ヒャクネン ト サイカイ
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次の日───。
「おっはよう黒崎くん!梨央ちゃん!」
「おはよー織姫ちゃん♪」
「おはようさん一護クン!!梨央チャン!!」
「チャン付けで呼ぶな気色悪い。」
平子が同じクラスに転校してきた。
「梨央ちゃんって平子君と知り合いだったんだね」
「知り合いだけどそんなに親しいわけじゃ…あれ?いっちーは?」
「平子君と一緒に出てったよ」
「そっか…」
「何か用事だったの?」
「ううん」
数分後、一護が戻ってきた。
「い───」
声を掛けようとして留まる。気難しい顔を浮かべる一護の放つ重い空気を感じたからだ。
「(何かあったな。)」
あの人のことだ
彼に余計なことを吹き込んだんだろう
「ハァ…」
梨央は息を溢すのだった。
◇◆◇
「はーっ疲れるわァー!やっぱ慣れへんことするもんちゃうなァ…。何やねん休み明けテストてアホか。そもそも何で俺が一護の引き込み役でガッコ行かなあかんねん。まだ納得いかんわー」
ドスッ!
「おうッ!?」
学校の帰り道、ぶつぶつと文句を言いながら歩く平子の背中を誰かが足で蹴り飛ばす。バランスを崩した平子の身体は目の前の電柱に顔から突っ込んだ。
「いいい痛いのコラァ!!誰やねんこの…」
そこまで言いかけてピタリと言葉を止める。平子が怒りながら振り返ると、赤いジャージを着た少女が無愛想な顔で立っていた。背中には刀を背負っている。
「…ひ…ひよ里…!」
履いていたサンダルを脱いだひよ里はそれで平子の頭を思いきりはたき落とす。
パァン!!
「なにモタクサしてんねんがしんたれが!!」
「スミマセッ!!」
「どこや黒崎一護は!?」
「イヤ…まだ…」
「まだァ!?まだてどういうことやねん!!さっさと言いくるめて連れて来い言うたやろ!!」
「そんなん言うたかてあいつ言うこと聞かへんねんもん!!」
「なら早う力ずくで連れてきい!!」
「ええ!?こないだまで言うてることちゃうやん!!」
一護のことを巡って二人は道端で口論を始める。
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