キケン ト オアソビ
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「自分が弱い所為で仲間が危険に晒された。自分にもっと力があれば仲間を守れた。そう思ってるでしょ?」
「それは…」
「キミは思うだけで行動には移さないんだな。だからそうやって辛そうな顔で謝るだけなんだろう?」
「…謝る以外どうしていいかわかんねえんだよ…」
「だからキミは弱いんだ」
「!」
「中途半端に強さを求めて得た結果が"アレ"だ。無様に敵にやられ、みっともない姿を晒した。キミは力を手に入れた段階でもう満足してしまったんだ」
怒り顔で一護に説教を始める。
「中途半端に力を欲するな。仲間を護る強さが欲しいなら最後まで強さに強欲であれ!」
「……………」
「キミは中途半端な強さで敵に挑んで無様な醜態を晒し敗北した。何故敗けたか分かるか?単純にキミが弱いからだ」
「…何もそこまで言うことねえだろ…」
「そこまでキツく言わなきゃ理解しないだろ。キミの頭はさ」
「…何だと?」
彼女の物言いにカチンときたのか、一護は怪訝に眉を顰め、怒った表情を浮かべる。
「私の言い方に腹を立てるのは図星だからだろ?」
一護は悔しげに梨央を睨む。
「キミは戦いを甘く見過ぎてるんじゃないか?」
「!」
梨央も負けじと青い瞳で睨み返す。
「まさかあの連中に勝てると思った?もし一瞬でも思ったのなら、キミはこの先も絶対に彼らには勝てない。強欲になる事は良い。だが…強さに驕るな!」
口調を強めて告げる。
「思い上がりの強さは自らの首を絞める。キミは理解しろ。本当の強さとは何かと言うことを。でなければ…キミは弱いままだよ」
「……………」
「まぁ…私はキミが敗北した理由には…もっと別の原因があると思っているんだけどね」
「!?」
一護は驚いた表情を浮かべる。
「いいかい?よォく聞きたまえ」
彼女は一護を見上げて言う。
「今回の敗北は単なる実力不足だけが原因じゃない。キミは恐れているんだ」
「恐れる?何にだよ?」
「自分の中に棲む『バケモノ』にさ」
「っ……!?」
「当たってるだろ?」
「オマエ…何で知って…」
梨央はその質問には答えず、力なく笑うだけだった。
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