紅色の空
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「「海?」」
「「イエース海」」
瑠々とハルヒは試験が終わり、答え合わせをしている最中、双子は楽しそうに、海の話題をし始める
「本日の学期末試験も無事終了!!後は、夏休みを待つばかり!!」
「答え合わせなんていーからいーからてなわけで、カリブがいい?フィジーがいい?ハルヒは別荘だぞー」
「ふふっなんか楽しそうね」
「そんなお金ないよ」
「貸すぞ?無期限有利子で」
「……絶対イヤ。」
「私が出すよそんなの!ハルヒと一緒がいいもの!」
「瑠々先輩/////」
そんな話をしていると、双子は水着を二着持ち出した一枚はファスナーデザインのバイカラービキニ。できシーナデザインの水着だ。もう一着はセパレートタイプのフリルがかわいいデザインの水着だ
「ちなみにハルヒの水着はコレかわいーだろー」
「セパレートかわいい!」
「ん~?ぼくはワンピースタイプがすきー」
「…」
「ちっちっわかってないねハニー先輩」
「見てよ、このベスト着ただけでごまかせてしまうまな板具合!!」
「?ラクでいいけどな」
「ワンピース型じゃオソマツ極まりない。体系丸わかりで涙を誘うね」
ため息をつきながら二人はそう語る。モリが、もう一着をみて、声を出した
「こっちは…」
「おお!モリ先輩も興味が出ましたか!」
「さっすがぁ!こっちは瑠々の!瑠々は、胸も大きく、スタイル抜群!これはもう、見せるしかない!」
「というわけで、セクシーな水着を選んでみました!」
「これを着た…瑠々…」
『///////////』
「?皆顔赤いけど?それより、この水着…私に似合うのかな…」
「「ばっちりに決まってる!!!!」」
双子はセクシー水着を片手にはぁはぁと気を荒げながら瑠々に近づこうとする。その後ろから目を光らせ、バッドで2人を打ちながら説教する輩がちかよる
「何を…しとるか貴様らは―――!瑠々とうちの娘にセクハラしまくるな―――!!!おかーさんーかーさん!!光と馨が瑠々と妹にいやらしい事を言いましたァ!!!晩御飯抜きにしてくださいッ!!」
「「あははははははムッツリよかマシで―――す」」
「17にして3人もの子持ち設定か俺は。俺の瑠々との青春はどうなる。」
「瑠々は俺と青春をともにするんだ!」
「いや、環じゃ無理だろう…」
言い争いが始まりそうな勢いの二人に双子が血だらけで戻ってきていう
「「んじゃ行かないの?海 はははひどいや血だらけだネ」」
「誰が行かんと言った」
「「じゃ、いーんじゃん」」
「異論はないな」
「うさちゃんも一緒~?」
「…<コクリ>」
「私も行くわ」
「えっちょっと…ホントに?」
「それではいざ!!」
ハルヒの言葉など聞こえないかのように、話が進んでついに、その日が来てしまった
ザン・・ザアンと波が上がる。白い砂浜には、ボールと戯れる女の子たち。輝く海を見ながら、岩の上で波と青空を眺める男女
「綺麗ね…環君と2人で海を見れるなんて、夢みたい…」
「夢じゃないさ…だけど願わくば、今夜貴方の夢に、僕があらわれますように…」
「環くん…」
「………」
白い砂浜でボールが舞う
「わっ光ー加減してよーもー」
「あははは」
「馨くんガンバってー」
「悪い!!僕が行くよ!!待ってって!!待てよ馨…」
アハハハハハ…
「僕じゃないよ…ボールが逃げるのさ…」
「「「ほう…」」」
出張ホスト部展開中である
ハルヒは岩の上一人で膝を抱えながら色々と考えていると、ぴしゃっと顔に水がかかる
「うふふ びっくりしたー?ハルヒくん泳がないの?」
「ハァ…見てる方が好きなので…」
「じゃあ私たちもご一緒するわ」
「どうして?行っといでよ。せっかく水着かわいいのに」
