BLEACH
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君は何をしているのだろう
君は誰を思っているのだろう
君のそばには誰がいるのだろう
「今日も晴天なり!」
朝起きて、カーテンを開いて日差しを浴びながら背伸びをする。パジャマを脱いで、制服に着替えると台所へ行きパンをトースターに入れると、洗面台に向かう
「はっみっがっきじょーずかにゃ?はっ!今日は、スクランブルエッグにしよう!」
はみがきを終えると、顔を洗い、出来上がったパンの横に、さっき作ったスクランブルエッグを乗せる。
「いただきます。」
朝食を食べ、家を出る支度をする
「ふぁー…瑠々おはよう」
「お母さんおはよう!お母さんの分テーブルのうえね!今日休みだよね!ちなみに、お兄ちゃんのない!」
「なんでぇ!」
瑠々の言葉に、勢いよく自分の部屋から出てきたのは、一歳年上の兄。制服を着ている最中に瑠々の声が聞こえ、半泣きで部屋から出てきた
「いつもいつも作ってもらえるなんて思わないでよね!」
「ツンデレ!」
「行ってきまーす!」
「行ってらっしゃい!」
瑠々はパッと外に出ると、そこには見知った人物が学校へ向かおうとしていた
「おっ!おはよう!」
「おう。はえーな」
「ちょっと寄り道しようと思って!いっちゃ…じゃなかった一護は?」
「あぁ、ちょっと野暮用」
「ふーん…」
黒崎一護、彼は瑠々のご近所さん。小さい時からの幼馴染なのだ。そんな彼は、最近様子がおかしい。そう、朽木ルキアという子が転入してきてからだ。そう思うのも、瑠々は一護に恋をしていて、いつも彼を見ているからである。
「んぁ?どうした?」
「べっつにー!今から行くの?」
「あー…お前の寄り道って?」
「んー……誰にも言わない?」
「?」
スッと一護に近づくと、こっそりと耳打ちする
「実は、仔猫を見つけまして、こっそり学校の裏で飼っていますので、その子にご飯を上げなければなりません」
「…そっか…んじゃ一緒に行くか?」
「え?…うん!!!」
二人で学校へ歩き始める。しばらくすると、一護が足を止めた
「どうしたの?」
「あぁ、いや…」
「……」
瑠々は知っている。一護が見ている先に何があるのか。いや、何がいるのか。実は瑠々もはっきりとその姿が見えているのだから。その事を実は誰も知らない。
「……その瑠々…ちょっと忘れもんしたから先行っててくれ、あとで追いかける」
「うん!わかった!」
瑠々はその場から歩き去った。学校に着くと、猫のところへ急いだ
「にゃー」
「お待たせユウちゃん!」
「みゃー!」
「よしよし!ご飯あげようね!ほら、こっちおいで!」
「みー!」
「よし!いい子!トイレ片づけて、水入れてくるね!」
パタパタと水入れに水を入れ、ユウと名付けた猫のもとへと走って戻ると、そこにはオレンジ頭の髪を風になびかせながら猫をなでる人物が目に入る
「一護!来たんだね!早かったね!」
「おう、まぁな!かわいいなこいつ」
「人懐っこいんだよね~襲われてたの助けたらついてきちゃって」
「襲われてた?」
「あっ!人にじゃないの!だから、しっしって追い払ったんだよ!こうね!」
瑠々は何かを払いのける仕草をした。一護は何やってんだと笑った。本当は、違った。大きいやつが、猫を食らおうとしていたのを助けたのだ。でも、そんな事一護には言えない。とっさにウソをついた。その時、後ろから声をかけられる
「あらぁ!おはようございます!黒崎さん!中峰さん!」
「!」
「あ…朽木さんおはよう!」
「おはようございます!黒崎さんちょっとよろしいかしら!?」
「おっおぅ…すまねえ瑠々」
「ううん!気にしないで!」
笑顔で見送った後、ユウにこっそり話しかける
「なんで…ここがわかったんだろ…」
「みー?」
「……もやもやだ…」
なでっとユウをなでると、家の中にユウを戻し、教室へ向かった
「ふぅ…」
「あれ?早いね」
「?あぁ、水色だおはよう」
「元気ない?」
「ちょっとねぇ」
「そう……ん~」
「?」
水色は何を思ったのか、瑠々の頭をなでた
「これだからタラシは困るな…」
「年上にしか興味はないよ。瑠々を除いては」
「喜ぶべきか、警戒すべきか」
「ははっ」
「ふふっありがとう!なんかちょっと元気出た!」
