紅色の空
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6月
祝日もなく 取り立ててイベントもない
梅雨の季節
問題を起こしたのは 珍しく彼女でありました
「あ。やってしまった」
第三音楽室。その部屋から大きな声が鳴り響く
『何ィ!?ハルヒが首席から落ちた!!?』
「ハァ…」
「それはそれは…ご愁傷様とでも言うべきかな」
「ハルちゃんドンマイだよ~~!!」
「ハルヒ……」
「つーか3番でもジューブンじゃん。イヤミかおまえ」
「そーそ、成績いいからって『アホじゃない』っつー証明になるとも限らないし――?」
そう、最後に双子が言うと、ある一角を指さしながらそろった声で言う
「「例えば、あーゆー人とか。今度から、肩書キングと呼んでやって」」
三年ハニー首席モリ次席。二年瑠々主席・鏡夜主席・環2位。位でも、十分な頭脳を持ち合わせているのに、何か宝箱をあさりながらないないと騒いでいる理事長子息
「なんかね、探し物が見つからないって騒いじゃってるの」
「俺のシャーペンがない…!!」(真面目
「オヤマァ。旅に出たのかねぇ」(不真面目
そんなやり取りをしている二人そっちのけで、光と馨はハルヒに話しかける
「大体、おまえが順位気にするなんて意外――」
「別にいーじゃん。退学になるわけでもないし…」
「えっとね…退学には…」
「退学にはなるぞ?」
「「え。」
瑠々と鏡夜の言葉に双子は固まる。そんな二人に瑠々が追い詰めたいわけじゃないが、追い詰める
「特待生の条件はね…首席キープなの。追試も受けなきゃいけないし、もちろんその追試で挽回できなければ……」
「最悪退学だろうな。よくてD組落ちか。」
「「そ…それは…ヤバイんじゃ」」
「だから、さっきから環があれなのよ…あっクマのぬいぐるみ持ち出した……」
「ハルヒィィィ!!!大丈夫だ、おまえなら追試も乗り切れる!!お守りにオレのシャーペンをと思ったが、ないのでコレを!!」
「そんな、うつろな目のお守りいりません」
クマのぬいぐるみをハルヒに押し付けようとする環に、とてつもなく冷たい態度であしらうハルヒだった
「それよりも…」
「それよりも!!!!瑠々が冷たい!」
「ハルヒに限ってなんで順位を落としてしまったの?」
「あとでうめようと思っていた所のうめ忘れです…それで…勝手なお願いで申し訳ないのですが、追試まで3日間、部を休ませて…」
『どの先生をご指名かな?』
「!?」
「あら」
チャっと眼鏡をかけた環、光、馨、ハニー、モリ。どうやら、ハルヒの先生をやりたいご様子。どの家庭教師がお好みか聞いてくる。
「ハルヒ可愛がられてるふふっ」
「る…瑠々先輩!!」
瑠々は嬉しそうにみんなを見ている。そんな対応にハルヒは涙をタラリと流した
雨が滴る1日目
「この場合、kが自然数でしょ?そう、オイラーの定理を用いて…あら…さすがに優秀ですのね。追試に問題はないと思いますけれど。せっかくですから、応用をできるだけこなしておきましょうか」
「はい。ありがとうございます」
「……」
「瑠々どうしたの?何か怒ってる様子」
「あの時は言わなかったが、なにやら、自分がハルヒの勉強を見てやりたかったようだ」
「ハルヒに瑠々を独り占めはさせん!」
「殿の仕業ね…ところでさ「あの人だれなワケ?」」
双子が声をそろえながら、ハルヒに勉強を教えている人を指さして言う
「るーちゃんのクラスの副委員長さんだよねぇ~~?」
「うむ…それで、聞いてくれ…新たな問題が勃発した…大きな声では言えないが…うちのクマちゃんが、誘拐された!!」
「誰もさらわないよそんな目の座った子」
「旅に出たのかねぇ」
「むしろ家出じゃない?」
