紅色の空
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初等部。教室内にて
「なぁホスト部って知ってるか?」
「高等部の、須王先輩のだろ?キングとかいう。そりゃ有名だし」
「女を喜ばせる天才っつったら、やっぱホスト部キングだよ」
南校舎の最上階
北側廊下つきあたり
「(ここか?ここが噂の…)」
扉を開けると
そこは アラビア王の間でした
『いらっしゃいませ』
「!?!!」
「「なんだガキか。しかもヤロー」」
少し怯えた表情を見せる少年に、環がなりきりアラビアン王で話しかける
「どうした?迷い子か?それとも、我が宮殿になにかーー…?」
「あ…あんだが〔キング〕…?」
少年の一言に、環は耳を大きくして聞き直そうと少年に耳を傾ける
「キング」
「「「「「キング」」」」」
呼ばれなれていないので喜んでいる環。そんな喜んでいる環に仁王立ちで、ビシイと指をさし自己紹介し始める
「初等部、5年A組 高凰子 嗣郎!!ホスト部キングに弟子入りを志願する!!」
最少年、ホスト部見習いは、誕生したのでありました
理由:今時感心な子だから by.環
「まぁ環様にお弟子さんが?」
「ああ…こどもだが、いい目をしていてね…しかし、なんという運命の悪戯だろう。僕の方こそ君の前にすると、胸が高鳴り、まるで恋を知りたての少年のよう…」
「環様…!!」
いつものように接客する環をすんごい近さで、じーーーっと見つめる嗣郎。それを、遠目から見ながらハルヒが言う
「あんな近くで見学されて…やりづらくないんですかね」
「環よ?それにいつもより輝いて見えない?」
「人に見られる距離に比例して、より美しくなると力説していたからな。放っておこう」
3人は環の方をみると
「君は孤独という名の海に光をもたらす人魚・・!!禁断の実を僕に教えた、罪深き女神…!!」
「どっちかっつーと、うちの池のフナだよ。僕そんな見えすいたお世辞言いたくない」
嗣郎の一言に環が接客していたお客は泣き叫びながら去っていく
「わーーん環様のバカアーーー」
「な!?姫!!」
「ぎゃははははよかったじゃん殿ーかわいー弟ができて~~~」
「光…光は…そういう弟の方が良かった…?」
きゅっと馨は光の裾を握りしめ言う。すると、光は馨をぎゅっと抱きしめ
「馬鹿…!!世界中探したって、馨以上の弟なんているかよ…」
「光…「んーーー」」
2人の唇が近づくと周りから黄色い声が上がる
『きゃああああああああ世界にひとつだけの兄弟愛よォォ』
「!?(ホっホモだ
近しんそーかんてヤツなんだ 同じ顔なのに!?変態だ!!逃げとこう)」
その場から逃げようとして、ハルヒにぶつかる
「わどうしたの?トイレ?ああ…いかがわしい人ばかりで、驚きましたか?自分も、この人達といると、いつか僧侶の様に、何事にも動じなくなる気がしています」
さらりとひどい事を言うハルヒの顔はにこっと笑顔だった。
「(……この人…)オカマデスカ?(女みてー)」
「ハ?」
「嗣郎くんだよね、お茶を運んでくれる?」
「……(なんだこの人めっちゃ綺麗)う…ん」
「ハルヒ、それを」
瑠々に呼ばれたハルヒは、自分の持っていたティーセット嗣郎に手渡そうとする
「じゃあ、重いから気をつけて…」
「ホントに重いや。こりゃムリだ。」
嗣郎の言葉と同時にティーセットがガシャンと音を立てて割れ落ちる嗣郎のあきらめは超早だった。それを見ていた鏡夜がメモを取りながら言う
「ハルヒ、マイナス10万」
「ハァ⁉?なんで?」
「ちょっ鏡…」
