紅色の空
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12月ーー…北風に聖夜の気配も色づく頃
南校舎の最上階北側廊下つきあたり
扉を開けるとそこは
「南……国?」
「おぉ!瑠々!!遅いからどうしたのかと思ったぞ!」
「あっごめん。退部届けと、入部届け提出していたら遅くなってしまったの」
「そんなの、俺に言えばやっておいたものを」
「鏡夜…うん……でも、自分でやりたかったの。けじめをつけたくて」
しょぼっとした顔をした瑠々に後ろから、がばーっと抱きついて
「「瑠々先輩可愛いんだからあああああ」」
「きゃっ!ちょっ光くん!馨くん!」
「「ちっちっちっ!違うでしょ?「光」「馨」さっ言ってみて!」」
「…光………馨。これで大丈夫?////」
照れくさそうに頬を赤く染め名前を呼んだ瑠々がすっごく可愛くて、今まで感じた事のない感情があふれ出そうになっている。
この胸の苦しかったり、ドキドキしたりなんかよくわからないけど、心の底から熱くなる感情…なんなのかは、まだ僕達には、わからないでいる。
「瑠々先輩!さっき鏡夜先輩達にこのメモの物買ってくるように言われたんですが、良かったら一緒に行ってもらえませんか?」
「うん!ハルヒ1人じゃ大変だものね!」
そういうと環達にハルヒと買い物に行くと告げ、ハルヒと共に部室を出て行った
「…どうしよう…瑠々になにかあったら!!!」
「うるさいぞ環。問題ない。俺の家のスタッフを50人ほど付けさせている」
「「鏡夜先輩……それじゃー…足りないよ!
!危ないよ!もっと増やさなきゃ!!」」
「もぅ!皆大丈夫だよ!!柔道部の子達2/3人くらいつけといたから!」
「みんなやりすぎだ…」
1人だけ冷静な事を言うモリだった…その頃買い物に出た瑠々とハルヒは?というと
「これが……これが庶民スーパー。ふふっなにこれーせまいー(笑)」
「瑠々先輩?いきなりキャラが崩壊…でも楽しそうなので何よりです!」
「ハルヒ…私ね…実はまだ怖いんだ…でもね!皆が見ててくれるから!」
そういうと、後ろに隠れているスタッフと柔道部員に向けて、にっこりと笑顔で「平気なんだよ!ありがとう」と言った。
それを直視してしまった奴等は、赤面してばたりと倒れた
「隠れてたんですね…気がつきませんでした。倒れたから意味ないと思うのです」
「クスッ さっ買い物しちゃお!」
「はいっ////」
こうして、2人は買い物し、スタッフ等を起こし皆でホスト部へと帰ってきた
「瑠々~大丈夫だったか~?ハルヒもおかえり~」
「ハルヒ!だまされては駄目よ!環は、女の子だったら誰でもいいのだから…」
「はい!気をつけます!」
「ちょっ!瑠々!俺はだな!!」
「何をやっている環。お客様がお待ちだ、さっさと行け!」
「うぅ~…………瑠々ちょっと」
「え?わっ」
グイッと瑠々の手を引き、お客からもスタッフからも見えないところへ連れて行った。とっさの事で、そばにいたハルヒも鏡夜も動けずにいた。
「環なに?」と少し上目遣いで言うと、環は瑠々の頬に手を沿え
「瑠々…」
「え?ちょっはぅ///」
ちゅ
「わゎっ!!////たったたたたた環が頬にキスしたぁぁぁぁぁああ」
「////////しーっ!!!!!鏡夜達に見つかったら怖いから!!!」
「ほぅ?いい度胸だな環?」
「「殿のむっつりいーーー!!瑠々先輩にちゅーするなんて!!僕達もするー」」
ちゅっ ちゅっ
「もっやだぁ///」
「あーたまちゃんたちだけズルイよぉ!僕もチューしたーい!!」
「ずるい……」
ちゅ ちゅ
「はわわわわわわっ!!」
環に続き、双子、ハニーもモリも瑠々の頬にキスをした。
それを見ていた鏡夜がやっと動き出した。
「俺にもさせてくれるよな?ん?」
「えぇぇぇぇぇえぇ!!!いやぁぁぁぁぁぁっぁ」
「逃がさない」
ちゅぅぅぅっぅうっぅぅう
「キャー長い長い!!うぅ…ハルヒィ~変態だよ~この人たち~」