ギャーギャーと言い争いを始める奴らに、ハルヒの勉強を見ていた城之内は騒いでいる方に顔も向けずに話始める
「…少々お伺いしたいのですけれど…ある程度の喧騒の中の方が集中できるという方がいらっしゃいますわね。ひょっとして皆様は私たちに気を使って賑やかにして下さっているのかしら。それでしたら残念ですけれど私は静かな方を好みますのそもそも今の状況は『ある程度』を超えた雑音のように感じますわね藤岡さんの勉強を応援したいという割には言動に統一性がないのではなくて?私そういった歪んだ姿勢は嫌いですのともかく要するに静かにして下さらない?」
城之内の言葉攻めにみんなは息もできず息を切らしながらその場に倒れこむ
「「殿…あの人素潜り名人?」」
「海女さんかもしれないねぇ!!」
「いや…俺も前々から、ひっかかってはいたのだ。あの単調めいた独特なトーンは、どこかで聞き覚えが…」
環の言葉に、みんながはっとなるそう。思い出したのだ【モールス女史!!】そう。モールス信号みたいだからである。そして、とりあえずあだ名は決定した
「あの…すみません。ご迷惑では…υ」
「いいえ、お気遣いなく。鳳さんが私に頼み事だなんて、あなたを高く評価されての事ですもの。どなたかの様に、後先考えず女性に浮ついた言葉を使う方と違って私は自分の言動に誇りを持ってますの。ですから、引き受けた以上はきちんと…」
そう城之内が言いかけた時、環がお茶を手に現れた
「失礼♡お2人さん、お茶をどうぞ♡今日のお茶は女性をより美しくする、ローズヒップティーで…」
「生憎、香りのきついお茶は好みませんの。下げていただけません?」
「それでは、メロンパンをどうぞメロンの味がしないことが―――…」
と、環がうんたらくんたらとメロンについて語るそれを見ていた瑠々はうつろな目で独り言を言う
「なにさ…みんな一緒なら、結局独り占めじゃないんだから、私が見てもよかったじゃん…みんな私のこと忘れてるし……」
「るーちゃん大丈夫?」
「ハニー先輩…ハニー先輩だけです」
「にゃ//////」
寂しげな顔をしていた瑠々にハニーが話しかけると、瑠々はそんな優しいハニーに泣きながら抱き着いた。ハニーは真っ赤な顔をしながら抱き返す。すると、モールス女史こと城之内の声が聞こえる
「メロンの味のするメロンパンでも開発されてはいかが?」
「……環が酸素切れで死んだわ…ふんっだ私を放置した罰だわ!」
「よしよし。僕がそばにいるから泣かないで」
ハニーがそう言いながら瑠々の頭をなで抱きしめる。そんな二人に、光が気が付いた
「あー!ハニー先輩何やってるの!」
「あ!ずるい!なんで抱き着いてんのさ!」
「ハニー先輩以外みんな私を放置したままなんだもの…ハニー先輩大好き」
「よーしよし」
「「「「「そこまで!」」」」」
ラブラブし始めた二人に、みんなで止めにはいる。一方ハルヒたちは
「あのう…環先輩に恨みでも…」
「…例えば、雨は空気を奇麗にするといいますし、梅雨は日本の愛すべき風物詩とも言えますわね?」
「は…?」
「充分理解していても私は、雨が嫌いなの。それと同じで、たとえ成績優秀で尊敬すべき理事長の御長男で、女子に人気があり、大多数の人間には、魅力的な人物だったとしても」
城之内の言葉に、皆が息をのみながら見つめる
「どうしても、生理的に受け付けないものってあると思いませんこと?」
つまり、超絶大キライ。
御紹介が遅れましたが 彼女の名は 城之内 綾女
2年A組 副委員長でございます
涼しやかな目元に 歪み知らずのストレートヘアー
いかにも優秀といったキャラですが 事実2学年の4番手をキープな優秀令嬢
彼女の嫌いなものは 雨と騒音 そして同級の須王環でありました
2日目