瑠々が言いかけた時、どこからか持ってきた布で床を拭き始める嗣郎
「これでふけばいいよ。よくすいこむよ」
「…特注の新作カーテン布地に何か?」
「わーーーー!!!なんなんだおまえはーーー!!!どこの悪の手先か!?」
「んな重いもん子供に持たせんじゃねーよ!!ふいてやっただけありがたく思え!!!」
「あらあら、これはやんちゃというよりお転婆ね」
環と嗣郎のやり取りを見て、瑠々は笑いながら言った。
ハニーが嗣郎へと近づきぴょっこんと飛びかかり、話しかけた
「シーロちゃんっ一緒にケーキ食べる?あのねえチョコのと、イチゴのがあってねえ」
「ジャマ。おまえ何年?なんで高等部の制服きてんの」
嗣郎のその言葉に、モリが立ち上がってずおおおおおと近づくと、嗣郎は怯えながら近くにあった、お皿やカップを投げつける
「ギャーーーーー巨人兵ーーー!!!あっち行けーーー!!!」
「だーーーッうるさいっヤツを隔離!!」
「「イエッサー!!」」
環の一言に双子が敬礼をし、嗣郎をオリへ閉じ込める
「これはまたこんな小さい子を閉じ込めるなんて」
「仕方あるまい…俺たちのジャマばかりするのだから」
「なんだよこれ!!出せ!!弟子にする態度かよ!!」
オリの中でわめき散らす嗣郎を横目に、環は紅茶を口にしながら返す
「だまれ。子供のお遊びに付き合うほどこっちも暇じゃ…「僕は本気だ!!時間ないんだよ、教えろよ女を喜ばす方法!!あんた天才なんだろキング!?」
嗣郎のその言葉にカッと目を見開き、椅子から立ち上がると、腕を組み仁王立ちで檻の前に立つと、嬉しそうに話始める
「ふふん。どうやら本気らしいな…」
「あらあら…単純さん」
「よかろう…本気であるなら、まずは素材を生かすことを覚えろ。つまり、おまえの場合は…ショタ女子向け【やんちゃ系】で行くがいい!!」
ビシィっと決めポーズを取りながら環はいう。その言葉にみんなが頭の中で【やんちゃ系?】と疑問を浮かべた
「いいか?ショタコン女とは、低年齢層や童顔男に説明し難いトキメキを、覚えてしまう女のことだ。俺の分析によれば、それは【ロリ系】【やんちゃ系】【虚弱系】などに分類され、例としては、ハニー先輩がこの【ロリ系】に該当する!!…たぶん!!」
「たぶんって言ったわね…そもそもロリって…女の子に言う言葉じゃ……ハニー先輩は…ショタじゃない?」
「いいのだ!そんな事は!気にしない!やんちゃ系の基本は冬でも半ズボン」
「!?」
「ヒザや頬の傷でやんちゃ系を演出!!このバッテンは昔はやったんだ!!」
環がそういうと、双子はさっと傷を書き、絆創膏を張った。そして環は作業が終わったのを見るなり
「走れ!!やんちゃに!!」
「!?!?」
嗣郎は何が何だかわからないよ言ったような顔で、がむしゃらに走ったそして
「その辺で公開に転べ!!!」
環の掛け声で、嗣郎は豪快に、ずべしゃああぁと転んだ。すると、近くにいた女生徒が近寄ってくる
「だ…大丈夫?ぼく…」
「(すかさずセリフ)」
「別に、どーって事ない」
グイッと頬をぬぐいながら言う。その行動に、環たちは(パーフェクツ)と親指をぐ…!!と立てている。その隣では、さっきの女生徒がきゅんっと胸をときめかしていた。
嗣郎はヒリヒリするひざと、バカすぎるあいつらを見て
「(この人達はアホだ…!!)もっもういいよ!!バカ!!真面目に教えてくれる気ないならもういい!!」
「あっこらっシロ!?まだ応用編がッうぬう。やんちゃ系が気に入らんとは…なんて奴」
「環ったら…もう少し考えたら?あの子、時間がないって言ってた、何かあるのではなくて?」
