幕が開ける


学校の全校集会。
レギュラーが壇上に立って、表彰状をもらった。
最後に俺が受け取って、全校生徒に向かって全員で頭を下げた。
あまりに大きな拍手に、許されたような気がした。
真田を先頭にして壇上から降りる流れなのに、一向に進まない。
すると真田がつかつかと前に進み出て、

「応援ありがとうございました!」

深々とお辞儀をした。
俺は、左右に立ち並ぶ皆と目配せを交わした。

「ありがとうございました!」

俺の後に続いて、皆が繰り返す。
再び拍手が沸き上がってなかなか終わらない。どうしよう。下げた頭をあげられない。

「常〜勝〜立海大!」

張り上げた真田の、よく通る声に拍手が止んだ。
俺は顔を上げて、広い背中を見つめた。
なんて往生際が悪いやつなんだ。
でも、ひとりにさせないよ。

「真田を援護するよ」

俺がこのチームを率いるんだ。
メンバーたちの、驚いた顔、あきれた顔、感動した顔がこちらを向いた。

「常〜勝〜立海大!」

「レッツゴーレッツゴー立海大!」

何度目かで、全校生徒が声を合わせてくれた。
真田、俺はもう大丈夫だ。
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