サンケタ ト ハクダツ
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「私は悲しい!!悲しくて泣いちゃうよ!!か弱い女の子を一人でこんな夜道に置き去りにするなんて心細かったよ!!」
顔を両手で覆い、泣き真似を演じる。
「いっちーが完璧な道を作ってくれなかったせいだ!!こんな事になるならキミも道連れに引っ張り落とせばよかった!!」
わんわんと泣き真似を演じる梨央に一護も怒りの頂点に達したようだ。体を震わせ、本音が飛び出た。
「だああああ!!嘘泣きすんな!!泣いてねーのバレバレなんだよ!!夜道っつっても明るいだろうが!!そもそも大男投げ飛ばす奴はか弱くねえ!!」
「ちょ…黒崎…」
「言っとくけどな!?お前が敵に襲われても心配なんてしねえからな!?」
「ああ!?どういう意味だそれ!!」
「いだだだだだ!?」
カチンときた梨央は一護の胸ぐらを引っ掴み、前後に激しく揺さぶる。
「私はか弱いんだよ!!女の子を放置して探しに来てくれなかったのは誰だ!?ええ!?キミはまるで女心を理解ってない!!そもそも私が敵に襲われても心配しないってどういう了見だ!!言ってみろ!!」
「く、首!!締まってる!!」
「可愛い友達が死んでもいいって事か!?」
「そ、そんなこと言ってねえだろ!!つーか自分で可愛いとか…」
「なんだ!!」
「何でもないですっ!!」
静かな世界に二つの声
「大体キミって奴は…!」
「だから俺が悪かったって!!」
「本当に反省してるの!?」
「反省しまくりだわ!!」
言い合いをする二人を見て更にヒートアップしそうな予感(主に梨央が)を察した雨竜が慌てて止めに入る。
「もし敵と戦う事になっても仁科さんなら強いから心配する必要はないって意味だよ!!そうだろ黒崎!?」
「そう!!それだ!!さすが石田ナイスフォロー!!」
「……………」
「お前が強いのは知ってるし、余計な心配はいらねえって事だ」
「ふむ…上手く躱された気もするが…まぁ今回は雨竜くんのフォローに免じて許してやろう」
掴んでいる死覇装から手を放す。
「(危ねえ…絞め殺されるかと思った。)」
一護はホッと安堵の息を零した。
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