
「どうなっているの?身体はどう見ても一護だけど…」
「っあのっあまり…あっいい香り」
「…」
「あっ違くてっ魂魄って言って、つまり中身だけ入れ替わってるって感じ」
「魂ってことか……で?本物の一護は?」
「っ……//////////えっと…/////」
顔の近さに顔を真っ赤に染めながらコンは、説明する。しないとどうなるかわからなかったからって言うのもあるけれど、あまりの可愛さに言わなきゃってなってしまった。歩きながら話を聞く。近くの公園へやってきた
「そうだったんだ…私見えないからなぁ…みんな大変だったんだね」
「まぁなぁ」
「偉そうに言ってるけど、コン何もしてないじゃん」
「そんなっこと………ある」
「ふふっ面白い!よしよし!コンも頑張ったよ」
「////////////姉さんって呼んでいいっすか」
「ええ?それはやだなぁ~瑠々でいいよぉ」
ははっと笑いながらコンの頭をなでる。その時だった。誰かに呼ばれた気がして、辺りを見回す
「どうした?」
「いや…気のせいかな…妹の声が…」
「妹?」
「うん…病気で一昨日亡くなったの…心臓の病気でね、一年間頑張って治療してたんだけど…ドナーが見つからないまま…急変しちゃって」
「………」
「立ち直ったと思ったんだけどな…たまに聞こえる気がするの…」
瑠々は少し寂しそうな顔をすると、次の瞬間には何もなかったかのように笑顔でコンを見る
「近くで見守っててくれたのが一護だよ!感謝って言葉だけじゃ物足りないよ……」
「……」
その目を見た時、コンですらも感じた。これは恋なんだと。誰がどう見ても恋をしている瞳だった。コンは息を整えると、瑠々に忠告も込めていった
「あのよ…亡くなった妹さんの声なんだけどさ。近づいてきたり、そっちに言うように言われても、近づいたりするなよ!その時は迷わずに一護のところへ逃げろ」
「?…わかった」
そのあとは少したわいもない話をしながら家路についた。玄関まで送ってくれたコンにお礼を言うと自分の家に入っていく
「ただいまー」
「あら瑠々お帰り!ちょっといつもより遅かったのね」
「一護と寄り道してたー今日の夕ご飯何?」
「もう、手ぐらい洗ってきなさい!今日は、ステーキよ」
「え!?なんで?やったー!手洗ってくる!」
「ふふふっ単純なところも可愛いんだから」
夕飯を食べてお風呂に入る。ゆっくりと湯船につかりながら、色々と考える。
「……私にも見えたら何か変わるのかな……」
そんな事を考えてお風呂から出る。服を着て髪を乾かす。その間も、なんで一護は話してくれなかったのか。見えないけど、幼馴染で何でも話し合ってきた中なのに。自分がつらいときはそばに居てくれた。でも一護のつらいときにはそばに居られなかった自分に少し腹が立った。部屋に入ると、ベッドにダイブする
「はぁ……ダメダメ!ため息つくと幸せ逃げるう!」
「――――…っ―――……ね…ゃん…」
「!」
またどこからともなく、妹の声が聞こえ始めた。妹が亡くなってすぐ、亡くなったことを受け入れられなかった瑠々は、毎日のようにすぐそこに妹がいるように声が聞こえていた。寂しさのあまり、自分の脳が、妹の声で幻聴が聞こえていたのだった。しかし少しづつだったが、一護や夏梨、遊子や両親のおかげで幻聴もなくなったのだが、この現象は、一か月前からまた始まった。しかし今回は、はじめ誰の声かわからないし何を言っているかわからなかった。だが、日に日に声が妹の声になっていき、最近では声がはっきりと聞こえだした。一文字一文字ではあるが、どうやら、瑠々を呼んでいるようだった。
「……咲?」
「――――ちゃん!‥‥…けて」
「なに…聞こえない…咲……」
「お姉ちゃん助けて!」
「!!!!」
初めてはっきりと聞こえたその声に、瑠々は泣きそうになった。どうやら妹は瑠々に助けを求めているようだった。パジャマのまま外に駆け出した。助ける妹の声を頼りに走る。公園で止まり妹を呼ぶ
「咲!どこ!」
「―――ない!…て!」
「え?」
「お姉ちゃん!避けて!」
「っ!」
声に従ってその場からよけると、大きな音とともにその場に大きな穴が開いた
「……どうなって……ぁ…咲…?」
「お姉ちゃん!」
目のまえにはぼんやりだが、妹らしき姿が見えた。目をこすり、息を整え集中してみる
「はぁ……―――!咲!」
「お姉ちゃん!ごめん!ごめんなさい!私が呼んだから!」
「そんなの…っ咲…」
「おね・・ちゃん…」
触れられないけれど、二人は抱きしめあった。そして、さっき大きな穴が開いたところをちらりと見ると、そこにはこの世のものではないものがいた
「っ!なに!?」
「わからないけどっ私を追いかけてきた…思わずお姉ちゃんに助けをもとめてしまって…」
「…咲…その鎖は?」
「ん…わからないけど‥‥でも、こういうのってそのままにしといた方がいい気がして!」
「あんたも一護と同じで見える子だったもんね…あんたの感は当たるもんね」
