テニスの王子さま


「俺にどうしろっていうんだい?」

「この状態でわかんないの」

俺は幸村さんをベッドに押し倒して、体の上にまたがった。

「ドイツ戦の後で疲れてる体に悪いけど、付き合ってもらうよ」

試合の無かった俺は、体力が有り余ってるんだよね。

「……?」

「あのさ、俺が告白したのちゃんとわかってるんスか…」

ちょっと…今思い出したみたいな顔しないでくれる?
鈍いの?それとも馬鹿にしてるの?
どっちでもいいけど、教えてあげるから覚悟しなよね。

「返事、くれないなら体で感じて。俺のこと、忘れないでよね」

「忘れられるわけないだろ…ぼうやのテニスに俺は…」

「はぁ…テニスじゃないんだけど」

俺は幸村さんのジャージを膝まで下ろした。

「へぇ…かわいい下着っスね」

声出せないくらい驚いてるの、なんか優越感あっていいよね。
ねぇ、俺との試合の時はどんな下着履いてたの。

「だめ。じっとしてて。わかるよね?」

抵抗しようとした幸村さんを黙らせるのは簡単でしょ。この眼差しひとつで、あの負け試合が幸村さんの脳裏によみがえるから。

「やればできるじゃん」

下着をずらすと、幸村さんはふいっと顔を背けた。
下唇を噛んで屈辱に耐えてるのがいいよね。
でもさ、なんでココはもう反応してるの?
そっと触ったら、めちゃくちゃ驚かれてこっちがびっくりしたんだけど…

「ちょ、なに…そんな意外な事してないんスけど」

そろそろ"テニスの"幸村さんのイメージを捨てないと、この人の魅せるギャップにのみ込まれそうで危ない。

「だって、そんな…俺…」

「もうわかるよね。あんたを抱くよ」

幸村さんが何かを言い出す前に、その唇をキスで塞いだ。

体格差なんて関係ない。
気圧された方が劣位に泣くのは、テニスもこれからする行為も同じだから。
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