コネクト~希望の光~
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早朝、それぞれ身支度を済ませると私達はドルマゲス行方の手掛かりを掴む為に、ベルガラックへ向けて出発した。
道中は勿論戦闘になる訳で。
(微妙に魔物が強くなってる気がする……)
苦戦、という程ではないけれど、この辺りの敵は攻撃力が高いのだろうか。
回復を挟む事が多くなったように見える。
いつもは前線にいるエイトでさえ、ククールの回復の補佐について回っている。
「ルシア!」
エイトの声でそちらを向くと、戦況を伺っていた私の元へキラーパンサーが襲い掛かってきた。
私は咄嗟に手にしていた杖で頭上から振り下ろされた爪を留めて、イオラで吹き飛ばす。
「びっくりした!……エイト、ありがとう」
キラーパンサーは痛恨の一撃を持つ危険な魔物だ。
生かしておけばそれだけ不利になるので、早々に殲滅してしまおうとゼシカと並んで魔法で撃退する。
「全く、女の肌を傷つけるなんて最低よ!」
「私達は魔物からしたらタダの餌だろうからね……」
ゼシカの腕にあるひっかき傷を治癒しながら、魔物の気配が消えた事を確認する。
今ので最後の一匹だったみたいで、みんなそれぞれ武器を収めていた。
「ベルガラックに着いたら装備を新調して、その後にちょっとレベル上げをした方が良いね」
「こんな過酷な場所で修行するのか……」
今の一戦でそこそこMPを消費したらしいククールがちょっと嫌そうな顔をしながら髪を掻きあげた。
「仕方ないわね、ドルマゲスに挑んで負けたら元も子もないもの」
「それもそうだな。……ルシア様はまだまだ余裕そうだな?」
「修行すればククールも余裕綽々になれるよ」
疲れたように溜息を吐くククールに「お疲れ様」と言葉を投げかけながらまほうのせいすいを手渡す。
ヒーラーは戦況を見て動かないといけないし、魔法を使うと精神力も消費するから一番過酷だと思う。
回復のタイミングがおかしいって咎められる事だってある。
でも、このパーティーはエイトも回復魔法を扱えるし、構成的にはそれなりに安定しているように見える。
ゼシカとヤンガスが敵のHPを削っていく火力になって、エイトは二人を補佐しつつ攻撃、ククールが回復を優先しつつ補助と攻撃。
いつも大体こんな感じで戦っている。
私は戦闘に介入しすぎると、取得経験値的なものが減るだろうし、よっぽど危なくならないと手を出さないようにしている。
でもそれがかえって良くないのかなって思ったりもしてるのよね……。
私がいる事で全滅しないって思ってしまうから。
でもみんなしっかりしてるから、私にもたれかかって来る様な事はあんまりないけれど。
私はこの世界では異端者だろうし、本当は何事にも介入しない方が良いのかもしれない。
私のいたアストルティアと、この世界の理が違う事も大分自分なりに理解出来てきた。
それを言い訳に何もしない、なんて事はしないけれど……。
その後、可哀想なくらい幾度も戦闘を繰り返しながらなんとかベルガラックへ辿り着いた。
みんなの表情からは疲労の色が見て取れる。
「戦闘がハードすぎるわ……」
「お疲れ様」
怠そうにしているゼシカの背を擦って、私はただ労わる事しか出来なかった。
空を見上げるとまだ日は高くて。
うん、このまま宿へ直行!にはちょっと早いよね。
エイトとヤンガスは新しい装備の調達へ行き、残り三人で情報収集をする事になった。
それを終えたら少し遅くなったけど昼食を挟んで、またフィールドへ赴いて修行。
そんな感じのスケジュールになった。
この町はカジノが有名なんだって。
ラッカランみたいな感じなのかな?