にこっと笑顔で言うハルヒに、女子たちは顔を真っ赤にして、釘づけになる。それを見ていた、環と双子は、あることに気が付く
「あれ…そういえば」
「「瑠々どこ?」」
「俺は…皆が返った夕方に…海上がりの瑠々と2人で波打ち際をお散歩するんだァ…」
「夏に限らず年中おバカって憐れだよネ」
「ああは、なりたくないネ。瑠々とお散歩なんてさせるわけないじゃん」
妄想が覚めやまない環の脳は脳内劇場が始まっていた
「環見て!夕焼けで海がきれいね…」
「そうだね…でも…瑠々の方がきれいだ…」
「やだっ環/////恥ずかしい…あまり見ないでぁっだめっ環が濡れちゃう////」
環は瑠々を引き寄せ抱きしめる。海から上がったばっかの瑠々の身体はぬれていて、塩水の匂いがする中、花のようないい香りもする。すると照れ隠しなのか、瑠々があるものを見つけ話しかける
「あっ環見て////猫の形の岩がある/////」
「そうだね…ネコの形の岩もキレイ…」
ふと妄想から戻ると、ネコの形をした岩が本当に目の前にある。目をこすりながら環は確かめる
「あれ…?なにやらけったいなモノが…」
「しかもさーなんでカリブ海じゃなくて日本海で」
「その上」
「皆さまお楽しみですか~~~~?ウフフフフフ…」
「「猫澤先輩のプライベートビーチなワケ」」
「鏡夜!!俺はおまえのビーチを貸せと!!」
「生憎、父の客人が使用中でね。急な計画の上、ハルヒは国内近場希望。パスポートもなし。他に適した場所を提供できたものは?」
環、光、馨はプライベートビーチはあるがすべて海外。モリとハニーはビーチは持っていない。瑠々も国内に持っているがこちらも、親の友人が使用中である。そんな中、猫澤先輩が、楽しそう(?)に話をし始める
「フフフ…猫ヶ岩は、猫澤家の守り神が代々祭られている所で…あそこから飛び込めば2度とは上がってこれないという、神秘的な伝説もありまして…おや…?あそこに、勇気ある挑戦者が…」
「「「ギャーーーーハルヒ!!!!」」」
岩にのぼったハルヒを、3人は担いでその場から離れた。だが、離れた先には、ガイコツやお墓のような石が散乱したところにいた
「!!…!!」
「フフフ…皆様の為に、よりアンティースティックに仕上げてみました…お役に立てれば光栄です…ウフフフフフ…」
「……!!」
「須王君とは、以前より親睦を深めたいと思っておりましたのでね…」
「ひーーなんでーーー!?」
ビビっている環の後ろから、瑠々の声がする
「まぁ、立派な怪奇ビーチ(笑)」
「瑠々…!!!!!!////////」
「「やっぱり、その水着似合う!」」
「ありがとう。ちょっと準備に手こずっちゃって…準備色々してたから…」
男児軍はみんな頬を染めながら、舐めるように瑠々を上から下へ、下から上へと見る。ハニーはハッと我に返り、持っていたスコップとバケツを手に話す
「そうだ!ひおしがりする?」
「ハ?潮干狩りですか?」
「時期ではないけれど…できるんですの?ハニー先輩」
ハニーは手を広げ自慢げに返す
「いっぱいまいたよ~~~」
「(おかず…)」
「あらあら…ふふっ私も一緒にやろうかしら」
「…まァ瑠々とハルヒが楽しければいっかァ…妙なモノもいっぱい落ちてるけど…」
「そっスね…」
潮干狩りをする2人に、馨が近づき、ホタテを手に瑠々に話しかける
「瑠々!ホタテ好き?」
「えぇ!大好き」
「////////」
ニッコリを笑顔でそう答え、馨が持っていたホタテと馨の手を握りながら言うと、一気に奴らが詰め込んできた
「瑠々!!サザエだ!!好きか!?」
「ほらほらムール貝!!好き?」
「アワビもあるぞ」
「るーちゃんすいかーすきー?」
「タコ…」
「先輩ウニです!好きですか!?」
「あらあら、ハルヒまで?ありがとう全部好き」