「へへっあっお姉ちゃん逃げて!」
「え…」
「だめ!!!!!」
次の瞬間瑠々は強い風に吹き飛ばされ、頭を打って目の前が真っ暗になるが、すぐに妹の咲の声で目が覚める
「っ……」
「そんな…おねえちゃ…‥」
「え?どうしたの咲?」
じゃらじゃらっと自分の身体が何かにつながれていて、息苦しさを覚えた
「はっ…なに……これ‥‥…」
「やだ!だめっお姉ちゃんまで!そこ鎖絶対に何もしちゃだめだよ!」
「さ…き………ん…」
「しっかりしてお姉ちゃん!」
その時、二人の上に大きな影ができる。咲は恐る恐る上を見るさっきのヤツだった。ニヤリと二人を見ている
「どっちから食ってやろうか…お前か…そいつか」
「私を先にして!お姉ちゃんに手を出さないで!…お母さんとお父さんのもとに必ず帰って…お姉ちゃん…」
「っ…や…やだ……咲‥‥…」
「バイバイ…大好きよ」
「咲!!!」
咲は奴につかまり、捕食させそうになる。しかし、次の瞬間咲の叫び声ではなく、奴の叫び声だった。瑠々は重い目を開いて今の現実をみようとする。
「…い…ご……咲……」
「お姉ちゃん!私はここだよ!一護さん助けに来てくれた!」
「…‥‥くっ…」
「大丈夫か!」
「くち…きさん……」
「今助けてやる!」
次の瞬間、瑠々は意識を失った。皆は一緒に瑠々の部屋に向かった。しばらくたった時、瑠々は目を覚ました
「……ん」
「おい!瑠々!平気か!」
「おい一護!揺らすなバカ者!」
「って!」
「朽木さん……」
瑠々の声に、ルキアが近づく
「大丈夫か?傷は治した…元に戻ったぞ」
「…何が…咲は!」
「お姉ちゃん!」
「咲……よかった……」
「ごめんね…心配かけて…ごめん」
「…瑠々……」
「一護」
一護は少し寂しそうな顔をしながら、咲が行くべきところに行かなければ、さっきの奴みたいになってしまうかもしれない事などを説明した
「…そっか……わかった。咲」
「やだ…離れたくない…せっかく…私の事見えたのに」
「うん…そうだね…でも、さっきみたいなやつに絶対にならないって保証がないし…咲には幸せにあの世で生活してほしい…私、大丈夫だよ!ちゃんと、前進するね」
「……うん…うん!わかった。お姉ちゃん。ずっとずっと大好き」
「私もずっと大好きだよ」
その言葉をきっかけに、咲はキラキラと光りになり消えていった。押さえていた涙を流し、近くにいたルキアを抱きしめる。ルキアも瑠々を抱きしめ頭をなでる。しばらくして落ち着いてきた瑠々はルキアから離れる
「ごめん朽木さん…ありがとう」
「ああ…かまわない一護、あとは頼んだぞ」
「え!?あっちょっ!ルキア!」
ポンっと一護の肩をたたきルキアは去っていった。残された二人は無言の時間が流れたが、その時間を断ち切ったのは瑠々だった
「ねぇ」
「ん?」
「ありがとう色々…助けに来てくれてうれしかった」
「いや…別に…当たり前だろ」
「昔から、私に何かあると助けに来てくれたのんね…悲しいときもずっとそばに居てくれた。そういうところ好き」
「たまたまそこにいただけ…え?」
「私…一護が好きだよ…優しい所も、かっこいい所も、強い所も、妹思いなところも…全部」
「っ!」
「だから、幼馴染としてずっとそばに居てよね!」
「なに…」
「彼女出来ても、ちゃんと紹介してよ?」
「おい」
「あっでも、可愛い子じゃなきゃやだなぁ!織姫みたいな!」
「瑠々!」
一護は瑠々の名前を呼ぶと、自分の方へ抱き寄せた。
「泣きながら言う事じゃねぇだろそれ…」
「っ…だって‥‥勢いで告白しちゃったし…振られるのわかってて…でもそばに居させてほしいんだもん…見ていたいの…あなたを」
「瑠々…」
「…っ…ん…」
抱きしめていた腕が少し緩んだと思ったら、次の瞬間には唇に暖かいものが触れる。
「はぁ‥‥」
「っ…なに…?なんで?」
「話聞けよ…」
「……」
「っ…!急に悪かった…けど、俺は…お前意外を彼女にするつもりもない…」
「そんなっだって」
「誰と何を勘違いしてんのかはさっぱりわかんねぇけど、俺もお前が好きなんだよずっとガキの頃から!」
そんな事を言う一護の顔は真っ赤に染まっていた。
「一護‥‥私を見て好きって言って?」
「っ/////////好きだ」
「私も好き」
「これからも好きだ」
「私なんか愛しちゃうもん」
「んだよ…瑠々」
「ん…っぁ…いち…ご…」
「っちゅっ」
いい雰囲気が流れたその時だった、勢いよく瑠々の部屋のドアが開く
「そこまでだ!」
「っ!」
「おと…さん!」
「こらあなた!せっかくいい感じだったのに!ごめんねぇ!」
「//////////////」
「もう!出てって!」
「あっこら!それ以上はだめだぞ!お父さん!お父さん泣いちゃう!」
「うるさいなぁ!」
ばたんと勢いよく閉め鍵をかける
「はぁ…」
「……瑠々、ぜてぇ幸せにする…彼女になってください」
「!?……喜んで!」
二人は抱きしめあった。見えなかった気持ちが、ようやく見えるようになった。
~END~