テニスの王子さま


ねぇ、幸村さん。わかる?
あんたの中に俺がいるの、ちゃんと覚えておいてよね。
涙をこぼす幸村さんの胸に擦り寄ると、幸村さんは俺の背中を両手で包んでくれた。

(キス…)

ほんとはしたかったけど、思いがけず幸村さんのやさしい腕に包まれてしまったら、今さら罪悪感を覚えずにはいられなくなった。
酷いことしてるのに、どうしてそんな風にしてくれるの…

(ごめん…)

慰めてあげられなくて。
そんな俺の気持ちを汲んでくれたみたいに、幸村さんは俺の髪をなでてくれる。

「大丈夫かい?」

なんで俺より先にあんたが聞くのさ…

反省はするけど後悔はしないって、誰かが言ってたっけ。今の俺もそう。
幸村さんも同じだといいのに。

「すごい…」

「なに」

「なんて子なんだ…信じられない」

「どうしたら信じてくれるの」

「も…う…信じらんないからぁ」

幸村さんは両手で顔を隠して逃げたつもりみたいだけど、下…反応しすぎ。
触ったら、嫌がるかな。

「ゃあ!そんなふうにされたら…!」

「ちょっと…おしり、キツい…」

俺は体重の全部をかけて幸村さんに覆いかぶさった。

(ぜっったい、抜かせるもんか)

抵抗を始めた幸村さんを押さえながら、すぐ目の前に乳首があるのに気がついた。
考えるよりも先に、口に含んで吸ってみた。
ひゅうっと、息をのむ幸村さんの反応が俺を刺激する。

(いいとこ見っけ)

どさくさに紛れて、幸村さんの前を握って追い詰める。

(なにこれ…声、すごい)

ふだんの声も好きだけど、この喘ぎ声はダメでしょ。  
ぜったい俺のためだけの声にしてみせるから。

「もう…!我慢できない…!」

幸村さんが、わめいた。
口を半開きにさせて、白い歯と赤い舌を出してしゃくり上げながら。
ゾクゾクする。俺は自然と腰を動かして、止められなくなった。

「いいんじゃない?我慢しなくても…っ!」

俺だってもう限界なくせに、最後まで幸村さんを困らせるのを忘れない。

「ぼうや…!」

「やだ。名前で呼んでよ」

幸村さんは首を横に振った。
代わりに俺を力強く抱きしめたから、そんなつもりはなかったのに、あっけなく中に出しちゃったんだよね…
もう…どうしてこうなるかな。
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