「須王さん。昨日の日直で、いらっしゃいましたわよね?日誌に少々不備があったようですけれど」
「おお、それは申し訳ない、すぐに訂正を…」
「いえもうこちらで、訂正させて頂きました。私はただ、今後このようなミスがないようにと、注意に伺っただけです。それと定規を使用できるところは、できるだけ使って下さいます?雨の続きの上、見苦しいものを見せられるのは、深いですから」
「あ…ハイ…スミマセ…」
城之内の言葉に、涙を流しながら言う環に、一緒に座っていた瑠々が話しかける
「罰だから…」
「あっ瑠々…ふぇ…」
「瑠々さんを怒らせたのですか?環様?でも、お気を落とさずに!!」
「環様の機能の日直ぶりは、とても素敵でしたもの!!」
「環様の号令で授業を受けられるなんて夢のようでしたわ…」
瑠々がむすっとしていると、周りの女子たちは環のフォローをする。すると、機嫌が直ったのか、いつでも出張ホスト部が開幕
「ありがとう…お望みなら、君の為に毎日でも号令を囁くよ…」
「もう環様ったら、日直大臣なんだから」
「余計なマネは、なさらなくて結構ですわ。号令が2つもあっては正規の日直に迷惑ですし、無駄にうるさいだけですから」
そう城之内は言い放つと、直角に自分の席に戻っていく。そんな彼女を見送ると、鏡夜と瑠々に話しかける
「おい瑠々、鏡夜…彼女は雨で機嫌が悪いのか俺を、憎んでいるのかどっちなんだ?」
「「両方でしょ(だろう)」」
環の質問に、瑠々も鏡夜も真顔で答える。そして、鏡夜はそのまま続ける
「いいから席に戻れ邪魔だ」
「イヤ、戻らん!!おまえもこのビラ作りを手伝うのだ!!瑠々はそのまま見つめててくれればいいよできれば、放課後までに200枚ほしい!!」
「…ああ、素晴らしいデザインセンスだな。全部おまえが書いた方が人々の目に留まるんじゃないか?」
「当然だ。俺の手にかかれば100枚や200枚…まかせておけ」
何故か、印刷という手は浮かんでいない様子の環はそう格好つけると、自分の席に戻っていった。そんな環の周りに女子も男子も集まり、手伝いをし始める。後ろから聞こえてくる会話に城之内は、髪の毛を触りながら苛ついているご様子
「(…………どうして…どうしてあんな浮ついた人が学年2番で、私が3番なの…!!?)」
苛ついている理由は、要するに学力コンプレックス
「(ビラなんて、印刷屋にまかせて4州の一つでもなさればいいのに。いつ勉強してるのかもわからない人が優秀だなんて、世の中歪んでますわ。まさか夜寝ないで…)」
「須王くん、昨日の深夜のサッカー中継は見たかい?」
「ふふっそれは無理ねクスクス」
「中峰さん、それは何でだい?」
瑠々が笑いながら言うと、環に問いかけていた男子が瑠々に問いかけた。瑠々は笑顔のまま、その問いかけに答える
「だって、環は10時には寝てしまうんですもの」
「(小学生か!!一生ねてろ!!なんで、なんであんなバカが)」
ちなみに 彼女の恨みの発端は
2年前に遡る
中等部3年、職員室に呼ばれた城之内と鏡夜は、職員室のドアをノックし、中に入る
「お呼びですか先生」
「ああ、両委員長、御苦労様。今日よりわが3-Aに理事長の、御子息が編入されることは聞いていますね?長く外国でお育ちだから、色々と力になって差し上げてください」
先生の紹介で、前に出る環は、手を差し伸べながら挨拶をする
「須王 環くんです」
「どうぞよろしく…まっすぐでとても綺麗な髪だね」
「あ、いえ…これは…」
「きっと、君の心もその髪のように、まっすぐで綺麗なんだろうね」
「(さ…寒い!!何この人、少女まんがとかの人!?いいえ私は、漫画など読みませんけど、でも!!でも…もしかしたら、こういう人を王子様みたいっていうのかも―――…)」
が しかし