和気あいあいあ(?)な集団を眺めていた周りの女子たちは、楽しそうねーや、私も混ざりたいーという声が上がってくる。そんな中、環が大きなカニを手にして嬉しそうに言う
「どーだ瑠々、でっかいカニさんだ―――カニは好きかに~?」
『きゃーーーームカデーーーーー!!!!!!きゃーっきゃーっ』
「「ぎゃははははは殿えんがちょー!!!」」
環の持ってきたカニの中から、ムカデがにょろっと出てきたのを見た皆は叫びながら環から離れた。瑠々は、虫が大嫌いなため、身動きできずその場で座り込んでいる。そんな姿をみたハルヒが、環に近づき、わしっとつかみ茂みの方へ投げた
「オマエ…100歩譲って、虫好きの心優しい少女だったとしてもさあ…」
「別にすきじゃなきけど」
「せめて、草の上に放してやるとか、ないワケ?すがすがしい程大ざっぱだなオイ」
「大丈夫だよ、あのくらいじゃ死なないって。ちゃんと草の方に投げたじゃん。それに、先輩がすごく怖がってたし…早く助けなきゃって」
そういうと、ハルヒは逃げ回っていた女子に近寄ると、「もう大丈夫ですよ」の言葉に、女子は目をハートにして、ハルヒにきゃあきゃあ群がる。そして、その間にしゃがみ込んでる瑠々に手を差し伸べる姿に、周りの女子たちからの黄色い悲鳴がハートと共に飛び交うのだった。それを見た双子が何かを思いついたようだ
「「との殿。ゲーム思いついた参加する?」」
「あ?」
「「題して、瑠々の弱点で誰が抱き着かれるでしょうかゲ―――ム」」
「な…悪趣味な…」
「あーごめんごめん自信ないよね~~?」
「弱点なんて、親しくなきゃ見せてくんないだろーし―?「殿には、ムリだよね~~」」
その言葉にカチンと来た環は、そのゲームに乗ることを決意した
「ルールは?」
「期限は明日の夕方まで」
「先に弱点を見つけて、抱き着かれた人が勝ち」
「抱き付かれるってだけで特典にはなるが……勝者の特典は?」
その言葉に、どこから持ち出したのか、鏡夜が瑠々の写真を取り出した
「瑠々の中学から今に至るまでの水着&私服生写真各種」
『(乗った)』
「あーぼくらもまざる―写真ちょーだーいー」
―――――かくして、熱い
男のバトルが始まったのでありました
「きょーちゃん。何でソレ持ってるのー?」
「とあるスジからちょっと。自分用のはちゃんとしまってありますし」
「自分用があるんだーそっちは何が写ってるのー?」
「秘密です」
鏡夜の秘密の秘宝は大切に保管されているらしい。そして、ゲームは開始した
「え~光くん馨くん、ほんとにここに入るの~~?コワーーイ」
第一の罠
恐怖スポット
「へーきへーき。地図によると、猫ヶ岩の洞窟は、一般道に通じてるんだってさ」
「まあ、地元の人はめったに通らないって話だけど。なんでも、ここの内壁には、猫澤家に呪われた人々が葬られてあって」
「夜ごと、血塗れた骨だらけの手が通行人を、壁の中に…」
『きゃあああああああああ』
女生徒たちは叫ぶ。そんなとき、ハルヒの隣を歩いていた瑠々の肩に、ひたっと骸骨の手が触れる
「きゃぅ!」
「瑠々先輩…大丈夫です。自分が付いてます!」
「ハルヒったら男前っぽい…可愛いのに…ありがとう」
「チッ(ハルヒに抱き付いちゃ…意味ない…)」
第二の罠
高所恐怖症 実験
「るーちゃんほらほらおめめにもあがれるんだよ――高いよー」
「ホントですねハニー先輩高いですね」
ハニーに猫ヶ岩の目に登らさる。瑠々は高い所は好きなので、上から海をのぞき込みわーたかーいと言っている。それを見たハニーはモリに抱っこさせ、もっと高い位置に瑠々を抱き上げる
「…えっと…モリ先輩…あのっ恥ずかしいので////降ろしていただけますか?/////」
「!!!!///////」
それから、様々な罠を仕掛ける
暗所恐怖症 暗い中はそこまで怖くないので、あえなく撃沈
