書類配りⅢ
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【十二番隊舎】
「よォ、来たか」
「…驚いた」
「あ?」
出迎えた阿近の姿を見るなり、螢は驚いた顔を浮かべた。
「昔はあんなに小さかったのに…」
「阿呆か。あれから何年経ってると思ってんだ。いくら俺でも成長するわ」
「あはは、そうでしたね。永い間あんな場所に閉じ込められてたんで時間差がまだ戻ってないんです」
「お前はちっとも変わらねえな。何で外見も成長してねえんだよ」
「ふふふ…それは…不老不死だからです!」
「へえー。(どうっでもいい。)」
「だから身体の成長は止まり
見た目は変わらないのですよ!」
「…へえー。(マジでどうでもいい。)」
ふふん!と自慢げに話す螢の言葉を全く信じていない阿近は心底どうでも良さそうな声を出す。
「そのノリ!期待外れです!もっとこう…“やべえ!?マジで不老不死なのか!?”みたいなリアクションが欲しいのに!!」
「(こういう奴だったか…?)」
「あーあーあー。しょぼんぬですよ!」
「(しょぼんぬ…って、何だ?)」
聞き慣れない用語に阿近は首を傾げた。
「つーか何で敬語なんだよ」
「上の人には敬語を使うべきです」
そして螢は周囲を見回す。
「十二番隊は相変わらず不気味ですね」
「失礼だなお前」
「お化け屋敷みたい」
「冥界に繋がる扉とかあるかもな」
「恐ろしいこと言わないでください」
「最初にふざけたのお前だろうが。つーか…よくここに来る気になったな。昔あれだけうちを嫌ってたのに」
「好き好んで来ませんよ。総隊長に書類を届けるように言われて仕方なく来てやっただけです」
腕を組み、そっぽを向く。
「(それよりも気になるのは…)」
「隊長ならあそこで作業中だ」
くいっと顎で示された場所に視線を向ければ、その男はいた。
「嘘だろ…マジで隊長になってるよ」
「呼べば気付くはずだ」
「は?呼ぶんですか?」
「当たり前だろうが。他にどうやって呼ぶんだよ」
「ごもっとも…」
「(すげェ嫌そうな顔だな。)」
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