「あー可哀想に……こっちで自分とお客様とお話でもしましょう」
「うん」
泣きながらハルヒに引っ張られハルヒのお客が待つテーブルへと2人で歩いていった。
「瑠々の肌…柔らくて、白かった…」
「………コホンッ 環、思い出しているところわるいが、お客様がお待ちだ…さっさと行け。光と馨もだ。」
「じゃー僕達もいこー崇」
「あぁ」
こうしてみんな仕事に戻り、ハルヒたちの席ではクリスマスの話で盛り上がっていた!瑠々も泣き止み楽しそうに話している
「クリスマスには、雪が降ってほしいわよねぇ…」
「思想よねぇ…」
「ふうん…そういうものですか… 皆さん夢があってかわいいんですね」
「「///////////」」
にこ・・っと笑顔でいうハルヒに瑠々は抱きつきながら
「かわいいかわいいかわいいかわいい」
「あ…あたくし、ハルヒくんとなら吹雪の中でも…/////」
「///////////」
「は?雪山登山ですか?」
そう話していると、1人の女生徒が近づいてくる
「失礼?そろそろ指名交代の時間だと思うのだけど…」
「あ スミマセン。次でご予約の?えっと「春日崎 奏子さんですね」
「えぇ。2年B組の春日崎 奏子よ。噂以上にかわいいのね。決めたわ、次はあなたをお気に入りにしてさしあげてよ?」
春日崎姫に気に入られたのが気に入らないのか環がずぞっとラーメンをすすりながら
「納得いかん…!!」
「殿ー庶民ラーメン食べてないで、プランの最終調整手伝ってよ」
「ハルヒが春日姫に気に入られたのがそんなに気にくわんかねぇ」
「彼女の病気は今に始まった事じゃないだろう?」
「病気?」
「えっと…普通、常連客は、決めた相手を永久指名ってのにするんですって。だけれど、春日崎さんは、定期的にお気に入りを変えているらしいわ」
「この前までは、タマちゃんだったんだよねー」
「ああ…自分のお客をとられたから…」
「違う!!そんな事じゃないッ」
「はーいはい!環ストーップ!そんな事より、ハルヒは社交ダンスの経験は?パーティーじゃ必須よ?」
「いえ…でも、パーティーはノルマに関係ないですよね?イベント事にも興味ないですし、できれば欠席「ダメよ!」え?」
「一緒に楽しみたいのに」
上目遣いでうる目に負け、okをだしたハルヒだった
紳士の
たしなみ
レッスン1
ダンスの基本はステップから
「よくって?ハルヒくん クイック・クイック・スロー。”スロー”で足を揃えるの 必ず殿方からリードを。パートナーをよく見て?」
「は…はいえっと(右 左 み)」
ガツっと足を踏んでしまいどたあっっと音を立てて床に倒れる
「わ」
「きゃ」
「す…すみません春日崎さん…!!」
「いいのよ、ハルヒくん…」
そんな2人が練習する端っこでただ1人モデルポーズでたそがれてる奴がいた
「たそがれてんなー 殿」
「自分が練習相手したかったんじゃない?」
「ふーん」
「いやっ違うぞ!瑠々!俺はお前と!そのっ//////」
「?????まぁいいですわ!お茶を2人にお出ししてくるわ」
といってお茶の用意をしてハルヒと春日崎さんの元へと向かう
「すみません春日崎さん。練習相手なんて…」
「あら、いいのよ聞けば、特訓の為に一時接客を控えるそうじゃない?かえって、独占できて嬉しいわ」
「ハァ・・・」
「さっ春日崎さん。どうぞ」
「あら?ティーセット新しくしたの?ジノリね」
「(地海苔?)」
「さすがですわ春日崎さん本日入荷のしなですわ」
カップを見てほんのりした顔をして
「そう。いい色ね」
「…食器がお好きなんですね」
その言葉に春日崎姫は、持っていたカップをゆらゆらと同様させながら反応する
「べっ別に!?好きじゃないわよ!?やあね何言っ…あっつ!!」
「(好きなんだな…なぜ隠す)ほ、保健室に…」
ハルヒは春日崎姫を連れて保健室へと向かい、その後
紳士の
たしなみ
レッスン2
熱きディスカッションが自立精神を養うものなり
どん!!
