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魔素・魔法

ヒトと呼ばれるほとんどの種族は、一定の魔素許容量を備えたうえで訓練を積まないと自分の意思で魔法を操ることができない。
一方、野生動物やモンスターは魔素を使って体を強化したり、特殊能力を操ることができるものが多い。それらに対抗するために身体能力を底上げするために強化具を使う。

強化具は特別な素材を職人の手によって加工し、魔素が通ると魔法として装着者に還元されるよう作られた装身具である。
身につけられるものであれば形状に決まりはないが、体内を循環する魔素を取り込むためにできるだけ素肌に着けるのが望ましい。また危険物で貴重品でもあるため、簡単に奪取されるのを避けなければならない。したがって体に半分埋め込めるピアスの形をしているものがほとんど。なのでそのまま強化具ピアスと呼ばれている。

体質や健康状態により強化の限界や適性はあるものの、装着するだけで簡単に身体能力をあげることが出来るため、所持するには身元と魔紋、所持する強化具の見た目と性能を登録しなくてはならない。他人への譲渡や売買は無力化しない限り厳禁。発覚次第重い罰則が課せられる。
一般人でも適切な訓練と診断を行ったうえで、体に合ったものであれば所持することを許されるているが、厳格な審査があるため所持者は騎士団やギルドの戦闘員がほとんど。

職人も国によって資格を得た者だけが強化具を作ることを許されている。
相当な知識と腕が必要なため、一度資格を得る事ができれば腕の良さを保証されたも同然なので、職人として一生食いっぱぐれないと言われている。
無資格で強化具を作り、適性を度外視した粗悪品を捌くモグリの職人や、資格を取ったうえで横流しする職人もゼロではなくたびたび問題になる。
綿密に調整を加えて適性にあったものを使わないと魔法が暴走したり、体が耐えられず最悪肉体が崩壊することもあるので、非正規のものを使うのは非常に危険。


・石/チャーム
魔法の効力を発揮するのは地金部分のため、石やチャームは魔素の流れに干渉さえしなければなんでもよい。
しかし魔素は精神と結びつく性質があるため、所持者が好む石をつけることによって出力や安定性が上がると言われている。とはいえ効果が立証されているわけではなく体感としても「そんな気がする」程度の差しかないので、真剣に効果を期待している所持者はほぼいない。ほとんどおまじないや装飾的意味合いで石やチャームをつけているので、石のないデザインの者も多い。

・『ピアス』
『素肌に近いところにつけるため』『盗難や紛失を避けるため』というのがピアス型が主流である理由だが、血を流し痛みを伴う行為に始まり、皮膚に埋め込む形で所持するということで、より強い結びつきと愛着を持つことが出来るというスピリチュアルな側面がある。
体質によってつけられない、あるいは信仰や文化によってはピアスを忌避する者も少なからずいるので、腕輪や指輪のような形のものも開発されているが、伝統を重んじる古株の職人や昔気質の戦闘員は験担ぎを好む傾向が強いため、そういった体に穴を開けない形状を嫌う者も多い。
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