今日も明日も神様日和
「あの夜の大騒動を私は今でもはっきりと覚えております。
私がちょっと目を話した隙に、神様は何百という火の玉を夜空に向かって放出され…
頂上にいたカップル達は、それを見て蜘蛛の子を散らすように悲鳴を上げて逃げていきましたよね。
幸いなことに、事故などはありませんでしたが、あの時のカップル達の慌てようと言ったら…
いくらなんでもあれはやりすぎです!
あれじゃあ、まるで不気味な花火大会ですよ。
なぜ、おひとつにされなかったのです。
一つなら、あれほどの騒ぎにはならなかったでしょうに…」
「わし、やる時はやる性格じゃからな…」
神様はそう言って、ガッツポーズを決められました。
……全く、懲りないお方です。
「それだけではございません!
あの騒動のせいでこのあたりは心霊スポットと騒がれ、毎日のようにリポーターだの超常現象否定派の科学者などが押しかけました。
そんな時にも神様は悪ふざけをなさいましたね。
お陰でその年には世間に心霊ブームまで巻き起こして…」
そうなのです。
この神様は他の落ちついた神様方とは大きく違い、子供のような所がおありで、ご自分の感情にも非常に正直ですし、悪戯も大好きなのです。
そもそも、普通の神様ならば、夜景を見に来るカップルを羨ましいなんて思われることもありません。
この神様は、困ったくらいに人間臭い所のある神様なのです。
「そうじゃったか…?
そんなこと、あったかのう…?
年を取ると物忘れが激しくなっていかんのう…」
神様はそんなことを口にしながら、遠い目をして誤魔化されます。
しかし、そんなのは嘘なのです。
神様は面白かったことは、たとえ何百年、何千年昔のことでも絶対にお忘れにならないお方なのですから…
私がちょっと目を話した隙に、神様は何百という火の玉を夜空に向かって放出され…
頂上にいたカップル達は、それを見て蜘蛛の子を散らすように悲鳴を上げて逃げていきましたよね。
幸いなことに、事故などはありませんでしたが、あの時のカップル達の慌てようと言ったら…
いくらなんでもあれはやりすぎです!
あれじゃあ、まるで不気味な花火大会ですよ。
なぜ、おひとつにされなかったのです。
一つなら、あれほどの騒ぎにはならなかったでしょうに…」
「わし、やる時はやる性格じゃからな…」
神様はそう言って、ガッツポーズを決められました。
……全く、懲りないお方です。
「それだけではございません!
あの騒動のせいでこのあたりは心霊スポットと騒がれ、毎日のようにリポーターだの超常現象否定派の科学者などが押しかけました。
そんな時にも神様は悪ふざけをなさいましたね。
お陰でその年には世間に心霊ブームまで巻き起こして…」
そうなのです。
この神様は他の落ちついた神様方とは大きく違い、子供のような所がおありで、ご自分の感情にも非常に正直ですし、悪戯も大好きなのです。
そもそも、普通の神様ならば、夜景を見に来るカップルを羨ましいなんて思われることもありません。
この神様は、困ったくらいに人間臭い所のある神様なのです。
「そうじゃったか…?
そんなこと、あったかのう…?
年を取ると物忘れが激しくなっていかんのう…」
神様はそんなことを口にしながら、遠い目をして誤魔化されます。
しかし、そんなのは嘘なのです。
神様は面白かったことは、たとえ何百年、何千年昔のことでも絶対にお忘れにならないお方なのですから…