期待のルーキーっスから!


『ほら、おいでよ真田』

真田副部長に向かって両腕を広げる幸村部長。 清清しい表情の部長は、すごくきれいだ。これじゃあ、真田副部長はまぶしくてまともに見られないんじゃないか。

幸村部長…テニスの時は近寄りがたい雰囲気なのに、こんな顔するのか。俺にも向けてほしいッス。
真田副部長…こんな特別な幸村部長を独り占めしてるくせに、これ以上を求めるなんて強欲すぎるっしょ。むっつり助平…好色漢?

『きなよ、真田…ゲンイチローくん?』

その呼び方は俺も恥ずかしいッスよ。
この状態で、反則ッス…

『ゆ、幸村…!』

猛獣の鎖が切れたみたいな真田副部長が、幸村部長を襲った。
幸村部長、すげぇ気持ちよさそう。 てっきり酷くされるかと心配したけど、副部長の扱いがうまいんだ。 力強く見えて寸前で力を弱めるみたいな、そのもどかしさが部長をエロ…淫らにさせてる。 あの幸村部長が、理性を飛ばしてるなんて信じらんね…

『ぁ、あぁ…真田、さなだぁ!』

『好きだよ、好きだ、俺っ…!』

部長の太股、なんだよアレ。 真田副部長が夢中になるに決まってる。内側なんてぜってぇ気持ちいいだろ。
その内腿に挟まれた真田副部長がいよいよズボンのチャックを下ろした。 ガン見…直視するのはキツイ…はばかられたから、細目を開けて見た。 想像通り、デカ…立派っスね。 本人同様堂々としていて目が釘付けになった。
つーか… コレを幸村部長に…?
無理!絶対!やめろ!
怖ぇーよ…生きて帰れないかもしんねぇっすよ部長…


『は、幸村…』

『………う、ン』

ちょっと目を離した隙に入ってやんの。

『愛しているぞ、幸村』

幸村部長は、2回うなずいて泣いてた。 痛くてじゃないのはわかる。 真田副部長のまっすぐで純粋な気持ちが、部長の心と体を優しくほぐしているんだ。幸村部長、幸せそうだ。 うらやましいくらいだ。

苦手だけど憧れてはいたんスよ、真田副部長のこと。 男の中の男って感じで、あんな人他にいないっしょ。 そんな男の相手が幸村部長ってさ、もう運命なんじゃないの。 結局、お似合いなんだよこの人たち。
別に、いいじゃん… 俺には全然、関係ないし…
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