キケン ト オアソビ
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「しっかり踏ん張れよ?」
片足を持ち上げる。"何をする気だ?"とでも言いたげな表情で梨央を見ていると…突然、落下速度をつけてヤミーの頭上目掛けて片足を振り下ろした。
ドゴォォォォン!!!
ヤミーは痛みを感じる間も与えられず、押し潰されるかのように身体が地面に強くめり込んだ。
「………っ!」
その衝撃で強烈な突風が起こり、砂埃が周囲に舞う。砕けた石の破片が無造作に飛び散り、一護とウルキオラは目を開けていられず、腕で顔を覆った。
「(小柄でこの威力か…)」
ウルキオラは間近で梨央の実力を目の当たりにする。本気を出してない事くらい、彼にも分かっていた。
「(なるほどな…これが"あの"───)」
やがて突風がおさまり、辺りが晴れる。
「やれやれ…少し"やり過ぎた"か。まァ…敵だし殺しても咎められないから別にいいか」
興味を失ったかのようにヤミーから視線を外す。梨央は口許を手で覆うと、ゆっくりと───歪に笑う。
「っ、」
それを見てしまった一護は、ぞくりと身体を震わせる。悪寒とはまた違う、寒気。彼女の綺麗な青い瞳は光を帯び、くすんでいる。
「("あれ"は…誰だ?)」
片腕を押さえながら一護は瞠目する。愉しげに歪んだ顔と、暗く光る不気味な眼。普段の梨央とは"何かが違った"。
「大丈夫かい?いっちー」
覆っていた手を口許から外して梨央が此方を振り返る。いつのまにか、あの狂ったような笑みと不気味な眼は消えていた。
「傷の手当てをしよう」
「(俺の気のせいか…?)」
「あぁこんなに傷だらけになって…。私がもう少し早く駆けつけていれば…」
悔しそうな表情で掌を握り締める。
「調子に…乗ってんじゃねええええ!!!
クソガキがあああああ!!!」
怒号が響き渡る中、無表情で振り返り、冷たい眼でヤミーを見上げた。
「そんなに怒るなよ。こんなのただの"お遊び"じゃないか。私はそれに付き合ってあげただけだよ」
"むしろ感謝してほしい"
そう言いたげな表情で溜息を吐く。
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