でも今は閉店中みたい。
カジノのオーナーのギャリングさんのお屋敷に強盗が入ったとかなんだとか。
しかもギャリングさんは殺されてた。
さっきゼシカと立ち聞きしちゃったんだけど、どうやらその強盗っていうのが道化師の恰好していたとか。
金品には一切手を付けられていなくて、最初からギャリングさんを殺す事が目的みたいだった、って話してた。
ギャリングさんには養子が二人いるみたいで、仇を討つ為に追っ手を放ったとか。
その追っ手の知り合いから、ドルマゲスは闇の遺跡という所にいる可能性が高いという事が分かった。
立ち話をしていたマスターに詳しく事情を聴いて、闇の遺跡の場所も把握した。
ギャリングさんの死は町の人に口外してない事みたいだから、私達は昼食を摂りながら慎重に話し合いをしていた。
「闇の遺跡……一体アイツはそんな所で何をするつもりなんだかね」
「どうせロクでもない事に決まってるわ!これ以上犠牲が出る前に一刻も早くドルマゲスを倒さないと……」
頬杖をつきながらグラスを傾けるククールの隣でゼシカがフォークを持ったまま俯く。
「その前にレベリングをしないとね」
「その事で少し提案があるんだけど……」
私は律義に手を挙げてそう口にすると、みんなの視線が一気にこちらへ集まる。
「きっと、もう決戦までに残された時間は少ないと思うの。だから……パワーレベリングをしてみたらどうかな、って」
「パワーレベリング……?」
聞いたことのない言葉にエイトが少し困惑した表情で私に聞き返す。
道中は勿論戦闘になる訳で。
(微妙に魔物が強くなってる気がする……)
苦戦、という程ではないけれど、この辺りの敵は攻撃力が高いのだろうか。
回復を挟む事が多くなったように見える。
いつもは前線にいるエイトでさえ、ククールの回復の補佐について回っている。
「ルシア!」
エイトの声でそちらを向くと、戦況を伺っていた私の元へキラーパンサーが襲い掛かってきた。
私は咄嗟に手にしていた杖で頭上から振り下ろされた爪を留めて、イオラで吹き飛ばす。
「びっくりした!……エイト、ありがとう」
キラーパンサーは痛恨の一撃を持つ危険な魔物だ。
生かしておけばそれだけ不利になるので、早々に殲滅してしまおうとゼシカと並んで魔法で撃退する。
「全く、女の肌を傷つけるなんて最低よ!」
「私達は魔物からしたらタダの餌だろうからね……」
ゼシカの腕にあるひっかき傷を治癒しながら、魔物の気配が消えた事を確認する。
今ので最後の一匹だったみたいで、みんなそれぞれ武器を収めていた。
「ベルガラックに着いたら装備を新調して、その後にちょっとレベル上げをした方が良いね」
「こんな過酷な場所で修行するのか……」
今の一戦でそこそこMPを消費したらしいククールがちょっと嫌そうな顔をしながら髪を掻きあげた。
「仕方ないわね、ドルマゲスに挑んで負けたら元も子もないもの」
「それもそうだな。……ルシア様はまだまだ余裕そうだな?」
「修行すればククールも余裕綽々になれるよ」
疲れたように溜息を吐くククールに「お疲れ様」と言葉を投げかけながらまほうのせいすいを手渡す。
ヒーラーは戦況を見て動かないといけないし、魔法を使うと精神力も消費するから一番過酷だと思う。
回復のタイミングがおかしいって咎められる事だってある。
でも、このパーティーはエイトも回復魔法を扱えるし、構成的にはそれなりに安定しているように見える。
ゼシカとヤンガスが敵のHPを削っていく火力になって、エイトは二人を補佐しつつ攻撃、ククールが回復を優先しつつ補助と攻撃。
いつも大体こんな感じで戦っている。
私は戦闘に介入しすぎると、取得経験値的なものが減るだろうし、よっぽど危なくならないと手を出さないようにしている。
でもそれがかえって良くないのかなって思ったりもしてるのよね……。
私がいる事で全滅しないって思ってしまうから。
でもみんなしっかりしてるから、私にもたれかかって来る様な事はあんまりないけれど。
私はこの世界では異端者だろうし、本当は何事にも介入しない方が良いのかもしれない。
私のいたアストルティアと、この世界の理が違う事も大分自分なりに理解出来てきた。
それを言い訳に何もしない、なんて事はしないけれど……。
その後、可哀想なくらい幾度も戦闘を繰り返しながらなんとかベルガラックへ辿り着いた。
みんなの表情からは疲労の色が見て取れる。
「戦闘がハードすぎるわ……」
「お疲れ様」
怠そうにしているゼシカの背を擦って、私はただ労わる事しか出来なかった。
空を見上げるとまだ日は高くて。
うん、このまま宿へ直行!にはちょっと早いよね。
エイトとヤンガスは新しい装備の調達へ行き、残り三人で情報収集をする事になった。
それを終えたら少し遅くなったけど昼食を挟んで、またフィールドへ赴いて修行。
そんな感じのスケジュールになった。
この町はカジノが有名なんだって。
ラッカランみたいな感じなのかな?
でも今は閉店中みたい。
カジノのオーナーのギャリングさんのお屋敷に強盗が入ったとかなんだとか。
しかもギャリングさんは殺されてた。
さっきゼシカと立ち聞きしちゃったんだけど、どうやらその強盗っていうのが道化師の恰好していたとか。
金品には一切手を付けられていなくて、最初からギャリングさんを殺す事が目的みたいだった、って話してた。
ギャリングさんには養子が二人いるみたいで、仇を討つ為に追っ手を放ったとか。
その追っ手の知り合いから、ドルマゲスは闇の遺跡という所にいる可能性が高いという事が分かった。
立ち話をしていたマスターに詳しく事情を聴いて、闇の遺跡の場所も把握した。
ギャリングさんの死は町の人に口外してない事みたいだから、私達は昼食を摂りながら慎重に話し合いをしていた。
「闇の遺跡……一体アイツはそんな所で何をするつもりなんだかね」
「どうせロクでもない事に決まってるわ!これ以上犠牲が出る前に一刻も早くドルマゲスを倒さないと……」
頬杖をつきながらグラスを傾けるククールの隣でゼシカがフォークを持ったまま俯く。
「その前にレベリングをしないとね」
「その事で少し提案があるんだけど……」
私は律義に手を挙げてそう口にすると、みんなの視線が一気にこちらへ集まる。
「きっと、もう決戦までに残された時間は少ないと思うの。だから……パワーレベリングをしてみたらどうかな、って」
「パワーレベリング……?」
聞いたことのない言葉にエイトが少し困惑した表情で私に聞き返す。