「皆の衆 珠洲島氏と春日姫の確執について言及せよ!!」
「あの…ダンス特訓は… 聞くだけムダでしょうけど。」
「あぁなっちゃぁね…」
「まず常陸院ブラザーズ!!」
「「はッ 2人は幼なじみ 婚約は両親による、決め事のようであります!!」」
「次!!鏡夜、珠洲島氏についてのレポート!!」
「ああ、成績優秀、家柄まあまあ、容姿人並、いわゆる[C組]だな。まじめさがとりえで、来春からは、英国留学が決められている。難をあげるなら…」
「「[影がうすい][気が弱い]」」
「つまり[地味]だ。以上。」
この、男に関してズバズバいうこやつらに対し、瑠々とハルヒはあきれた顔をして
「本当に、男に関しては容赦なく言うのね…」
「ですね」
「大体筋は通るな」
「は?今のでどう…」
「春日崎さんの病気の理由でしょう?」
「まぁな…”将来あんなさえない男と一緒になるなんて愚の極み””せめて今の内、好きに遊んでおきたい”フツーに見れば、そーゆー流れなワケ」
「ふうん…そうなんですかねぇ…」
「ハルヒ!ダンスの方はいかが?うまくいっているの?」
「えぇ。なんとかですが」
「そうよかった!それで、珠洲島という名前。ネットで検索するとなんて出てくるか知ってる?」
「?」
December.24
PM 5:00
中央棟 大広間
「今宵集まりし子羊達よ この日を共に過ごす幸運と至上の美に感謝を 主の祝福共にとの扉を開き給え 桜蘭ホスト部 X'masパーティーへようこそ…!」
「「はーいお嬢様方、カード勝負はいかが?
1ゲーム勝利で1ポイント&豪華商品!!得点上位獲得者には、ラストダンスを部員と踊れる権利が!!そしてなんと!!トップ賞には、キングより祝福のキッスが!!」」
『きゃぁぁぁぁぁあ』
なんという盛り上がりであろう……と出入り口の近くの壁に寄りかかりながら、溜息をつくハルヒ。そのハルヒがふと会場内を見渡す
「あれ?瑠々先輩がまだ来てない何処にいるんだろう」
するとハルヒの隣にある出入り口が開いて
「あっハルヒ!パーティー遅れちゃった!」
「瑠々・・・・先・・・輩?」
「ん?あっ!別にいじめられてて遅れたんじゃないよ!」
「いえ!そうじゃなくて…綺麗です……とても」
「ありがとう!私勝利するよ!!それで、ハルヒと踊るんだぁ」
「自分でいいんですか?」
「勿論!ハルヒがいいの」
が飛び交う2人へ向かって、遠くからものすごい勢いで走ってくる男共の姿が見える
「瑠々!!あぁなんて可憐なんだ…姫、よろしければ俺とダn「るーちゃん僕と崇と向こうでケーキ食べよ!」
「瑠々、俺とゆっくり話をしよう。ね?」
「「ちょっとちょっと!瑠々先輩!僕達のやってるところで、ゲームしよ!!わからなかったら、手取り足取り教えるから!」」
「ふふっみんなありがとう!あっハルヒ!」
「はい?」
「ほら!食べ物いっぱいだよ!ご馳走!なにがいい?」
「ごちそう…お…大トロとか…?」
その聞いた部員が動き出す!!!!!
