コネクト~わだかまり~
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「確かルシアはお姉さんを探しているんだったわね?」
「うん……そう、なんだけど……」
私はあの日……生まれ育った村を焼かれて唯一の身内と離れ離れになってしまった。
私達姉妹を見守ってくれた村のみんなも、思い出の場所も。
全部、全部……
燃えてなくなってしまった……。
「私の村にはね、巫女様がいたの。不思議な力を持つ方で……未来の事が分かったりして……」
ある日、その巫女様が村に滅びの危機が迫っていると告げた。
災禍の中、生き残る村人はたった一人だという事も。
勿論みんな動揺したし、その運命を知って嘆く人もいた。
けれど、村から少し離れた場所にある洞窟に咲く花を持ってくればその運命を逃れられるかもしれない。
そして私と、姉と、幼馴染のシンイと三人でその花を摘みに行った。
その時はまだ道のりも穏やかで村に危機が迫っているなんて嘘のようだった。
晴れ渡る空の下、不安を抱えながらも私たち三人は洞窟に向かった。
そしてやっとの思いでその花を見つけた時……
魔物が既に花を焼き尽くしてしまっていた。
こちらに気づき、襲い掛かって来た魔物を三人でなんとか撃退して
残った花がないかと三人で必死に探した。
そんな時だった。
姉が何かを感じ取ったらしく、生き残っていた一輪の花を見つけ出した。
「今思うと……あれはまるで私たちの運命を表していたかのようだった。生き残るのは、たった一人っていう予言をまるで体現しているみたいだった……」
花を見つけた私たちは一抹の希望を胸に抱いて洞窟を抜け出した。
すると、空が……
空が真っ赤に染まっていたの。
風もなく、魔物の気配もまるでない。
嫌な予感がした。
村のある方角から煙が上がっているのが見えた。
私達三人、大急ぎで村に戻った。
「……大丈夫?」
話している途中にエイトが声を掛けてきてくれた。
私は自分でも気づかぬうちに身体がガクガクと震えていた。
ベッドの周りにいるみんなも心配そうにこちらを見ていた。
私は自分を落ち着かせるように一回深呼吸をした。
村に駆け付けると、そこはもうまさしく火の海だった。
濁った空には魔物が沢山飛び交っていて、地面には村人の亡骸が無造作に転がっていた。
唖然と立ち尽くしていた私達三人だけれど、シンイが我に返って
必ず巫女様に花を届ける、そういって炎の中へと消えていった。
残された私達姉妹はどうしようかと考える間もなく、魔物たちに発見されてしまった。
そこで私達、エテーネの民には時渡りをすることができる力を持っている事を告げられた。
その力が敵にとって厄介だったから、先手を打たれる前に村ごと民を滅ぼしに来た、との事だった。
何も知らされてなかった私達はただただ狼狽えた。
本当に、何もできなかった。
そんな時だった。
あいつが……冥王が現れたのは