最遊記
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君は私よりずっと年上のはずなのに…私と同じくらいの身長で…みんなより小さく子供みたいだ
「あぁ~はらへったぁ」
「うるせぇぞサル……」
ぎゅるるるるうぅぅ
「悟浄も腹なってるじゃんか」
「おめーら少しは静かに出来ねぇのかよ!」
「もう少しで町につきますから、頑張ってくださいね」
「……」
「はらへったぁ!!!!」
悟空がそう叫んだ時、さっきまで黙ってみていた瑠々は、自分のバックから食べものを取り出し、悟空の口に詰め込む
「むぐっ」
「うるさいよ子供……」
「ひひっ子供子供!」
「悟浄もうるさい」
「ほうはほ!もぐもぐうめぇ!」
「そうだぞじゃないよ…(なにその食べ方可愛すぎっ)」
「瑠々の言う通りだ…すこし黙ってろ子供…」
瑠々の言葉に便乗するように、三蔵が言う。それを少し苦笑いした八戒がいた
「なぁ瑠々…俺には何かないの?食べるもん」
「……ない(悟空ように買っといたんだもん!)」
「つめてぇ!可愛い顔してつめてぇ!」
「うるさいなぁ…あっ…八戒!町!」
「ついたようですね」
「これで飯食える!!!」
「うるせぇ!!!」
無事(?)町に付き、ごはんにありつけた。すごい量を食べる4人。端っこの方で少しづつ食べる瑠々。
店の奥から、料理を運んでくる悟空と同じくくらいの女の子。少し頬を染めながら、悟空のそばに食べものを置き、また奥へと戻っていった
「……(あ~はいはい…こういう展開ね…悟空可愛いもんねぇ…わかるるわかる)はぁ……」
「ん?どうした?瑠々」
「何でもない…食べよ」
「おう!」
「///////(可愛すぎるだろうその笑顔!馬鹿か!馬鹿なのか!ふざけんじゃないよ!くそが!)」
「ふふっわかりやすいですね」
「っ!何?何が言いたいの八戒…」
「いいえ!何でもふふふっ」
「……」
むすっと八戒の笑う顔を見る。ご飯を食べ終えた時、さっきの女の子がそっと近づいてきた
「あ…あの!」
「?なんだ?」
「あっ/////その////お泊りの宿はお決まりですか?/////」
「いえ、まだです。いいところはありますか?」
「よ、よければうち、宿もやっているのでっ/////そのっ/////」
真っ赤な顔をしながら、ちらちらと悟空を見ている
「いいじゃん!飯もうめぇし!な!?」
「そうですね!部屋いくつ開いてますか?」
「えっと…2つだけなんですけど…一つは大きいので、4人くらいは楽に寝れると…」
「チっこいつらと同じ部屋か…」
「もう一つは、一人部屋ですか?」
「一応、2人部屋ではあります」
「……はっ!やっやったー!!私は広々と寝れるぅ!」
「………どうします?三蔵」
「いいんじゃねぇの……」
女の子は、嬉しそうに頬を赤らめ、準備してきますね!と走り去っていった。その後ろ姿を悟空は見送っているのを、瑠々は見逃しはしなかった
「…可愛いねあの子」
「へ?そっそうか?」
「お前に丁度よさそうな感じだな」
「うるせぇよ!」
「…(ほう…まんざらでもなさそうにして……悔しいですね…バカ)」
「……」
そんな話をしていると、さっきの女の子がパタパタと走ってきて、用意ができましたと部屋に案内してくれた。隣同士の部屋で、それぞれ部屋に入ろうとしたとき、三蔵に、瑠々は首根っこをつかまれ4人部屋の方へ連れ込まれる
「おっと…どうしましたか三蔵様?」
「おや?瑠々がどうして?」
「さんぞ?」
「なになに?やっぱり俺らと寝たい?」
「寝たくないわアホ」
三蔵は、たばこに火をつけ、瑠々を椅子に座らせた
「部屋決めだ」
「へ?」
「お?」
「どういうことです三蔵?」
「それって俺が1人部屋になれるって事?」
「そんなわけねぇだろハゲ…」
「ハゲって!ハゲてねぇよ!」
「あのー私女よ?」
「わかってる。瑠々はあの部屋だ、もう1人その部屋で泊まる」
「それ一番ダメじゃね?ねぇ…もしかしてと思うけど、誰も私の事女としてみてないでしょ?」
「ふんっ」
三蔵は鼻で笑うと、話を続ける
「俺は、こいつらと寝たくねぇ…瑠々となら静かに寝れるだろ」
「あぁ…そういう事?そういう事でも……まぁ…三蔵ならどうにもならないか…」
「じゃんけんにしようぜ!俺だってこんなムサイやつらと寝たくねぇ!」
「俺だってやだよ!」
