食色性也『孟子』「告子・上」


「真田もこういう事に興味があったとはね。俺には全然そういう話をしてこなかったから知らなかった」

「18だぞ。俺をなんだと思っているのだ」

「だって浮いた話のひとつもないから」

「当然だな。おまえが俺を見ないからだ」

真田は、まだ実感の湧かない様子の幸村の足の付け根に手を差し入れた。
反射で閉じようとする膝を掴んで開く。

「真…」

自分を相手に幸村が驚きの表情を見せるのは貴重だった。
ゆっくりと、しかし確実に幸村の中心を握って快感を誘っていく。みるみる変化する幸村の表情に目が離せない。

「ぁ…!駄目だ…っ…」

「わからんか。自分で腰を振っているぞ」

真田の筒にした手に抜き差しをしていた事実に、幸村は赤面した。

「どうした。満足するまですればいい」

彼女とやったように、と真田の内部で嫉妬の炎が見え隠れする。同時に、早く抱きたい早く抱きたいと欲望で頭の中がいっぱいになっている。
幸村の先端から滲んで伝う水が真田の手を濡らし始めた。

「…というより……もっとしてくれ…」

手で顔を隠して、やっと聞き取れるくらいの声で幸村が言った。

「引き受けた。愛しているぞ幸村。もう余所見(よそみ)は許さんぞ」

幸村の秘所を探り当てると、中指を差し入れた。

「………ぅ」

「返事をしないか」

中をぐるりと掻き混ぜてある一点を突くと、幸村は目を白黒させて腰を反らせた。

「こら。幸村」

「は…ぁ…ぃ……」

真田は微笑って、指を引き抜く。

「返事は」

「……しない。俺には真田だけ…なあ、今のトコ、もう一度…」

返事は二の次のような気もするが、まあいいだろうと思う。

(俺も大概甘いな)

彼女との事をきつく問い質すつもりでいたが、ここまでさらけ出した幸村の身体の反応が何よりの良い返事だった。
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