先端恐怖症 モリ先輩がモリをもって見せるが、駄洒落だと思われ、あえなく撃沈
閉所恐怖症 ハニーの方が狭いのを怖がり、あえなく撃沈
撃沈だらけなわけで、双子がやる気をなくし始めた
「はームリムリ!!」
「やってらんないつまんねーゲーム」
「殿は何してんの」
「うむ、瑠々は虫が苦手だったろ?なので、虫をたくさん集めるのだ。大群のあまり抱き付いてくるだろ」
「それ誰でもキモイよ…弱点を逆手にとって最低な人だな…」
「あーあ…しかも、瑠々のそばにはいつもハルヒいるし…無理っしょ…」
そんな話をしていると、猫ヶ岩の方へ瑠々は女の子たちと遊んでいた。すると、一般人であろう3人の男が、現れた
「お?なんだ、ビーチに出れんのかーラッキー」
「おーすいてるー」
「カノジョーやっほー」
「こっち、女ばっかでつまらないでしょー?」
「きゃ?」
「いーじゃん遊ぼーよ」
「こっ困ります、ここはプライベートビーチで…」
「何ソレ、おじょー様ってヤツ?面白そーじゃん一緒に…だっ!?いででででで」
と、女子生徒の手をつかみながら男が言いかけた時、傍にいた瑠々はさっき拾っていた海の幸が入ったバケツを手に取り、投げつけた
「貴方、その人たちをお放しなさい!嫌がっているのが分かりませんの?迷惑ですわ…」
「…んのアマ…きれいな顔してやってくれんじゃねぇか」
「瑠々さん!?」
そのことに気が付いたハルヒが、環たちに知らせに行く
「先輩!光、馨!瑠々先輩が!!」
そのことを聞きつけ、三人は瑠々のもとへと急ぐ。そのころ瑠々は男三人に囲まれていた
「女ひとりで何かできると思ってんのか?あぁ?」
「おい、この肌触ったか?すっげーすべすべ」
「マジかよ」
「触らないでっ!」
瑠々がそういいながら腕を振り下ろすと、男の顔に命中する。そのことが腹にきた男は、瑠々の腕をつかむ
「瑠々!!」
「いい気になってんじゃねぇぞアマ!せっかく可愛い水着姿なんだ…海水浴でも楽しみなっ」
「!?」
「瑠々!!」
「きゃあああああ」
「瑠々さん!!環様!!」
男に突き落とされ、海の中に落ちていく瑠々。それを環が追いかけて海の中にもぐる。そして、環に抱えられ、海から陸に上がってくる。
「けほっけほっ」
「るーちゃん!!」
「「殿!!」」
海から上がってきた二人に、皆が駆け寄ってくる。
「…あいつらは?」
「身分証を預かって、低調にお帰り頂いたよ」
「瑠々さん大丈夫?」
「おかわいそうに…」
「そうか。鏡夜、光と馨も、お客様をホテルにお送りする手配を。ハニー先輩は、猫澤先輩に医者を呼んでもらって」
「らじゃっ」
「「ハイハーイ車が来るからねーいきまスよー」」
「えーでもー」
「瑠々さん」
皆は心配しながらも、三人の誘導に連れていかれる。環は、モリに瑠々を預けるとハルヒも駆け寄ってくる
「先輩!大丈夫ですか!?」
「うん…」
「瑠々…なんで誰も呼ばなかった…女の自分1人で、男3人も何とかできるって、どうして思うわけ」
「環、あの場にいるのだから、男だろうと女だろうと関係ないわ…そんな事考えてるときじゃなかった…」
「ちょっとは考えろ!馬鹿!!」
環の言葉に、瑠々はムッと来た
「迷惑をかけたのは謝るわ!でも、そこまで言われる筋合いはないわよ!」
「…そうかよ。それなら勝手にしろ!!間違いを認めるまでおまえとは、口をきかん!!」
そう、言い残して去ろうとした環は、言葉とは裏腹に、ちらっちらと一歩歩くたびに振り向く
「…もう、はなしたそうだよ 意志よえ~」
「瑠々、謝っちゃえば」
「知らない…あんな馬鹿…」
「先輩…」
思わぬ所で、問題勃発
だがしかし、今夜の宿が、猫澤家の別荘であるという、さらなる大問題を知る者は鏡夜しかいなかった――――…
~ 後編へTo be continued. ~