今日も明日も神様日和
「わしがこのあたりを担当していた頃は、あんなキャピキャピの若い女の子はおらんかったぞ。
たいていが、子供を連れた家族連れか中年のおっちゃん・おばちゃんばかりじゃった。
……昔にもこんな施設があればのう…」
「そうでございますね。」
実はこの神様、以前はこのあたりをおさめていらっしゃったんですが、山は刺激がない、面白くないとの理由から、都会の担当に変えてほしいと言い出されたのです。
そもそも、そんな変更を願い出る神様自体、滅多にいらっしゃいませんから、大神様も困惑されたと思いますが、都会担当の神様のお口添えもあり、なんとかお聞き届けいただけたのです。
都会担当に変わったばかりの頃の神様は、やっぱり都会は良い!とご機嫌だったのですが、しばらくすると都会の闇の部分にお心を痛められるようになりました。
一見、何もお考えになられていないように見えるこの神様…意外なことにけっこうナイーヴなお方でして、神様のお力をもってしても毎日のように起こってしまう凄惨な事件や事故、日に日に悪化して行く環境破壊等が神様にはお辛い様子で、なにかというとこっそりと都会を抜け出してはここに遊びに来られるのです。
「ねぇ、ミキ…お肉はもうこのくらいで大丈夫かしら?」
「どれどれ?」
「あ!熱いから気を…」
「あちちっ!」
「もうーっ!ミキったら慌て者なんだから…!」
他愛ない会話に山ガール達の歓声が上がります。
「ほんにええのう…若い子は…
ファッションもカラフルで、まるで山に色とりどりの花が咲いたように華やかじゃな…」
神様は目を細め、山ガール達の様子を見ておられました。
たいていが、子供を連れた家族連れか中年のおっちゃん・おばちゃんばかりじゃった。
……昔にもこんな施設があればのう…」
「そうでございますね。」
実はこの神様、以前はこのあたりをおさめていらっしゃったんですが、山は刺激がない、面白くないとの理由から、都会の担当に変えてほしいと言い出されたのです。
そもそも、そんな変更を願い出る神様自体、滅多にいらっしゃいませんから、大神様も困惑されたと思いますが、都会担当の神様のお口添えもあり、なんとかお聞き届けいただけたのです。
都会担当に変わったばかりの頃の神様は、やっぱり都会は良い!とご機嫌だったのですが、しばらくすると都会の闇の部分にお心を痛められるようになりました。
一見、何もお考えになられていないように見えるこの神様…意外なことにけっこうナイーヴなお方でして、神様のお力をもってしても毎日のように起こってしまう凄惨な事件や事故、日に日に悪化して行く環境破壊等が神様にはお辛い様子で、なにかというとこっそりと都会を抜け出してはここに遊びに来られるのです。
「ねぇ、ミキ…お肉はもうこのくらいで大丈夫かしら?」
「どれどれ?」
「あ!熱いから気を…」
「あちちっ!」
「もうーっ!ミキったら慌て者なんだから…!」
他愛ない会話に山ガール達の歓声が上がります。
「ほんにええのう…若い子は…
ファッションもカラフルで、まるで山に色とりどりの花が咲いたように華やかじゃな…」
神様は目を細め、山ガール達の様子を見ておられました。