クリスマスのシンデレラ
(……ん?)
あんなおかしなことがあったんだから、神経が高ぶってとてもじゃないけど眠れない…と思ってたけど、家に戻って熱いお風呂で暖まったら、私はすぐに眠ってた。
(とにかく、何か食べてからまたゆっくり考えよう…)
そう思ってベッドから抜け出すと、なにやら良いにおいがすることに気が付いた。
「あ、おはよう、亜由美さん。
朝ご飯用意しときましたよ。」
「わぁ、ありがとう!」
(……ん?)
私の寝惚けた頭が異変を感じた。
だって、そこにいたのは、にっこり微笑む三太郎さんだったんだもの!
「さ、三太郎さん…な、な、なぜ、ここに…!?」
「あはは…実は、ですね…」
三太郎さんは十回の失態のため、最悪のペナルティを受けたのだという。
それは、人間界での再修業。
「僕は、三太郎としての人生をもう一度やらされる羽目になってしまったんです。
人間として生き、その間に課題をこなさないと僕は元の世界に戻れません。
亜由美さん…どうか僕をここに置いていただけないでしょうか?
この世界で頼れるのはあなただけなんです。」
「えっ?えっ!………ええーーーーーーっっ!」
*
それ以来、三太郎さんと私は一緒に暮らすことになってしまった。
三太郎さんの課題は、誰かを愛し幸せにすることらしい。
三太郎さんはその相手に私を選んだ。
なんだか少し複雑な思いはするものの…
三太郎さんは良い人だし…
私に断る理由はない。
私は喜んで三太郎さんに協力することに決めた。
思いっきり愛されて、思いっきり幸せにしてもらうことに決めた…!
私は逃げ出してくれたルドルフに、心の中でありがとうと叫んだ。
~fin
あんなおかしなことがあったんだから、神経が高ぶってとてもじゃないけど眠れない…と思ってたけど、家に戻って熱いお風呂で暖まったら、私はすぐに眠ってた。
(とにかく、何か食べてからまたゆっくり考えよう…)
そう思ってベッドから抜け出すと、なにやら良いにおいがすることに気が付いた。
「あ、おはよう、亜由美さん。
朝ご飯用意しときましたよ。」
「わぁ、ありがとう!」
(……ん?)
私の寝惚けた頭が異変を感じた。
だって、そこにいたのは、にっこり微笑む三太郎さんだったんだもの!
「さ、三太郎さん…な、な、なぜ、ここに…!?」
「あはは…実は、ですね…」
三太郎さんは十回の失態のため、最悪のペナルティを受けたのだという。
それは、人間界での再修業。
「僕は、三太郎としての人生をもう一度やらされる羽目になってしまったんです。
人間として生き、その間に課題をこなさないと僕は元の世界に戻れません。
亜由美さん…どうか僕をここに置いていただけないでしょうか?
この世界で頼れるのはあなただけなんです。」
「えっ?えっ!………ええーーーーーーっっ!」
*
それ以来、三太郎さんと私は一緒に暮らすことになってしまった。
三太郎さんの課題は、誰かを愛し幸せにすることらしい。
三太郎さんはその相手に私を選んだ。
なんだか少し複雑な思いはするものの…
三太郎さんは良い人だし…
私に断る理由はない。
私は喜んで三太郎さんに協力することに決めた。
思いっきり愛されて、思いっきり幸せにしてもらうことに決めた…!
私は逃げ出してくれたルドルフに、心の中でありがとうと叫んだ。
~fin