書類配りⅢ
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「どいつもこいつも…」
八番隊の隊長は不在
伊勢七緒には水を浴びせられ
九番隊では檜佐木に殴られて
東仙には斬り殺されそうになった
「十番隊は後回しだ」
次に向かうのは唯一親交のある十一番隊だった。
【十一番隊舎】
「失礼します。更木隊長はいま…「あー!けーくんだー!剣ちゃん!けーくんが遊びに来たよー!」遊びに来たのではなく書類を届けに来ただけです!!」
言葉を遮り、螢を出迎えたのは愛嬌のあるピンク髪の小さな少女だった。遊びに来たと勘違いされ、慌てて訂正する。
「お邪魔します、やちる先輩」
「剣ちゃんなら今来るよ!」
「ありがとうございます」
「うるせぇぞやちる。何騒いで…よォ、誰かと思えば神崎じゃねえか」
やちるの騒がしい声を聞きつけて現れたのは右目に眼帯、顔の左側に大きな傷痕を残した荒々しい風貌の男。
名は────……
「お久しぶりです、更木隊長」
螢は笑み、軽く頭を下げる。
「もう出て来たのか」
「えぇ、お陰様で」
「百年の割には元気そうだな」
更木剣八────。
彼は前十一番隊を決闘で殺害し
いきなり隊長の座に就いた男だ。
「(私も二人の決闘を見学させてもらったが…あの戦いは中々酷かった。)」
「俺ァてっきり死んでると思ってたぜ」
「やだなぁ、勝手に殺さないでくださいよ」
「来たついでに一勝負付き合え」
「斬魄刀も没収されてるんで勝負はお預けになります」
「竹刀でいいだろ」
「それでも構わないんですけどね…それで隊長が満足するなら。まぁ私的には…真剣勝負がしたいのですが。お互い…命の掛け合い、したくないですか?」
ニヤリと不敵に笑んだ螢に、更木も不敵な笑みを返す。
「はっ。“命の掛け合い”か…。テメェと真剣を交えて殺し合いをするのも悪くねぇ。俺ァ別に構わねえぜ」
「決まりですね。あぁ愉しみです。あの更木剣八と命を掛けた真剣勝負が出来るなんて。隊長、敗けても文句言わないでくださいよ」
「ほざけ。勝つのは俺だ。テメェなんか一瞬でのしてやるよ。精々楽しみにしてろ」
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