キケン ト オアソビ
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教室に入ってすぐにあの戦いで負傷した織姫が頭と腕に包帯を巻いて登校してきた。その姿を見た千鶴が悲鳴を上げる。
「おはよう梨央ちゃん!」
「うん…おはよう織姫ちゃん」
「今日も晴れてよかったね!」
いつもと変わらない織姫の元気な姿を見て胸がチクリと痛む。
「怪我、大丈夫?」
「こんなの全然平気だよ!」
「私にできることがあったら言ってね」
「!」
「怪我が治るまで何でもするから。私じゃ頼りづらいかも知れないけど織姫ちゃんの役には立てると思う!」
「優しいんだね、梨央ちゃん」
織姫はふわりと微笑む。
「(優しいのはキミだ…)」
本当は怖かっただろうに
ちっとも痛がる素振りを見せない
「(きっと…みんなを心配させたくないんだね。)」
キミは私を優しいと言うけれど
私からして見れば織姫ちゃんの方が
何倍も強くて
優しい子だよ…───
「今度は護るから」
「うん」
織姫は頷いて笑った。
「梨央」
織姫が千鶴の元に歩いて行ったと同時に控えめに名前を呼ばれる。
「やあ、おはよう」
「おう、おはよう」
振り向いた先に立っていたのは一護だ。
「どうかした?」
明らかに落ち込んでいる一護の様子に気付いていたが敢えて触れず、いつも通りに笑う。
「この前はアリガトな…あそこでお前が助けに入ってくれなかったら危なかった」
「礼には及ばないよ」
織姫同様、一護もあの戦いで頭や頬に怪我をしていた。
「つーかオマエ、死神だったんだな。あんな巨漢を軽々投げ飛ばすもんだから…驚いちまった」
「……………」
「それにスゲー強かったしな。助けに来てくれて…ほんとアリガトな」
辛そうな表情で歯を見せて笑う一護。
「…ねぇ、いっちー」
それが逆に痛々しく思えた。
「そんな顔でお礼言われても、全然嬉しくないよ」
「!」
「今の顔、鏡で確認してきなよ。すげー情けない顔だからさ。まさかキミ…謝る以外方法はないと思ってない?」
「……………」
図星なのか、一護はグッと黙り込む。
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