「これは…瑠々を守るために僕も参戦させていただきます」
「え?ナニコレ…何が始まるって―のさ…」
瑠々は何も理解できないまま、みんなでじゃんけんし始めた。その結果…
「結局こうなるよね…三蔵…」
「あたりめぇーだ」
「…そ…夕ごはん前にお風呂入ってくる」
「おう」
お風呂に入り、出てくると、部屋に入る前に悟空たちに会う
「お?瑠々も風呂か?」
「うん!気持ちよかったよ!」
「……髪の毛まだ濡れてんじゃん…」
「え?」
悟空はスッと自分の肩にかけてたタオルで瑠々の濡れてる髪の毛と拭いた
「ごく…わっ」
「風邪ひくだろ!ちゃんと拭いとけよ!」
「…////(不意打ち乙!死ぬわ!こんなの死ぬわ!なにその笑顔!殺しにかかってくるな!)あっありがとう…」
「おう!あっ!そうだ!三蔵に何かされそうになったらすぐ呼べよ!」
「へ?………あははっ!あの三蔵が?私を妹みたいにしか思ってないよ!でも、わかった!その時は、すぐ呼ぶね!」
おうっとニカっと笑うと、それぞれ部屋に戻っていった。
「//////////はぁ‥‥やられたぁ殺されましたぁ」
「……何言ってんだお前は…」
「いやぁ……もうボロボロですよ…えぇ…うち抜かれましたね…」
「…変なやつ……」
「あっねぇ…なんで急に私と同じ部屋がいいって言ったの?」
「……さっきも言っただろ…」
「納得いかなかったって言ったら本心言ってくれる?」
「……」
まだ少し濡れた瑠々の髪からぽたりと水が落ちる
「お前こそ…自分がわかってないな」
「?お兄ちゃん顔怖い」
「誰がお兄ちゃんだ……」
ふふっと笑うと、ドアを誰かがノックする
「はいはーい!」
「あっお夕飯の時間が19時になります。その時間になったら食堂におこし下さい」
「わかりました!ありがとうございます!」
「はい//////」
ぱたぱたと女の子はかけていく
「可愛いですな…うむ………勝てないか…」
「何言ってんだお前…夕飯まで寝る」
「はーい!」
そして、夕飯の時間になり、みんなでおいしいご飯をたらふく食べた
「相変わらずすごく食べるな…」
「うめぇもん!」
「さすがチビザルだな!おいねぇーちゃん!酒!」
「ん!私も!」
「お前は飲み過ぎだ」
「ん~いやっ!飲む!」
「ったく……」
「ほら瑠々、これ食べながら飲んでください」
「はーい」
お酒を飲みながら八戒に渡された食べ物を食べる。その時、さっきの女の子が重い荷物があると、悟空を呼び出した。
それを横目に見ていた瑠々は、グビっとお酒を飲み込むとそっと二人の跡を追う
「これでいいか?」
「はい!ありがとうございます!あのっ!」
「ん?」
「私っあなたに一目ぼれしてしまって!」
「お?」
「そのっ好きになってしまったみたいです!」
「!?」
その会話を聞いた瑠々は、ふらふらとお酒が回った足取りで席に戻る。そのあとを真っ赤な顔をした悟空が戻ってくる
「どうした悟空…顔真っ赤だぞ?」
「え?いやっ何でもない////」
「……」
「飲み過ぎました!」
「!!」
「部屋に先に戻りたいと思います!」
「お、おう…大丈夫か?」
「部屋まで一緒に行きましょうか?」
「瑠々っ」
「大丈夫です!それでは皆様お休みなさいませ」
ふらふらっと千鳥足で部屋に戻っていく。数十分後、部屋に三蔵が戻ってくる
「ん……」
「……本当に…わかってねぇな…」
「…すー…」
ベットで寝る瑠々の上にギシっと音を立てて乗る
「ん…さん…ぞ?」
「お前…わかってねぇっていっただろ?」
「なに……ちゃんと女に見えてる?」
「当たり前だ……」
「ん…さんぞ…さん?なぜ太ももをおさわりになられているのでしょう?」
「二人っきりだからだ」
「ほう…私が悟空の事好きなの知ってて」
「知ってるからむかつくんだよ」
「ほほう…」
スッと太ももをなでる三蔵に、瑠々は少し声を出す
「ぁ…っ」
「振りほどかねぇのか」
「んー…振りほどいても勝てないし…それに……いいかなって」
「ほう…いいんだな」
「えっぁ…ん…」
するりと瑠々の身体をやさしく触りながら、キスをする。抵抗もせず、されるがまま三蔵に体を任せていると、勢いよくドアが吹っ飛んできた
「……ドア…吹っ飛んできた…」
「おいお前…せめて開けて入りやがれ」
ドアがあった方を見てみるとそこには真っ赤な顔をした悟空が立っていた
「くそチビ」
