書類配りIV
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それから何分も掛けて暴力の嵐は続いた。既に痛めつけられた身体はボロボロになり、何度も踏まれた腕はポッキリと折れ、何度も殴られた身体は青紫色の痣が出来ている。
ドゴッ!
ガッ!
「かはっ……」
「おらァ!どうした!?」
ガスッ!
「次オレ!オレにやらせろ!」
ゴスッ!
男達は楽しそうに螢を交代で殴って蹴り続けた。俯せになったまま、何の抵抗もしない螢は身体の感覚が無くなっていることに気付く。
「(あーやばいな…。痛みで感覚がない…。やっぱ脆いな、この躰…。)」
「チッ…もっと痛がれってんだよ」
どれほど本気で殴り蹴ったのだろう。男達の額からは汗が流れ、疲れた男達は木箱の上に腰を下ろして休んでいる。
「でもよ…これからコイツ一本で遊ぶのも飽きるな。どうせならもっと暇潰しになる玩具ねーかな」
「!」
すると一人の男が何かを思いついたようにニヤリと不気味に笑った。
「そういえば…てめぇを庇った女がいたな?たしか名前は…一色だったか?」
ピクッ
仲間の名前を囁かれ、螢は嫌な予感を感じた。
「(そういえばコイツ…あの時の…)」
暗がりで見えなかったが、段々と視界が暗闇に慣れてくると男達の顔もハッキリする。その中の一人、今自分を蹴っていた男の顔を見て螢はピンときた。
五番隊の隊士で詩調をブチ切れさせた男だ。彼女の気迫に恐れをいなし、身体を凝縮させた男が詩調の存在を思い出し、笑った。
「あの女、俺に酷い事しやがって…。しかも桃香ちゃんの敵だった。これは…お灸を据えてやらないとなァ…?」
「一色って…あのツンデレ女か?オレ、一度でいいからああいう生意気な女をオレの下で泣かせてみたかったんだよな!」
「一度痛い目に遭わせてやろうぜ!」
「あぁ〜!早く突っ込みてえー!」
「ぶっあはは!オマエ下品過ぎ!」
「ばーか。強気な女ほど燃えんだろ」
「なぁ!俺にもヤらせてくれ!最近ヌいてねーから結構溜まってんだよ!」
「どうせなら全員で回そうぜw」
「ヤった後は逃げられなくして今後の脅しのネタに使おうぜ〜w」
「俺らってマジで天才だな!」
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