「なんて美しい瞳だろう…まさに東洋の神秘…きっと君の心も、その瞳のように美しいのだろうね…」
『きゃあ きゃあ きゃあ』
「(…15人目 どうして、同じことしか言えないのかしら。他の日本語知らないのかしら。このぶんだと、頭の出来もたかが知れて…)」
城之内はそう思った。だが、中間試験を終えた結果発表。
1 鳳 鏡夜
1 中峰 瑠々
2 須王 環
3 城之内 綾女
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この結果に城之内は、灰になりそうだった
「環様、素敵ですわ!!」
「うちのトップ3は瑠々さん、鳳さん、城之内さんと決まっていましたのに!!」
「ああ…いや、困ったな…人並に勉強しているだけなんだが…しかし、1つだけ言えることは。天は時として、人に二物も三物も与えてしまうって事かな…」
環のその言葉に、城之内はもういかりしか芽生えなかった。
「(そのまま、天に召されろ!!これはマグレよ。誰より努力している私が、あんな男に負けるわけが)」
一学期期末。変わりなし。二学期中間。変わりなし。二学期期末。変わりなし。
「(ええと…そうよ 彼は、部活動をしていませんもの。実は家に帰って、必死に勉強しているんですわ!!)」
が しかし
「須王くん。聞いたよ、高等部に上がって早々、部を立ち上げるんだって?」
「ああ!!よかったらひいきにしてくれたまえ☆ホスト部というんだ」
「ハハハ いやー僕は男なんで、ヒイキにはちょっと…υ」
環のホスト部という一言に、城之内に雷が落ちた
この日より 彼女の嫌いな物
第一位には 須王環が君臨 しているのだと申します
現在に戻り、3日目
「昨日御紹介した問題集は、お試しになった?」
「あ、はい これ。面白い問題が多いですね。いい本を教えていただいてありがとうございます」
「いいえ、どういたしまして」
「「何してんの殿。ヒマなの」」
「綾女さんを怒らせてばかりいるからよ…」
「「なら帰りゃーいーじゃん」」
「でも気になるんだって~~」
ハニーは双子にそういう。環はどこから出したのか、お茶を手に、双子に話しかける
「光 馨!!このお茶をあちらの姫様に差し入れてこい!!そしてハルヒの勉強具合をさり気にチェックしてくるのだ」
「なんでそんな【娘が初めて彼氏を連れてきた時の父親】みたいなんスか」
「父の威厳だよ タマちゃん!!しっかり」
「あ、てゆーか」
馨の一言に皆がそっちを向くと、瑠々がお茶を持ち、ハルヒたちのところにいた
「瑠々が行っちゃってます隊長」
お茶を置きながら環たちの方を見ている瑠々達。城之内は瑠々の入れたお茶を手に取ると飲み始める。そう、何もなかったかのように
「おいしいですわ瑠々さん」
「ありがとう綾女さん!場所、変えてもいいんですのよ?」
「いいのよ、あの人の事は気になさらなくて」
城之内の言葉に、ハルヒが突っ込みを入れるかのように言葉が出る
「いえ、むしろあなたが…気になるまス」
「それにしても、藤岡さんも大変ね。特待生で首位を維持しなくてはならないというプレッシャーは、大変なものでしょ?周りの目もありますでしょうし…」
「え…さあ…あまり、気にしたことないので…本当は順位とかもどうでもいいし。対尾額は困るってだけで」
「は…?」
「ただ、自分には目標があるので、自分なりにできる所まで頑張りたいだけです。他の人とかは、関係なくないですか?」
「…私は…」
ハルヒの言葉に、城之内は息を詰まらせるそして、髪の毛を触りながら言う
「ただ落ち着いて勉強したいだけよ。だから人に邪魔されたくないの。勝手な期待をかけられるのも、苛々するし。余計なことで、神経乱されるのはもっと…」
「「あっクセ毛発見―――!!」」
「な…」