「ごくうだぁ怒ってるぅ」
「当たり前だ!何やってんだよ!」
「なにやってんの?さんぞ」
「お前は…チビにはまだはえーよ」
「だからってっ……だぁあああああ!離れろ!」
「わぁ……」
「っ」
乱れた瑠々の服を、肌を見ないようにバっと布団をかぶせる
「ふむ…」
「てめぇ…」
「ダメだ!うぅ…ダメだからな三蔵!」
「……はぁ…オレは隣の部屋に居っから…ドア戻しとけよ」
ため息をつきながら部屋をあとにした。それを見送った後、悟空は慌ててドアをもとに戻し瑠々のいるベットの上に戻ってくる
「…えい」
「!!!!」
かぶされた布団を自分で剥ぐと、それを見た悟空がすごい勢いで元に戻す
「フムフム…(これは面白いなぜこんなことになっているのか…)えい」
「!!!!だぁああ!だから何やってんだよ!ダメだってば!」
「なんでダメなの?」
「/////////ダメだからっ////」
「思春期?」
「あ?なんだそれ/////つか、何やってたんだよ三蔵と!」
悟空の言葉に、酔っぱらっている瑠々は答える
「何とは…大人の営みと申しますか…」
「なんだよそれ!わかんねぇよ!」
「ほほう…では聞きますが、あの子に好きと言われてどう思いました?」
「え?」
瑠々は乱れたまま悟空の方へじりじりと近寄っていく
「それは…っ//////服着ろよっ////」
「いいや、私の質問に答えて」
「っ////それは…」
「ドキドキした?チューしたいって思った?」
「え?…それは…その…」
瑠々の質問に、悟空は少し迷った。じりじり近寄ってくる瑠々にも気がとられ答えがまとまらない
「ぁっの…」
「さぁ、どう思ったの?」
「っ/////」
じりじり来る瑠々に、悟空は腕を引っ張り瑠々の上に馬乗りになっていた
「私じゃ…ドキドキしない?悟空…」
「え?」
「可愛い子の方がいい?」
「なっ//////」
涙を抑えきれなくなった瑠々はホロリと涙を流す。その姿は美しく、悟空の気持ちはどんどん大きいくなってくる
「違う…」
「?」
「俺はっ……」
「ごく…」
「瑠々が…瑠々の方が可愛い!」
「え?」
悟空のいきなりの言葉に瑠々はほけっとする
「ドキドキもお前にする!お前がいい!」
「悟空……」
「だから、三蔵と何してたのかすごくむかつく!」
「ぁ…」
「俺は…どうすればいいか…わかんねぇよ…この気持ちも…どうすればいいかっ」
「じゃー……ちゅー…する?」
「え?」
上目づかいで瑠々は悟空に問いかけると、悟空は少しうろたえる
「おれっあのっ///」
「三蔵は私が何も言わなくてもちゅーしたのに…」
「!!!!なに!?ちっちゅーって…どうするのかわかんない…」
「…え…可愛いが爆発するんだけど…何それ……また私を殺しに来たコレ…」
「はっなにいってっ殺してねぇよ!」
うろたえる悟空に瑠々はくすっと笑うと、頬に手を添えクイっと自分の方に引き寄せた
「ちゅーする?」
「…する////」
「口と口をくっつけるのがちゅーだよ」
「口と…口///」
「ん……」
ちゅっと可愛い音を立ててキスをする。瑠々はにこっと笑う
「ふふっおこちゃまだなぁ…ねぇ悟空…もう一回する?それともいや?」
「/////すっする///」
「もうちょっと長くしたいな」
「///俺も…」
「ん…はぁ……まっ…//////ちょっと/////」
「瑠々…もっと///瑠々の///」
「ぁ/////ん‥‥…」
初めてのキス。悟空の本能が、もっと瑠々とつながってたいと、瑠々の口の中に舌を入れ絡めてくる。瑠々も初めてで、息の仕方がわからない
「はぁ…はぁ…息できない///////」
「////////もっと瑠々感じたい」
「ん…私も/////」
瑠々と悟空はぎこちなく、思う通りに二人で愛を確かめ合った。
そして、朝日が差し込み、目を覚ます
「ぁ…これは…ヤバい……」
「ん………おはよ…瑠々///」
「おはよ///」
「あのな瑠々…///」
「なに?」
「言ってなかったから……その…瑠々のこと好きだ////」
「///////うん…うん!私も好き//」
ぎゅっと悟空を抱きしめる。悟空もうれしくて瑠々を抱きしめる。二人は、晴れて両想いになった。
~おまけ~
「結局こうなるわけね」
「何をやらかしたんです?三蔵」
「しるか……」
「瑠々取られたんだな」
「うるせぇよ」
「おやおや…」
~END~