「〔時間がないんだよ〕」
「……うむ。」
桜蘭学園 初等部
その廊下にて、なぜか中等部の制服を着せられた、瑠々とハルヒがいる。その2人の間には、初等部の制服を着たハニーがいるのだった。
「変装だ!!潜入調査といえば変装だ!!」
「「イエッサー」」
「らじゃー」
「わーー何で自分が」
「へ?なになに?私もなの?!」
「ハルヒ?大丈夫?」
「あっはい…初等部の制服よりはましですが…この変装に何の意味があるのか…」
「あーあの人たちバカだから…気にしないことですわね」
「ですね」
何気にひどい事を話している二人。周りの初等部の子たちが2人を見て、中等部の人がいるーと話している。
そして、そんな2人を見た部員たちは
「「「「「………」」」」」
じっと遠巻きから見ていた。変質者の様に…周りの子たちからはとても目立っている様子だが…
「「「「(かぁわい~~~~~~~おにんぎょうさんだ~~~ミニスカートだぁ~~~~~)」」」」
「ハルちゃんるーちゃんあっちーーー」
ハニーは2人の腕を引っ張りながら5-Aの教室に入っていく
「ここだよシロちゃんのクラスー僕もここだったんだー」
「誰もいませんね…」
「ねーどこにいったのかしr…!!!!」
言いかけた時、ハニーがそこに置いてあったリコーダーを吹き始めた
「ピョロリロリ」
「ちょ…あったからって吹いてみないでください!!誰か来たらどうす」
ハルヒが慌てながらハニーの笛吹きを止めようとしたときだった。教室のドアがガラッと開いた。中に入ってきた人は
「やーなつかしーなーこの教室だったヨ」
「ほー」
「机の落書き残ってるかなー」
「机は毎年総入れ替えだぞ」
奴らだった…わらわらと普通に話しながら入ってくる。その光景を見た瑠々は、はぁとため息をついて廊下から足音が聞こえるのに気が付いた
「あとで食堂行ってみよーあと体育館と」
「いいねぇ~さんせー」
なのに、小学生気分の奴らは普通に会話をしている。小声でハルヒが静かにするように言っても聞いちゃいなかった。なので、瑠々は皆の前に仁王立ちすると、腰に手を当て少し前かがみになると、口に手を当て
「しっお口にチャック!!」
『(なんじゃあそのかわいらしさは…!!!)//////////////』
そのかわいらしい行動に、ハルヒまでも顔を染めながら自分の口にチャックをし、そう思った。そして、ドアから外をそっと覗く。靴音の人物はどうやら、こっちに気づかず通り過ぎていったようだ。
そして、ハルヒとハニーをつれ教室から出ようとする。出る時に、ハルヒが振り返り、うるさかった皆に言う
「いいからもう、ついてこないで下さいっ」
「えーさみしー」
「ハルヒの言うこと聞きなさい」
そういうと、廊下を走り(本当はいけません)嗣郎を探す。そして、音楽室の窓から嗣郎がいるのが見えた
「いた!!シロちゃん」
「必修クラブの時間かな…」
「音楽クラブですかね?」
「おうた好きなのかねえ」
のんびりと眺めていると、嗣郎に近づく女の子がいた
「鷹凰子くん、ピアノの新しいとこ練習してきた?」
「いや…あんまし…」
「それじゃ、あたし教えてあげるから、一緒に弾こ?鷹凰子くんグランドピアノ使って?」
「え…別に…神城が使えばいいじゃん。ここで聴いてる」
嗣郎のその言葉に少し寂しそうな顔をしながら、女の子はうなずく
「うん…じゃあ…引きたくなったらゆってね?」
そういうと、ピアノを弾き始める。その姿を嗣郎は愛おしそうな目で見つめる。それを見た3人は何かに気が付く。そして、後ろから聞き覚えのある声が聞こえる
