銀魂
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「今日は、天気良いなぁ…」
万事屋の屋根の上に寝そべりながら、銀時は晴れた空を見上げつぶやいた。そんな銀時を上から見下ろす女性がいた。少し怒っているような顔だ
「何が天気良いなぁよ……殺すわよ!早く仕事持ってきなさい!!」
「それは瑠々だって同じだろ?つかもうちょいこっちこいよ」
「触らないで!いいから仕事!!!」
虫の居所でも悪いのだろうが、かなり怒っている。そして、怒っている瑠々の顔をみた銀時は、身体を起こしながら、瑠々に向かってこう言った
「怒った瑠々は、綺麗だ」
「死ね」
銀時の言葉に、瑠々は目を細目、真顔でそう答えた。銀時は…喜んでいるみたいだ……
その時、下から新八の声がする
「瑠々さーん銀さーん?」
「よお新八!上上!」
「何やってるんですか?てゆうか何がしたいんですか!?」
「瑠々とラブラブ」
「………馬鹿は、置いといて…仕事見つけた?」
スッと屋根から降り新八の前に立つ。瑠々の後ろに渋々銀時が降りる。新八は首を横に振りながら答えた
「それが全然ないんです」
「新八は、つかえねぇなぁ」
「銀時の方が使えないから…探しにも行かないでな~にが『今日は、天気良いなぁ…』よ。新八を見習え」
「瑠々さんは?」
「私の方も駄目…なんか変なもんばっかに話し掛けられて……」
そういうとポケットから名刺がドッサリ出てきた
キャバクラ勧誘が数十枚
芸能界系が数十枚
雑誌関係系が数十枚
それは、どこから出した?ぐらいに出てきた。それを見た銀時が、ライターをどこからかだし、怒りながら言う
「……燃やしてしまえ!」
「なっ銀さん早まらないで下さい!!!!なんて勿体ない!!」
「阿呆!銀時が探しに行かないと……私キャバ嬢になるしかないよ」
そういうと、銀時はやる気が出たのか、張り切っているような声で
「よし新八!仕事探しに行くぞ!」
「えっそんなあっさり!!」
「気をつけて行ってらっしゃい!よーっし…さて昼食でも作って待とうかな~っとその前に掃除か…」
そういうと、万事屋の中に戻り、掃除を始める。それから、数時間後、万事屋の扉が開く
「腹減ったぁ~」
「銀さんのせいですよ…あんな事したら誰だって怒りますって!神楽ちゃんも自分のせいじゃないみたいな顔しない!」
「私何もしてないネ。新八だって笑ってたアル」
「仕事見つかった?」
瑠々の顔を見た、神楽が抱き着いてきながら甘えてくる
「瑠々!聞いてほしいアル!銀ちゃんったらね~」
「なっ、神楽!俺だけのせいにするな!ていうか瑠々に抱き着くな!俺のだぞはなs「誰が!」ぐふっ!ナイス蹴り」
「はぁ…で?仕事はどうなったの?」
「あっそれがですね!何と真選組の人達からなんです!」
「ありえない…あの真選組が?」
「瑠々が困ってる言ったら、すぐに協力してくれたネ!馬鹿な奴らアル」
「そっか…私をダシに使ったんだ~………銀時…死ね(怒)」
その後。銀時がコテンパンのケチョンケチョンにされたのは、言うまでもあるまい
そして翌日。真選組からの依頼を引き受けた瑠々たちは、依頼主の前に座っていた
「余のペットを捕まえてほしいのじゃ
丁寧に扱ってくれ!傷を作るでないぞ!」
「はぁ…というかそれ無理ッ………どう頑張っても傷は、つきますよバカ皇子」
知れっとした顔で瑠々はいう。それに対し、依頼人が怒った様子で話す
「バカ皇子でわない!ハタ皇子じゃ!!」
「あーはいはいバッタ皇子ね…銀時行ける?」
「いやハタ皇子だから!!確実にわざとじゃろ!!!!」
「ん~瑠々の為なら行けるだから。ちゅーして」
口を尖らせながら、迫ってくる銀時に、瑠々はこぶしを作り
「拳固ならあ・げ・る」
「無視するなぁああぁぁ!!!バカ皇子が話してる「ハタ皇子じゃ!じぃわざとじゃな」いえ滅相もございません」
『(いやあの顔は、わざとだ)』
ごたごた言っていて先に進まないこの場を、瑠々の言葉で止めようとしていたが