急に来た双子は、城之内の髪の毛がうねっていることに気が付き、言葉を口走る。城之内は不意打ちをくらった顔をして、振り向く。光を馨はそんなことも気にせず話を続ける
「へ――綾女姫、実はすっごい天パでしょ、これストパー?かけてもスグ戻っちゃうんだネ――」
「マメにかけ直すんなら いっそのことクセをいかして、ウェーブかけちゃうって手も…」
「ちょっと!!余計なお世話よ、だから雨なんて嫌いだって言ってるの!!」
「へ?」
城之内は急に大きな声を上げ、見たことない様子で叫んだ
「悪かったわね、どうせまっすぐじゃないわよ、けど、あなたが勝手に間違えたんじゃない。あなたのせいで、こっちはなんだかいつも落ち着かないのに自分は悠々と2位キープして…もういい加減にしてよ、これ以上人の気持ちまで歪ませないでよ…!!」
「あっ綾女さん!?」
はくだけはいた城之内はその場から走り去っていった。追いかけようとした瑠々だったが、環に一言言ってやろうと振り返った
「ナルホド 成績コンプレックスね――」
「まーこんな人に負け続けちゃね――そりゃキレるわ」
「環…最低ね…過ちを犯すなんて…」
「なっυ」
「……」
「うん、そうだねえ崇――あの子、ほんとはタマちゃんの事大好きなんだねぇ~~~」
城之内は走り、女子ロッカー室に入ると、自分のロッカーを開け、環のぬいぐるみやシャーペンを手にすると、床に叩きつける
「大嫌いだっていってんのよ!!なんで私がこんな物大事にしまっとかなきゃなんないのよ!!」
そう、ぬいぐるみやシャーペンは、音楽室と教室に落ちていたのを、拾っておいたのだ
「ていうか何言ってんの私!?どうせっ…どうせ覚えてるわけないのに――――…」
ぎゅっとクマのぬいぐるみを抱きしめながらそうぼやく。すると、後ろから靴の音とともに環の声が聞こえる
「…【まっすぐでとても綺麗な髪だね きっと、君の心もその髪のように、まっすぐで綺麗なんだろうね】ごめんね。でも本当にそう思ったんだ」
「わっ悪かったわねご期待に沿えませんで!!どーせ髪も心も歪んで…」
「じゃあこういうの知ってる?雨は綺麗に晴れるための準備期間なんだって。だから もし今君の心がひどく雨ふりでも、それは今に、飛び切り綺麗になるっていう合図なんだ 皆の衆集合!!」
「「「はっ」」」
「とはいえ、雨の日もお客様を楽しませてしまうのがホスト部だ!!6月の新たなイベントを思いついたぞ!!」
環の新企画に、皆が準備を済ませる。そして、お客様を音楽室へと御招待。そこには―――――――――………
「素敵!!あやめ祭りですのね!!」
「そう、この雨の季節にこそ、美しく咲く花をみんなと楽しもうと思ってね さあ、綾女姫の御一緒に」
呼ばれて出てきた城之内は、天然パーマのまま、きれいに整った髪と眼鏡をはずし双子に手を引かれ現れた。
「まあ」
「城之内さん?!」
「とってもお似合いですわ」
そうして その後の綾女姫はと いいますと
「あれから、調べてみたのですけれど【雨は綺麗になるための準備期間】云々の科学的実証はどこにもないようでしたわね。あなたは言葉で女性を楽しませるのが得意と豪語されているようですけれど、この内容が個人的な思い込みの域を出ていないというのはあまりに無責任ではなくて?そんなわけで、今度どのような言葉を選んでいくべきか一緒に勉強してまいりましょう。説得力のない言葉では人はついてきませんものね。あなたもキングなどと名乗りたいのなら誇りを持った言動を なんたらかんたらべらべら」
「う・・うう・・ギ…ギブ…」
立派に常連客となり 思う存分モールスを発信しているという事です
ちなみに ハルヒは無事追試をクリアしましたとさ
雨降って 地固まるというお話でした
~ To be continued. ~