「誰か!!大至急ここに大トロを!!ぐずぐずするな!!!」
「もしもし?特上寿司10人前追加だ」
「わーハルヒすごーい皆動かしちゃうなんて」
その言葉に何かを感じたのか、男共は
「瑠々お前には俺を持ってきたよ」
「?」
「「はいはいごめんなさいよー!!《どんッ》あっ殿いたの?瑠々先輩には僕達だよねぇー」」
「あっずるいずるい!僕も僕も!るーちゃーん」
「…俺も」
「少々失礼…瑠々には俺だろう?ね?」
「はわわわわはわわ!」
「先輩こっち!」
ハルヒに手を引かれその場から逃げる。
「あっ春日崎さん」
「あら中峰さん。大丈夫?」
「はい/////(恥ずかしい)」
「ふふっ大変ね!そういえば、ハルヒくん見なかった?さっきから探しているのだけど…」
「あっはい!自分はここに」
「一緒に踊ってくれるでしょ?」
「それはかまいませんが… あっ珠洲島先輩だ「ええっ!?きゃあ」
ガシャンと持っていた食器を落とす。床はぐちゃぐちゃである
「(…かわいい人だなあ…)…たぶんあなたにはかけひきとか向いてないんだと思います。彼の気がひきたくていくらホスト部を、さすらってみても、あなたは食器を見てる方が、よほど幸せそうでしたから。」
「珠洲島通商の基幹業務は、食器輸入業ですよね」
「…もういいのよ…私が何してても、あの人ちっともきにしてなんか…留学だって知らないうちに決めちゃって…だからもうー…「るーちゃんみーーーーーっけ」
ザンっと持ち上げられたかと思うとハルヒ共々モリとハニーに連れ去られた
「ハルヒく…瑠々さん…!?ゆーかい?」などと春日崎姫に思われつつ4人の向かったところは・・・
大広間控え室
「お来た来た」
「な!?ちょっと一体…」
「あっもしかして…ハルヒごめんね!!これに着替えて?時間がないの!!!」
「は?あのっ」
「いいか?リミットはパーティークライマックスまでの20分。既に2-Cの教室に珠洲島氏を呼び出してある。」
「うまく気持ち聞きだしてね♡」
「ふふっ環にも困ったものね昨日急に計画言い出すんですものっふふっそれじゃぁ私先に行ってるね!」
瑠々は用事があるらしく、控え室から出ようとしたその時、勢いよく環が入ってきた
「こらッ全員でこっち来てどうする!!お客様の相手も・・・「きゃっ」おっ!」
「瑠々!?」
「……あ…れ?痛くない?」
環とぶつかり転んだと思ったが、なぜか痛くない
「ごめん瑠々大丈夫?」
「あっうん//////あのね/////近いの///////」
「えっ!あっ//////////////////////////////ごめん///////」
「いいから離れろ…瑠々頼むな」
「あっうん行ってくるね」
「/////////申し訳ない事を/////いい匂いだった…」
その言葉なのかその前の行動なのか…部員の環への視線は冷たいもので冷め切っていた。その後春日崎姫と珠洲島先輩の問題は、どうにか収まり、2人はハッピーエンドで幕を占めた…
「ラストワルツです」
「ハルヒ足大丈夫?私が支えきれなくてごめんね」
「いえ!自分のほうこそ!なれない靴はいて瑠々先輩にのしかかるなんて…」
「私は怪我なかったし!それよりも2人幸せそうでよかった今年は笑えた!」
「はい!これからもっと楽しみましょ!」
「それでは、ラストイベントです
本日のトップ賞は 瑠々姫に贈られます
祝福のキッスをキングより」
「ふふふふふ瑠々と…ふふふふ///////」
「変更して、キング以外のホスト部員から!!」
『きゃーーーーうらやましいですわあああ でもなんで環様意外なのかしら?』
「は!?オイ!!?なんで俺だけのけ者!!」
そんな環は無視してみんな瑠々の頬にキッスを贈った。
瑠々にとって、とてもいい日々の始まりになった予感
~ To be continued. ~