クリスマスのシンデレラ
*
(ふわぁ~~…よく寝た!)
ひきこもりすると決めたせいで気が緩んでいたのか、私は昼近くまでぐっすりと眠っていた。
起きた途端にお腹が減ってるのを感じ、出来る事ならどこかで軽い物でも食べたい気持ちだったけど、外へ出たくないから何か作って食べるしかない。
そう考えた時、携帯に着信を知らせる音が響いた。
(美香だ……)
メールを開いた私の視線は、思わず画面に釘付けになった。
「ハハハハハ…!」
そのメールに添付されてたのは、美香とその彼氏。
まるで、きゅうりの擬人化みたい…そんなことを考えて、私は思わず笑ってしまった。
美香は彼氏のことをすっごくカッコイイみたいに言ってたからどんな人かと思ってたら、こんなきゅうり君だったのか…
そう思ったら、美香に先を越された悔しさもずいぶんと薄れた。
(な、なんですと!)
しかし、次の瞬間、メールの文面を見て、そんな意地の悪いことを考えて笑っていた私の顔から、唐突に笑いが消えた。
『亜由美ももう出掛けてるかな?
今日はお互い楽しもうね!
これが私の彼氏の拓也君。
どう?なかなかカッコイイでしょ?
亜由美も彼氏との写メ送ってね!』
(ちょ、ちょ、ちょっと…!
彼氏との写メなんて…そんな…無理に決まってんじゃん!
だって、私には彼氏なんていないんだもん!)
焦った私は、とりあえず、これから出掛けるということだけを返信した。
(落ち付け…
落ちつくんだ…
えっと……そう、まずは思いっきりおしゃれをしてでかけよう。
……で、彼は恥ずかしがり屋だからってことで私の写メだけ送る…
いや、それじゃああやしいな。
う~ん、どうしよう……そうだ!どっかのイケメンを隠し撮りして「これが私の彼よ!」って送るんだ!)
きっと今日はたくさんの人が出歩いている筈。
その中にはもちろんイケメンもいる…!
うん!きっと大丈夫!なんとかなる!
いや、なんとかならなくてもなんとかするんだ!
(頑張るぞ!)
気合いを込めた私は、すぐさま洗面所に向かった。
(ふわぁ~~…よく寝た!)
ひきこもりすると決めたせいで気が緩んでいたのか、私は昼近くまでぐっすりと眠っていた。
起きた途端にお腹が減ってるのを感じ、出来る事ならどこかで軽い物でも食べたい気持ちだったけど、外へ出たくないから何か作って食べるしかない。
そう考えた時、携帯に着信を知らせる音が響いた。
(美香だ……)
メールを開いた私の視線は、思わず画面に釘付けになった。
「ハハハハハ…!」
そのメールに添付されてたのは、美香とその彼氏。
まるで、きゅうりの擬人化みたい…そんなことを考えて、私は思わず笑ってしまった。
美香は彼氏のことをすっごくカッコイイみたいに言ってたからどんな人かと思ってたら、こんなきゅうり君だったのか…
そう思ったら、美香に先を越された悔しさもずいぶんと薄れた。
(な、なんですと!)
しかし、次の瞬間、メールの文面を見て、そんな意地の悪いことを考えて笑っていた私の顔から、唐突に笑いが消えた。
『亜由美ももう出掛けてるかな?
今日はお互い楽しもうね!
これが私の彼氏の拓也君。
どう?なかなかカッコイイでしょ?
亜由美も彼氏との写メ送ってね!』
(ちょ、ちょ、ちょっと…!
彼氏との写メなんて…そんな…無理に決まってんじゃん!
だって、私には彼氏なんていないんだもん!)
焦った私は、とりあえず、これから出掛けるということだけを返信した。
(落ち付け…
落ちつくんだ…
えっと……そう、まずは思いっきりおしゃれをしてでかけよう。
……で、彼は恥ずかしがり屋だからってことで私の写メだけ送る…
いや、それじゃああやしいな。
う~ん、どうしよう……そうだ!どっかのイケメンを隠し撮りして「これが私の彼よ!」って送るんだ!)
きっと今日はたくさんの人が出歩いている筈。
その中にはもちろんイケメンもいる…!
うん!きっと大丈夫!なんとかなる!
いや、なんとかならなくてもなんとかするんだ!
(頑張るぞ!)
気合いを込めた私は、すぐさま洗面所に向かった。