コネクト~異世界へ~
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「おはようルシア!早いわね!」
「おはようでげす!」
「……来てくれたんだ」
お姫様達を引率してやってきた三人に私も少しだけ駆け寄る。
王様は荷台の奥に隠れているみたいで姿は見えなかった。
「正式加入って事で、いいよね?」
「もちろん!……よろしくお願いします」
エイトに聞かれて、即答した。
「ほら、ルシア!いつまでも頭下げてないでさっさと行くわよ!」
「はーい!」
先に船に乗り込んだゼシカに急かされて私も彼女に続いて乗船する。
まるでグランドタイタス号に初めて乗った時の様だった。
これから始まる未知への旅路に期待と不安が入り混じる複雑な感情。
それでも、この道を行くことで何か大切な事が掴めるのなら。
故郷は少し恋しいけれど
今はここで精一杯がんばろう。
澄み渡る青空に私は独り誓った。
船が目的地に着くまで大分暇になってしまった。
それは他のみんなも同じだったみたいで、自然と四人集まって談笑を始める。
「気になったんだけど……エイトとヤンガスはどういう関係なの?」
「それ、私も気になってた!どうしてエイトの事を兄貴って呼ぶのかなって。兄弟にしては似てないし……ね?」
見るからにヤンガスの方が年上に見えるのに、なんでエイトの方が兄貴なのかなって思ってた。
「よくぞ聞いてくれたでげす!アッシと兄貴の間には聞くも涙!語るも涙の壮大なストーリーが……」
それからしばらくヤンガスがエイトとの出会いに熱弁を奮っていたのだけど、話が終盤に差し掛かる頃にはゼシカはすっかり白けてしまっていた。
私は一応、普通に聞いていたのだけど。
「……それのどこが壮大なストーリーなのよ?」
「この感動が伝わらないでげす!?これだから女は……」
「もうこの話はいいわ!それより!私はルシアの話が聞きたいな?」
ゼシカによって急にこちらに話を振られて私は思わずキョトンとしてしまう。
「エイトから聞いたわ、昨日剣を交えたけど全く歯が立たなかったって!どんな修行を積んできたの?」
「わ、私は……」
三人の視線がこちらに集中する。
ゼシカは好奇心に目を輝かせているし、逃げられそうにない。
意を決して私は少しだけ話をすることにした。
『コネクト~わだかまり~』へ続く。