コネクト~わだかまり~
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ドルマゲスが中にいるとなったらもう居ても立っても居られなくて、エイト達は建物の中に入れてくれるよう交渉してみたけれど
どうしても警護の人が退いてくれなかった。
仕方ないから宿舎の方へ引き返してみると、通路の真ん中に何やら落ち着かない様子のククールが居た。
私たちの姿を見るなり、こちらに駆け寄って来る。
「あんた達、酒場であった連中だよな?どうしてこんな所に……」
「どうしてじゃないわよこのケーハク男!こんな指輪いらないわよ!!」
いつの間にかエイトが持っていた筈の指輪をゼシカが持っていて
それをククールに投げつける勢いで突きつけた。
指輪を見て何かを閃いたらしいククールは必死に頼み事をしていくる。
最初はみんな渋い顔をしていたけれど、ドルマゲスが何かをやらかそうとしている事を察して
彼の頼みを引き受ける事になった。
ここの院長を務めているオディロさんが命を狙われている可能性がある。
でも、オディロさんのいる建物に入るにはあの二人組を退かさないといけないのだけどそれは無理。
回り道になってしまうけれど、他にもあの浮島へ行く方法があるからそこを使って行ってオディロさんを助けて欲しい、との依頼だった。
私たちはその話を聞き終わった後、すぐに現地へと向かった。
一刻を争う時なので戦闘を避ける為に私が先頭を歩いていた。
驚くくらい魔物が襲ってこないからゼシカとヤンガスが不思議がっていたけれど、説明している暇はない。
ククールに言われた通りに川沿いの道をずっと歩いていくと、遺跡のようば場所にたどり着いた。
古びた石碑にククールから預かった指輪を嵌めると、仕掛けが動いて地下への階段が現れる。
「トロデ王は姫と一緒にマイエラ修道院の方へ戻っていて下さい。事が終わったら向こうで合流しましょう」
「うむ。気を付けていくのじゃぞ」
王様とお姫様の後ろ姿を見送ると、私たちは互いに頷き合って地下の階段を降りていく。
地下道はとてもカビ臭くてじめじめしていた。
一応明かりは灯っていたから歩くのには困らなそうだ。
一瞬、ドルボードを4人乗りに変形させて行くことを考えたけれど
所々通路が狭くなっていて通れなさそうだからこの案は胸にしまっておいた。
幾度か戦闘をしつつ、私たちはなんとか奥へたどり着くことができた。
もう少しでここから出られそう、そんな時だった。
目の前に亡霊が立ちふさがっていた。
勿論、タダでは通してくれそうにない。
「苦しイ……くるしイ……!死んダ死ンだのだ……!ミナ苦しみながら死んデ行ッた!」
亡霊の嘆きの声が空間に響く。
苦しみながら、死んだ……?
みんな……?
「……うっ!」
亡霊の声が私の中にこだまする。
嫌な記憶を……思い出したくもない過去を鮮明に呼び覚ます。