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今日も明日も神様日和

「あ、ついた…」



不意に照明が戻り、山ガール達のざわめきと共に、私の鼻を良いにおいがくすぐりました。



「か、神様!」

「うん、うん、実にうまいのう…」

神様は片手に焼き鳥、もう一方の手にはフランクフルトを持って、もぐもぐと小動物のように頬を動かしておられました。



「そ、そっちかいっ!」



安堵とちょっとした怒りが混じりあい、私の口からは思わずぞんざいな言葉が飛び出てしまいました。
どうやら神様は、食べ物を失敬して来られたようです。
私は、自分の予想が当たらなかったことにほっと胸を撫で下ろしたのですが…



「そっち…とは…それじゃあ、そなたはどっちだと思ってたんじゃ?」

神様の質問に、私の背筋に冷たい汗が流れたような気がしました。



「い、いえ…あの、その…か、神様なら焼き鳥よりもとうもろこしあたりかと…」

まさか若い山ガール達にセクハラまがいのことをされるのかと思った…なんてことは、口が裂けても言えませんので、咄嗟に私はそんなことを言って誤魔化しました。



「……それは、わしがとうもろこしを嫌いなことを知ってのいやみか?」

いつもより2オクターブ程低い声で、神様はそうおっしゃいました。
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