オリヒメ ト ユウカイ
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机の上に置かれている伝令神機が不吉な音を立てるかのように震えた。
「!」
【今すぐ井上の部屋に来てくれ。緊急事態だ。《転送:朽木ルキア》】
「緊急事態…?」
嫌な予感を覚えながらも壁に掛けてあるハンガーから上着を外し、織姫の家に向かった。
◇◆◇
織姫の部屋に入ると既に一護を含めた日番谷先遣隊が集まっている。
「ルキア、緊急事態って?」
「ああ……」
「(何だ…部屋に入った時から感じていたが…空気が重い。)」
居心地の悪さに辺りを見回すと“あること”に気付き、首を傾げた。
「(織姫ちゃんはいないのか?)」
この部屋の持ち主である織姫の姿が何処にも見えず不思議に思った。
「霊波障害除去は?」
「完了した様です」
「繋げてくれ」
回線が繋がるとモニター画面に浮竹の姿が映り出される。その表情はルキアと同じ、どこか緊迫した面持ちであった。
「!?浮竹…?総隊長じゃないのか…?」
《代わって頂いた。》
「理由は?」
《井上織姫が現世に向かう穿界門に入る時、最後に見届けたのが俺だからだ。》
「「「!!」」」
彼女は
「!…“見届けた”…?」
浮竹の言葉に違和感を覚える。
「(隊長は“見届けた”と言った。)」
彼女が穿界門を通った事は事実。
それは浮竹隊長が証明している
穿界門を使ったなら現世に帰って来てるはず
なのにどうして…
織姫ちゃんの消息を誰も知らない…?
《…その反応を見るとやはり彼女はそちら側には到着していないようだな…》
「…どういうことだよ浮竹さん…井上は…どこに消えたんだ…
《…こちらの見解を言おう。》
《…穿界門通過の際に彼女につけた護衛の二人が生存して戻った。》
《彼等の話によれば───》
《井上織姫は
「…殺…っ」
「浮竹隊長!!」
「今の言葉はあんまりです!!」
梨央とルキアが浮竹の発言に怒る。
「(…“殺害された”…)」
その言葉に心臓がキュッと締め付けられた。
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