みんながくる時間になる、ぞろぞろ教室に入ってくる。しばらくすると、一護とルキアが入ってくる
「今まで一緒にいたんだ……」
「どうしたの?瑠々ちゃん」
「何でもないよ織姫カワイイカワイイ」
「何やってんのあんたは…」
「だって織姫可愛いからつい」
それを見ていた周りは心の中でお前も可愛いわ!と叫んでいたことはる瑠々は知らない。今日の午前授業が終わりお昼になった
「おっひるー!おっひっるー!」
「たつきさん…あれはお昼にうきうきしている可愛い織姫ちゃんですか?尊い」
「アホか…」
「おい瑠々」
「はい!あっいっちゃんじゃないか」
「いっちゃん言うな…」
「つい癖でで?なに?」
「ちょっと昼休俺にくれねぇか」
そういわれた瑠々は、いいよ~と一護について屋上に向かった。その先には、ルキアが立っている
「えっと?何事でしょうか?」
「こいつがお前に用があるってよ」
「?」
「中峰さん…あなた…」
その時、ルキアの後ろに、赤髪の黒い服を着た人が立っていて、ルキアに牙をむこうとしていたのを瑠々は一瞬でルキアに抱き着きその場から転がり離れた
「…」
「…瑠々…」
「やはりな」
「ぁ…やっちゃった…でもっでもそこのあなた!か弱い女の子を切ろうなんて!何考えているの!」
「っ!いやっこれは!」
「言い訳は結構です!コレ刀よね!?ちょっとでも当たったら死んじゃうんだから!めっ!」
「っ/////」
赤髪の男に近づくと、目の前で頬を膨らめながら上目遣いでめっと怒った。男は口に手を当てると顔を赤らめ刀をしまった
「おっ俺は、やれって言われただけだ!////」
「ん?どういう」
「瑠々お前、やっぱり見えてるんだな」
「あー‥‥バレちまったらしょーがない…実ははっきりと見えています」
「…」
「まって…ねぇ、あなた、やれって言われたって言ってたけど、3人で私を試したって事?」
三人は少し黙るとおのおのバラバラの方向を見ると少しうなずいた
「やられましたわ…隠しとくつもりだったのに…」
「おめー…すげー力もってんだな」
「近いわね…」
「//////」
「おい恋次お前近すぎんだよ!」
「あぁ?かんけーねーだろ」
「あ゛ぁ゛?」
がんを飛ばしあう二人を、瑠々が間に入って止めに入る
「はい!ストップ!喧嘩はダメ!」
「「チッ」」
二人は舌打ちをすると、目線をそらした。ため息をつく瑠々に、ルキアが話しかける
「お前。こんな力を持っていて隠してたのか?」
「ん?あー…実は、亡くなったお父さんもすごい力もってて、押さえ方とか色々教わったの!」
「亡くなった…」
「…まぁそれは色々ありまして!」
「そうか…でも、一護には言えたんじゃないのか?」
「(一護……)……そう…だね…でも、お父さんが誰にも言うなって…悟られるなっていったから」
そういってうつむいた
「す、すまぬ!落ち込ませようとしたわけでは!」
「っ!大丈夫!それで、聞きたいことってコレ?」
「そうだ…」
「力が大きすぎると、虚に狙われるからな」
と恋次が瑠々の頭をやさしくなでた
「虚?ってもしかして、あの仮面みたいなのつけてる大きいの?」
頭をなでる恋次に、上目遣いで問いかける
「っ/////////そっそうだ///」
「そっか」
「おい。いつまで瑠々の頭触ってるつもりだてめぇー…」
「あぁ?しつけーな…」
「お?」
「!」
しつけ―と言うと、恋次はなでていた手を離し、瑠々を抱きしめた
「気に入ったぜあんた」
「気に入られたみたいだぜ?私…」
「おまっ」
「おい恋次何をやっておるか!」
「こんな強い霊力持ってて…おもしれ—じゃねぇか」
「面白いという意味で抱きしめられてる?」
抱きしめられながら瑠々の頭の上にある恋次の顔を覗き込む。
「//////////それだけじゃ…なくなったかもしれねぇな」
「ほう?っとわぁ浮いたぁ」
「おい!」
「少し借りてくぜ」
「誰のものでもないです私…」
「んじゃいいよな」
そういうと、ふわっと浮き上がっりその場から消えた
「あのやろっ!どこ行きやがった!」
「はぁ……おい一護…追いたいか」
「あ?」
「あのままでは、瑠々は奪われるぞ」
「っくそがっ」
その頃、抱きしめられたまま、見知らぬ空地へたとりついた二人は、地面に降りる
「わぁびっくり…あっという間にどこですかここは…」
「やっちまった…‥‥」
