書類配りIV
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「(こいつら…何の話をしてる?)」
回すって何だ…?
誰を脅すって言った…?
下衆な笑いが響く中、螢は耳を疑うような会話を聞き、怒りを上昇させる。
「(こいつらも…私の仲間を傷つけるのか?)」
螢の瞳が虚になる。
「(ダメだ…落ち着け…。怒りを抑えろ…。じゃないと…───)」
《殺す価値のある奴だ。》
「!!」
聞こえたのは
“得体の知れぬ聲”───。
「(出て来るな。引っ込んでろ。)」
《このまま奴等を許すのか?》
《お前の仲間を侮辱されたんだぞ?》
《あの連中は『悪魔』だ!》
《お前から『また』大事な物を奪おうとしてる!》
《お前が守りたいものを奪おうとしてる!》
《許せないだろう?》
《だったら私に任せろ。》
《奴等を葬り去ってやる!》
煩い聲が頭の中で響く───。
嘲笑う聲は悪に満ちていて
とても悍ましい音だ───。
《遠慮する必要はない。》
《『悪魔』は殺せ。》
《お前は『───』なんだから…!》
「(『───』…?そうだ…私は『───』だ。あの時にそう決めたじゃないか。)」
《お前には期待してるぞ。》
《私と交わした約束を守れ。》
《それが…お前の決めた道だろう?》
《ほぉら…少し協力してやる。》
《だから…狂ってみせろ──!!》
「…ろす…」
「あ?」
ボソリと呟かれた声。男は聞き取れず、螢の髪を掴んで持ち上げる。
「なんて言ったのか聞こえね───」
ガッ!
「!?」
男の言葉は遮られた。男の視界が狭くなる。それもそのはず。螢の手が男の顔面を掴んでいるからだ。そして無言の螢は男の顔を掴んだまま、地面に叩き倒す。
ガアァァアン!!!
「がっ!!」
あまりの痛さに苦痛の声を出す。仲間達も驚いた顔を浮かべていた。
「おい!何してやがる…!」
気付けば螢は男に馬乗りになり、片方の手はずっと男の顔を押さえつけている。
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