「もし…そこのお嬢さん…あそこでピアノを弾いている彼女のことで、ちょっと…君より美しいバラは見つからなかっらけれど…」
「え…神城 雛ちゃん?あのね、もうじきひっこしちゃうの。お父さんのお仕事でねえ、来週いっぱいでドイツにー…」
「何してんだよっ!?何の用だよこんなとこまでーー…」
嗣郎が怒りをあらわにしながら言っている最中に環が、どさっと持ち上げる
「ひっ!?」
「ああツモリ先輩の18番が!!」
「盗っとたけだけしい!!」
「崇最近でばんないね」
「…」
モリは黙ってうなずく。嗣郎はギャーギャー言いながら暴れている。それに対し、環がギャーギャー言いながら言い返す
「何すんだよおろせ!!」
「暴れんなコラァ」
「おろせってバカキング」
「黙れ!!!投げるぞ!!」
環は、少し怒ったように嗣郎に話す
「馬鹿はおまえだろーが。女を喜ばせる方法だ?笑わせんな。いくら俺達に聞いたって、答えなんか教えられるか」
「な」
「おまえが喜ばせたいのは、不特定多数の女の子じゃなくて、【彼女】1人だろーが。そんな方法、お前にしか見つけられるわけないだろ」
「いーよ…もう、時間ないし…」
環の言葉に、しずんた顔をしながら嗣郎はいう。
「鷹凰子くん、いつもあたしのピアノ聞いてるよね?ピアノ好きなの?一緒に習おーよ」
好きだったのはピアノじゃなくて
「せめて、あいつが引いているとこ見ときたいんだ。だから---…」
第三音楽室の扉を開け、環は、嗣郎をピアノの椅子に座らせた
「ピアノなんてあったんだ…」
「ふふっここは音楽室だからね忘れてた?ふふっ」
環は楽譜を開き、嗣郎に話しかける
「今の課題曲は?シューベルト?ソナタの連弾用か…」
「え…」
「ふ…楽勝」
ふっと笑った環は、そうつぶやくと、ピアノをポンっと弾き始めたその音は繊細で、鮮明だ
「すげ…」
「環のピアノ…」
「俺には、あの子はおまえと一緒に弾きたがってたように見えたけど―――…?時間ならある!!一週間集中大特訓!!!早朝、昼休み、放課後!!」
「いっ!?」
それから、嗣郎の大特訓は始まった。そして、神城さんに小太陽を送り、当日。神城さんは第三音楽室の扉を開けた。そこには。タキシードを来た紳士たちが待っていた
『いらっしゃいませ。お姫様』
「本日のメイン。鷹凰子 嗣郎のピアノでございます」
ピアノの前に座って、恥ずかしそうな顔をする嗣郎を見た神城さんは、顔を赤らめ見つめた。環は嗣郎の隣のピアノの椅子と引き、姫を席へと呼ぶ
「お姫様、どうぞ?」
その行動に、姫は嬉しそうに笑った。そして、二人は一緒にピアノを弾き始めた
「(よい事をした)」
そして、神城さんは、ドイツへと旅だって言ったのだった。そして、ホスト部はというと
「ふぅん…それじゃ、ドイツの彼女とは毎日メール交換を?」
「うん。まーね けどあいつ、意外とヤキモチやきなの。だから、こんなキレーなお姉さん達と仲良くしてるなんて、ヒミツな?」
「「「「やーんかわい~弟にしたい~~」」」」
「お姉さんですって~~」
「…!!…っ!?な…ナゼに…」
「ふふん 女にモテんのなんて、簡単だね。あんたホントに、キング?」
「!!」
嗣郎にどや顔で言われた環はんが!?となった。
「ギャーーーちがう!!そんな話じゃないッウガーー弁護士をよべーー!!!」
「ハイハイどーどー」
「ハイハイがんばったがんばった」
「あらあらふふっ」
たまには、かっこよく決めた環でしたが、所詮は、こういうオチというお話
~ To be continued. ~