「?落ち込んでるの?」
「あ?いや…そういうんじゃねぇよ…ただ…人間に…‥‥」
「人間に?」
きょとんと恋次を見るその瞳は綺麗で、どうも理性が抑えられそうにない
「っ…すまねぇ」
「?」
謝ると、瑠々の頬をそっと支えると自分の方から瑠々に近づき口づけを交わす
「っ!」
「…わりぃ……でも、押さえられずに…」
「……(あぁ…この人私と同じなのかな…私と違って行動はできるみたいだけど)いえ…」
「///////だぁ!俺は何やってんだ!」
「!どうしたの!?」
「いやっ惚れた女に無理やり…了承も得ずに……」
「あぁ…そういえば…」
気まずい雰囲気が流れていると、遠くから声が聞こえてくる。その声はどんどん近づいてきて、その方向を見ると、一護が必死にこちらに走ってくると、飛び蹴りを恋次に食らわせた
「瑠々!大丈夫か!」
「おう!すごい飛び蹴り!」
「いってぇな!」
「うるせぇ!てめぇよくも!」
「あの~」
「あぁ?俺はこの女が気に入った!それだけだ邪魔すんじゃねぇよ」
「えっと~」
「だからって、連れ去っていい理由にはなんねぇだろうが!」
瑠々の話なんか聞いちゃいない二人。はぁ、とため息をついたとたん。ガっとつかまれ、恋次の方へ引き寄せられた
「……離せよ」
「離さねぇよ」
「あのさ。喧嘩やなんだけど」
「わりぃ…」
「それとさ!一回離して?」
「あっあぁ……(やべっ怒った顔もいいじゃねぇか…)」
瑠々は、その場に二人共正座させた
「まず、一護は、私を試そうとしたことを謝って」
「すっすみませんでした!」
「そして、恋次とやら、キスの事は謝ってたけど、さらったことは謝ってないから謝って」
「ぅっすっすみませんでした!」
「はぁ?ちょっと待て……キスってなんだ」
「あ…事故?」
「事故じゃんねぇ!お前に惚れたんだ!」
「なっ!」
「えっと…その…」
恋次の告白に、瑠々は少し申し訳なさそうに見つめる
「ごめんなさい!私は…私は……ずっと好きな人がいるので…その気持ちにお答えできません」
「…そうか……すまねぇ…そんな奴がいるのに俺ぁ」
「うん!大丈夫!キスくらいは大丈夫!」
「そうか」
「あと、ありがとう…私を好きになってくれて」
「おっおう///////」
そんなやり取りをしていると、一護が瑠々の手を引き、恋次から見えないところまで離れていった。恋次は、それを見送ることしかできず、ついてこなかった
「いっちゃん?」
「……お前…好きな奴いたのか」
「え?あ~うん…(あなたですけど!)」
「…俺の話も聞いてくれ」
「ん?」
「俺にも、ずっと好きなやつがいてな…何より可愛いモノ好きで、今のターゲットは井上らしい…人の事昔みたいに、いっちゃんって呼ぶし…小さいころからそばに居て、そいつにとっちゃ俺なんかただの幼馴染かもしれねぇ…けど……」
さっきまで背中を見せていたのが一変し、瑠々の顔を真剣に見つめながら話す
「俺は、ずっとお前が好きだった…友達としてじゃなく…でも、お前に好きなやつがいるってわかって…いてもたってもいられなくて…それに…恋次にキスされたとか…ふざけんな」
「いっちゃん…」
「俺も…振られるなら、ちゃんと振ってほしくてな」
その言葉に、握っていた手を、強く握り返した
「瑠々?」
「バカっ」
「え?」
「私がずっと好きだったのは一護だよ!私だって…私だってあきらめようって…してたのに…」
「なんで」
「だっていつも朽木さんといるし!彼女になっちゃったのかなって…どうしようって」
「ばっ!あいつはそんな仲じゃ!」
「わかってる…うれしい…」
「っ//////」
にこっとうれし涙を流しながら言う瑠々に、一護は優しく抱きしめた
「ぁっ…一護…」
「瑠々…キス…したい」
「うん…私もしたい」
そっと二人の唇が触れる。ぎゅっと抱きしめながらかわすキスは、優しくて暖かかった。
「ねぇ一護」
「なんだ?」
「私を彼女にしてください」
「あぁ。もちろんだ」
そして二人はまたキスを交わす。
お互いの気持ちを確かめ合うかのように
~おまけ~
「あっ!」
「なんだ!どうした瑠々!」
「一護大変だ…」
「おっおう…‥‥」
「一護と恋次さんが間接キスしてしまった」
「!!!!!!!いうなぁあああああああああああ!!!!」
「ふふっ私を試した罰大好き」
~END~