「まぁとりあえず……傷つけずに殺せば「違う!!傷つけづに捕獲だから!!間違っちゃってるよね!殺しちゃダメだから!!!」
「うるさいなぁバカ皇子……もぅいこ!新八!銀時!神楽!」
「「「おう!」」」
瑠々の一言で皆がその場から立ち上がり、バカ皇子のペットのいる場所へと向かった。その後ろから、バカ皇子…いや、ハゲ皇子?ん?まぁいいか!がじいと共に追いかけてくる
「(んーどうしとめる…図体でかいし力もある……傷つけずにって無理…)」
「おりゃあぁぁぁああぁ!!!!!」
「ってこらぁ!!銀時!なにやって!」
「キシャアァァァ!!」
「つかどんな化け物だよ!!!」
銀時が振り下ろした木刀は、何もなかったかのように跳ね返ってくる
傷つけるどころか触れもしない
「あぁもう!面倒くさい!バカ皇子ーーーじゃなかったハタ親父!!」
「えっ!間違っちゃってるよね!!一回ならまだしも二回も間違えちゃってるよね!!!」
「うるさいなぁハゲ!とりあえず、こんなんじゃ傷つけずになんて無理!頭叩き切るからね!」
あっさり言う瑠々の言葉に、ハタ皇子はものすごい顔で叫んだ
「死んじゃうよね!!!どう考えても!!!!!余の可愛いペットなのじゃ!」
「はぁ?言ってる場合?このままじゃ私たちがやられちゃう!もぉおお答えなんて聞かない!はぁあああああ!!!」
「余のペットがあぁぁぁぁあぁ!!」
「(……んもう…しょうがないなぁ……秘義…桜舞)」
キィンッという音とともにバカ皇子……ハタ皇子のペットは、崩れ倒れた
スタッと瑠々は、着地して声を出した
「心配しないで馬鹿…ハタ…傷は、つけてない……気絶しただけ」
「おぉ!!よくやってくれた!!!礼を言うぞ!おお余のベニーちゃん」
「変な名前アル…」
「確かにそうだね…ネーミングセンスがゼロ」
「新八に言われたら最後だなぁ」
「銀時に言われたら一貫の終り…で?謝礼は?ハゲ皇子」
ベニーちゃんとやらを捕獲?した謝礼をもらおうとハタ皇子に近づきながら言うとじいが叫んだ
「馬鹿ハゲ言うな!!本当の事言った「じぃさん本当の事だとか言っちゃっていいのか?馬鹿王子めっちゃ睨んでんぞ」
「何なんじゃその哀れみの目は!!余を馬鹿にしとるのかぁあぁぁぁあぁぁ!」
「「してる…」」
「銀さんも瑠々さんも」
瑠々と銀時の息の合った言葉に新八は苦笑いする
「謝礼はこっちじゃ取りに来るがよい」
「んじゃ!謝礼貰って帰っか!」
「そうだね。よし銀時、ちゃ~んと貰ってきれよ?私は、汗かいたから先に帰ってお風呂入る!」
「えええぇぇえぇぇぇぇえ!!!!!」
そして任務(依頼)を達成した瑠々は、銀時を残し新八と神楽と一緒に家に帰る
それから数分後謝礼を持ち帰り先に帰ってしまった瑠々に文句を垂れようと部屋に入る
「瑠々!!犯してやる!……ってあれ?いない」
「あれ?銀さん何やってるんですか?瑠々さんなら屋根の上ですよ」
「おぉ」
瑠々が夜空を見上げながら、カタンと瓦が鳴る。音が鳴った方を振り返る瑠々
「?銀時…ご苦労さま」
「どうした?風邪引くぞ…冬なんだから。ほらこっち」
「ん……暖かい…」
「なんで外にいんだ?」
「見て空が綺麗…こんなに月がきれいだから…」
と瑠々は銀時に包まれながら空を指さした
「そっか!なぁ明日あの金でパフェ食いに行くぞ!」
「おぉいいねえ!!!やたぁ!…って何見てるの…」
「チューして」
「…………死にたい?…………////」
急に何を言い出すんだといった顔をしながら、銀時の顔を見ると、真剣な目で瑠々を見つけていた。その顔に瑠々は顔を染めながら少し体を動かし、銀時の目の前に四つん這いの格好で、顔を銀時に近づけながら言う
「ん////」
「ん…ラッキーつかそのポーズそそる可愛い」
「////うるさいな////黙ってキスして」
そして銀時の腕の中に戻りまたキスを交わす
瑠々はつくづく思う……すごく銀時のことが好きなんだなと。幸せを感じる二人だった。
屋根の上は二人の秘密基地
~完~